キャリア(修了生のロールモデル)

修了生(システム工学研究科・システム工学専攻 2022年度修了)

博士課程/博士後期課程へ進学したきっかけをお聞かせください。

学部4年生の時に、指導教員から大学教員という進路があることを教えていただいたのが博士後期課程へ進学するきっかけでした。
もともと、人に何かを教えたり説明したりすることが好きで、学友から授業についての質問を受けて教える機会もよくありました。そのような中で、大学教員という仕事を知り、研究をつづけながら学生に教えることができる点に魅力を感じました。自分自身が研究をするだけでなく、その中で得た知識や経験を学生に伝えることは自分に合っているのではないかと考えるようになりました。また、自分の研究テーマについて、より深く掘り下げて取り組みたいという思いもありました。大学教員を目指したいという気持ちと自分の研究をさらに突き詰めたいという思いから、博士後期課程への進学を決めました。

現在のお勤め先について、どのようなお仕事をされているか、お聞かせください。

現在は、情報系の学部で教員として働いています。大学教員として、大学院在学中から続けている研究や、プログラミングなどの授業を担当しています。
授業は、学部生だけではなく大学院生の授業も担当しています。また、研究室では卒業研究の指導もしています。
私の勤める大学では、学部2年生の頃から研究室に所属して「やりたいこと」が近い学生同士で課題解決に取り組む授業があります。学生が主体となって様々なアイデアを出しながら課題に取り組む姿には、私にとっても刺激になっています。
また、授業や研究だけではなく、現在は広報系の委員も担当しており、オープンキャンパスの企画・運営に携わったり、広報物の取りまとめを行なったりしています。高校生に大学や情報学の魅力を伝えることも現在の仕事の一つです。
これまでには、就職委員として企業の方とのやり取りや学生の就職活動のサポートに携わったり、奨学金などの学生生活に関する支援にも携わってきました。

博士課程/博士後期課程で培った能力が、現在どのように活きているか、お聞かせください。

博士後期課程で培った能力が現在の仕事に活きていると感じる場面の一つが、学生の研究指導です。大学に入職してすぐに卒業研究を担当することになりましたが、大学院生の頃から研究室の後輩たちの研究について相談に乗る機会があり、研究計画を立てたり、実験方法についてアドバイスやチェックをしたり、卒業論文や発表資料を確認したりしていました。また、研究がうまくいかないときには、一緒に原因を考えながら研究を進めていました。その経験があったため、教員になってすぐに学生の研究指導を担当することになっても、慣れないながらも取り組むことができました。ただ、教員として学生の研究を指導することには大きな責任があり、不安を感じることもたくさんありました。現在でも、学生への指導が思うようにいかないことはありますが、学生自身が考えながら研究を進められるように、どのように助言すればよいかを考えることを大切にしています。大学院で自分自身の研究を進めた経験や、後輩の研究をサポートした経験は、現在の学生指導の基礎になっていると感じています。
また、学部生の頃から博士後期課程を修了するまでの間、学内のさまざまなイベントの運営にも携わりました。イベントの運営では、自分一人で完結するのではなく、さまざまな立場の人と相談や調整をしながら、一つのものを形にしていく必要があります。こうした経験を通して身につけた、周囲と協力しながら物事を進める力は、現在の仕事にも活きていると感じています。現在担当している広報系の委員では、オープンキャンパスの企画・運営や広報物の取りまとめなど、多くの人と関わりながら仕事を進める機会があります。また、研究や教育においても、さまざまな人と関わりながら物事を進める必要があります。イベント運営を通して培った、関係者と調整しながら物事を進める力は、現在の広報や学生支援だけでなく、研究や教育の場面でも活かされていると感じています。

今後のご自身の目標や、博士課程/博士後期課程への進学を検討している方へのメッセージがあればお聞かせください。

博士後期課程では、専門的な研究にじっくり取り組める一方で、進学後の進路などについて考えなければならないことも多く、決してリスクの小さい選択ではありません。私自身も、進学を決める際には、将来についてさまざまなことを考え、先生にもたくさん相談しました。
その一方で、自分の研究テーマをより深く掘り下げたいという思いや、大学教員を目指したいという目標もあったため、私は博士後期課程への進学を選びました。結果として、博士後期課程で研究に取り組んだ経験や、そこで得たさまざまな経験が、現在の研究や教育、大学の広報や学生支援などにつながっています。
進学を検討している方には、「自分が何をしたいのか」を考えてみてほしいと思います。博士後期課程への進学は、リスクもある選択だと思いますが、それでも挑戦したいと思える研究や目標があるのであれば、その選択を大切にしてほしいと思います。

修了生(システム工学研究科・システム工学専攻 2024年度修了)

博士課程/博士後期課程へ進学したきっかけをお聞かせください。

大学院で研究に取り組む中で、就職するよりも、もう少し研究を続けたいという思いが強くなったことが博士後期課程へ進学したきっかけです。
博士後期課程では、自分自身で研究課題を設定し、実験や分析を行い、その成果を論文や学会発表としてまとめる一連の研究活動に本格的に取り組みました。研究を続ける中で、専門分野についてより深く学ぶだけでなく、自ら課題を見つけ、その解決方法を考えることの面白さを感じるようになりました。

現在のお勤め先について、どのようなお仕事をされているか、お聞かせください。

現在は、米子工業高等専門学校で建築・構造工学分野の教育・研究に携わっています。
教育面では、建築構造や構造力学などの授業を担当するとともに、学生の卒業研究の指導を行っています。また、研究面では、鋼構造物の疲労を主な研究分野として、レーザピーニングによる圧縮残留応力の生成や、それによる疲労寿命の向上について研究しています。
高等専門学校では、教育と研究の両方に携わることができ、学生を指導しながら自分自身の研究も継続しています。

博士課程/博士後期課程で培った能力が、現在どのように活きているか、お聞かせください。

博士後期課程では、専門的な知識だけでなく、自ら課題を設定する力、実験やデータを分析する力、得られた結果を論理的に整理する力、そして研究成果を論文や学会発表として他者に伝える力を身につけることができました。
これらの能力は、現在の研究活動に直接活かされています。また、高専では学生の卒業研究を指導する機会も多く、学生と一緒に研究課題を整理し、実験方法を考え、結果について議論する際にも、博士後期課程で経験した研究の進め方が役立っています。
さらに、授業や校務においても、課題を整理し、必要な情報を集め、解決方法を検討するという考え方は活かされており、博士後期課程で培った能力は研究以外の場面でも役立っていると感じています。

今後のご自身の目標や、博士課程/博士後期課程への進学を検討している方へのメッセージがあればお聞かせください。

今後も、鋼構造物の疲労やレーザピーニングに関する研究を発展させ、研究成果を社会に還元していきたいと考えています。また、高専教員として、学生が研究を通して自ら課題を発見し、考え、解決していく力を身につけられるような教育・研究指導にも取り組んでいきたいです。
博士後期課程への進学は、必ずしも研究者になるためだけの選択肢ではないと思います。博士後期課程では、一つの研究テーマについて深く考え、自分で課題を設定し、試行錯誤しながら答えを探していく経験ができます。その過程で身につく論理的思考力や問題解決能力は、その後さまざまな場面で活かすことができます。
研究をもっと続けてみたい、ある分野について深く追究してみたいという気持ちがあるのであれば、博士後期課程への進学も選択肢の一つとして考えてみてほしいと思います。

システム工学研究科・システム工学専攻 2024年度修了