情報学科3年生の専門科目「情報セキュリティ」では、情報セキュリティに必要な考え方と技術に加え、個人情報やプライバシー保護のための技術と法律について学んでいます。

2025年6月6日（金）、講演ゲストとして、セコム株式会社　IS研究所 デジタルプラットフォームディビジョン サイバーフィジカルセキュリティグループ 矢野 智彦 様をお招きし、「サイバーセキュリティと脆弱性」という演題でご講演いただきました。

冒頭では、矢野様が所属されているセコム株式会社のご紹介をいただき、IS研究所の取り組みや、ディビジョンと研究分野についてご紹介いただきました。

続いて、「サイバーセキュリティとは何か」という問いかけから、セキュリティの歴史的な背景や、現代のサイバー空間に存在する多様な「守るべき資産」についての説明がありました。講演の中では、スマートスピーカーに対する攻撃とその対策など、身近な機器を題材とした研究事例も紹介され、学生たちは日常生活とのつながりを感じながらセキュリティについて学んでいました。

さらに講演の後半では、「身近に潜む脆弱性の世界」と題し、脆弱性とは何か、そしてそれが私たちの生活にどのような影響を与えるのかについて、具体的な事例とともに解説いただきました。守るべき資産が増え、複雑化することで、脆弱性のリスクはますます身近なものとなっています。講演の中ではデモアプリケーションを使用し、脆弱性の悪用が容易にできてしまうことを学生に伝えました。

学生たちにとって、実社会で活躍する専門家から直接お話を伺うことで、授業内容をより深く理解し、実践的な視点を持つ貴重な機会となりました。

矢野様、貴重なご自身の知識と経験をご提供いただき、誠にありがとうございました。