研究科長挨拶

物事を学ぶだけではなく、学び方を身に付けることで、
生涯にわたって社会に貢献できるエンジニアをめざして

システム工学研究科の教育・研究目標は「研究者や高度専門職業人としての技術者の育成」にあります。特定の領域における高度な専門知識を有することが研究者や技術者には求められます。一方、現代社会における諸問題はますます複雑化しており、一つの領域における専門知識だけでは問題解決に至らない事例が急増しています。そこで、専門領域の壁にとらわれることなく、幅広い学問分野を横断的に学べるように、本研究科では2017年に博士前期課程に「6コース制」を導入しました。具体的には、近畿大学工学部における各学科に対応した「生物化学コース」「機械工学コース」「ロボティクスコース」「電子情報工学コース」「情報コース」「建築コース」の6コースにより構成された1つの専攻という教育体制で、広範囲な学問領域を包含しています。博士前期課程では所属するコースの専門領域における高度な知識と技術を獲得することで高度専門性を身に付けるのはもちろんのこと、同時に、所属するコース以外のコース基礎分野や特修分野等の科目履修を通じて分野横断的な知識と技術を獲得することで広い視野に立って総合的に思考する力も会得することができます。また、博士後期課程では特殊研究を通じて、より専門的な深みを増した体系的知識や技術を修得することができます。

本研究科では各専門領域において基礎理論から最先端技術まで幅広い内容を学ぶことができます。しかしながら、工学分野における科学技術の進歩速度は非常に速く、今後も次々に新しい技術が生まれることでしょう。大学院で学んだ物事の一部分は10年後、20年後の未来では実用に耐えなくなっているかもしれません。研究者や技術者として一線で活躍し続けるためには、大学院を修了した後も新しい知識や技術を取り入れる能力が求められます。そのためにも、本研究科での在学期間中に、知識や技術を記憶して学ぶだけではなく、担当教員の指導を通じて「学び方」を身に付けていただきたいと考えています。在学中に修得した知識や技術を基盤として、大学院修了後も様々な新たな英知に柔軟に対応して自己研鑽ができる人材の育成に尽力いたします。

総合力・人間性・高度専門性・課題解決力・グローバル活動力を重視した本研究科のあり方を在学生・修了生・保護者の皆さまに誇りに思って頂けるように、教職員一同力をあわせて教育・研究・社会貢献に取り組み、生涯にわたって社会に貢献できる人材を輩出することをめざします。

研究科長

荻原 昭夫
AKIO OGIHARA
教授/システム工学研究科長