生物理工学部の教育方針

生物理工学部

ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)

生物理工学部は、建学の精神と教育の目的に即して、生命科学と理工学の学際的な学術分野の教育研究を通じて、地域社会ならびに国際社会と連携して人類社会の福祉と持続可能な発展に寄与できる人材の養成を目的に、厳格な成績評価により教育プログラムを提供しています。生物理工学部では、所定の期間在学し、所属学科の卒業所要単位表に記載の全ての要件を満たしている学生に卒業を認定し、学士(工学)の学位を授与します。卒業までに身につけるべき資質・能力を以下に示します。

1.
関心・意欲・態度(DP1)
  1. 生命科学と理工学の学際分野に関して深い認識を持ち、自立的に学ぶことができること。
  2. 科学技術の利用において、高い倫理観をもって、社会貢献への使命感を有していること。
2.
思考・判断(DP2)
  1. 生命科学と理工学の学際領域に関わるグローバルな課題に対応するため、俯瞰的な視野を身につけていること。
  2. 独創性と創造性ある科学的発想力を身につけ主体的に問題解決を図れる能力を有していること。
3.
技能・表現(DP3)
  1. 生命科学と理工学の学際的分野において、高い基礎知識と技能を修得していること。
  2. 異文化の人々とのコミュニケーションを円滑にできる能力を備えていること。
4.
知識・理解(DP4)
  1. 21世紀の社会が直面する生命科学と理工学の学際的分野の課題に対して、論理的思考に基づく解決能力を備えていること。

カリキュラム・ポリシー(教育課程の編成方針)

生物理工学部は、21世紀の社会が直面する「食糧」、「医療・福祉」、「人間生活の環境」における学際的分野の課題を自ら発見し解決できる人材を育成するためアクティブラーニングを含めた以下のようなカリキュラムを提供しています。

<共通教養科目>

生物理工学部では、ディプロマ・ポリシーにあるDP1(関心・意欲・態度)、DP2(思考・判断)、DP3(技能・表現)、DP4(知識・理解)の能力を育成するため、共通教養科目を開講し調和の取れた教養教育を実施しています。これを主体的に学ぶことで、幅広い知識と深い洞察力を培い、高い倫理観を育み、豊かな人間関係と確かな主体性が身につきます。さらに、初年次および2年次教育として、少人数のアクティブラーニングによる「基礎ゼミ」と「専門ゼミ」を開講しています。近畿大学及び生物理工学部の歴史や教育方針を学び、また、国際社会の一員として「持続可能な開発目標(SDGs)」についての理解を深めます。さらに、学ぶこと、研究することに必要な手法の体験的な理解を目指し、相互的に「学び、学びあう」ことで課題設定及び問題解決に積極的に挑戦する意欲とその能力が身につきます。

<外国語科目>

生物理工学部では、ディプロマ・ポリシーにあるDP3(技能・表現)の能力を身につけ、国際的な感覚や異文化を理解する能力の涵養によって、生命科学と理工学の学際分野の役割がますます重視されるグローバル社会で活躍できる人材を育成するため、外国語教育を開講しています。英語では、初年次から学科横断的な習熟度別の少人数のクラス編成にて基礎・基本を徹底して学ぶとともに、外国人教員によるコミュニケーション能力を養う科目を履修することで、総合的な語学能力が身につきます。さらに、中国語やドイツ語等の第二外国語を学修することで、さらなる国際的な感覚が身につきます。

<学部基礎科目>

生物理工学部では、ディプロマ・ポリシーにあるDP1(関心・意欲・態度)、DP2(思考・判断)、DP3(技能・表現)、DP4(知識・理解)の能力を育成するため、総合的な視野から専門分野を理解し、その研究に必要な基礎知識を養うことを目的とした系統的な科目を多く開講しています。特に、理工系学生として最低限必要な基礎学力を確保するために、少人数で習熟度別のクラス編成の採用や、リメディアル教育を行うクラスの併設をしています。これを主体的に学ぶことで、自然科学や情報リテラシーに関して幅広く理解し、深い教養と情報活用能力が身につきます。

<専門科目>

生物理工学部では、ディプロマ・ポリシーにあるDP1(関心・意欲・態度)、DP2(思考・判断)、DP3(技能・表現)、DP4(知識・理解)の能力を育成するため、社会のニーズに対応できる豊かな教養に裏打ちされた専門性を高める教育プログラムを、各学科の人材育成目標に沿って提供します。各学科では、専門教育に必要な基礎的知識の修得のための学科基礎科目、高い専門性を修得するための専門科目を開講しています。また、生命科学と理工学の学際的な学術分野の専門知識を深めるために、学科の枠を超えた学際領域選択科目を開講しています。さらに、実験・実習・演習を重視し、産学連携を推進し、生きた実学教育を実施します。そして、学科毎に研究室に分属して行う卒業研究では、基礎的あるいは最先端の研究を体験し、教員や大学院生との深い相互討論を重ねる環境の中で、専門知識を深化させ専門技術を修得することができます。これらを主体的に学ぶことで、独創性と創造性ある科学的発想力を養い、生命科学と理工学の学際的分野における課題の設定ならびに解決する能力が身につきます。

<キャリア教育科目>

卒業後も専門知識や経験を生かし、幅広い分野で活躍できるよう、キャリア教育科目を開講し、各種国家資格及び「中学校教諭一種免許(数学あるいは理科)」、「高等学校教諭一種免許(数学あるいは理科)」が取得できる「教職課程」を設けます。学生は、これらを主体的に学び、修得することで、地域社会や学校教育において高い倫理観を持ってその発展に貢献できる能力が身につきます。

アドミッション・ポリシー(入学者受入れの方針)

生物理工学部は、近畿大学建学の精神に則り、生命科学と理工学の学際的分野で、系統的な基礎科目の教育と学科毎に高度な専門教育を実施して、社会に貢献できる多様性を持つ優れた人材を育成します。このために、次のような入学者を広く受け入れます。

1.
各学科での履修に必要な基礎学力を十分に有している人。
2.
自然科学と最先端の科学技術に広く関心を持つ人。
3.
将来の目標を定め、強い意志を持って勉学を志す人。
4.
能動的に学ぶ姿勢を有している人。
5.
幅広い視点から論理的に課題を解決していく意欲にあふれる人。
6.
高い倫理観を持って謙虚な姿勢で社会に貢献しようと志す人。
7.
他者との関わりを大切にし、コミュニケーション能力を高め、社会に飛躍しようとする人。

また、生物理工学部に入学するまでに、各教科において高等学校卒業相当の学力を有するとともに、次のようなことを身につけていることが望まれます。

国語

国語を適切に用いて自分の考えを的確に伝える能力と、文章を論理的に正しく読み解く能力

外国語

英語を用いて情報や考えなどを理解し伝える基礎的な能力と、積極的にコミュニケーションを図る態度・姿勢

数学

数学における基本的な概念や原理を理解し、数学的な見方や論理的な考え方を身につけて、積極的に活用する能力

理科

自然に対する関心や探究心があり、観察や実験などを通じて、人間と自然のかかわりや生物とそれを取り巻く環境について総合的に考察する能力

地歴・公民

世界の生活・文化の歴史的・地域的特色について理解し、社会の一員として主体的に生きる自覚と資質

上記の生物理工学部が求める入学者を選抜するために、一般入試・推薦入試のほか大学入学共通テストを課する共通テスト利用方式・共通テスト併用方式を実施します。
推薦入試では、個別学力試験として英語と選択科目(数学・理科から1科目選択)を課し、高等学校での学習達成度を測ります。一般入試は、前期(A日程)、前期(B日程)、後期の3つがあり、それぞれ個別に学力試験として英語、理科、選択科目(数学・国語から1科目選択)の3科目を課し、基礎学力と論理的思考力を測ります。共通テスト利用方式(前期・中期・後期)では大学入学共通テストの英語、国語、数学、理科、地歴・公民から2、3あるいは5科目を課し、基礎学力の学習達成度を測ります。共通テスト併用方式では、大学入学共通テストの英語、国語、数学、理科より高得点科目として3科目[共通テスト併用方式(A日程)]、2科目[共通テスト併用方式(B日程)]あるいは1科目[共通テスト併用方式(後期)]を利用し、本学の個別学力試験を加えて、自然科学に関する幅広い知識と論理的な課題解決能力を総合的に評価します。
また、近畿地方を中心に本学部の選定基準に達する高校を対象として指定校推薦入試を行い、口頭試問により、自然科学に対する高い関心・学修意欲、論理的思考力、表現力などを総合的に判定します。
さらに、専門高校、専門学科・総合学科等の学科を対象とする推薦入試を行っており、小論文と口頭試問により、学修意欲、論理的思考力、特別活動・課外活動などを総合的に判定します。

生物理工学部 生物工学科

ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)

生物工学科では、建学の精神と教育の目的に即して、以下の能力を身につけたものに学位を授与します。最先端のバイオサイエンスおよびバイオテクノロジーとその基礎となる様々な学術分野の教育研究を通じて、生命科学を基盤とした自然科学・理工学全般にわたる幅広い分野に深い興味を持って学ぶ意志を持ち、地域社会および国際社会との連携や人類社会の福祉と持続的発展に貢献できる人材の育成を目指しています。
生物工学科では、近畿大学および生物理工学部のディプロマ・ポリシーに加えて、生物工学科卒業生として身につけるべき資質を以下に示します。

1.
関心・意欲・態度 (DP1)

生物工学・生命科学を中心とする様々な分野に対する幅広い興味をもち、それらを学んで現代社会が抱える諸問題の解決へと展開する意欲、科学技術に対する高い倫理観に裏打ちされた行動力を有していること。

2.
思考・判断 (DP2)

特定の科学技術分野のみならず、様々な境界領域や新規の分野、さらには多様な社会環境にも柔軟に適応でき、それぞれの場で適切に判断できること。

3.
技能・表現 (DP3)

思考・判断のプロセスを論理的に説明し、創造性豊かな考えを明確に伝達するのに十分なプレゼンテーション能力、コミュニケーション能力を身につけていること。

4.
知識・理解 (DP4)

生物工学・生命科学を中心とする様々な分野において、幅広い基礎知識と高度な最先端技術を身につけていること。

カリキュラム・ポリシー(教育課程の編成方針)

生物工学科は、近畿大学の「建学の精神」と「教育理念」を実現するために、学科の特色を生かしたディプロマ・ポリシーに基づいたカリキュラムを提供します。各ポリシーの到達度は、科目毎にシラバスで記載した方法で行った評価に基づき、点数化のうえ、各セメスター終了時に個人宛に通知します。

1.
ディプロマ・ポリシーDP1(関心・意欲・態度)
生物工学・生命科学を中心とする幅広い分野に触れる機会を提供するため、各科目群において「生物と地球環境」(学部基礎)、「物理学」(学科基礎)、「トピックスインバイオロジー」(学科基幹)、「バイオインフォマティクス」(手法)、「植物栽培環境学」(生物資源利用)、「生体情報工学」(生物プロセス)、「生物工学基礎化学/生物学/生化学実験」および「専攻科目演習」(実験・演習)などを開講しています。さらに、「現代社会と倫理」、「科学技術と人間・社会」、「食生活と健康」などの共通教養科目の履修により、現代社会が抱える諸問題の解決へと展開する意欲ならびに科学技術に対する高い倫理観に裏打ちされた行動力を身につけることができます。
2.
ディプロマ・ポリシーDP2(思考・判断)
特定の科学技術分野のみならず、様々な境界領域や新規の分野、さらには多様な社会環境に対する柔軟な適応力や判断力の修得のため、各科目群において「現代経済の課題」(共通教養)、「情報倫理」(学部基礎)、「計量生物学」(手法)、「植物生産工学」(生物資源利用)、「環境システム工学」(生物プロセス)などを開講しています。さらに、「専門ゼミ」(実験・演習)における調査・発表・議論などを通して、修得した思考力・判断力を鍛錬することができます。
3.
ディプロマ・ポリシーDP3(技能・表現)
思考・判断のプロセスを論理的に説明し、創造性豊かな考えを明確に伝達するのに十分なプレゼンテーション能力、コミュニケーション能力の修得のため、共通教養科目群において「基礎ゼミ」、「日本語の技法」、「国際化と異文化コミュニケーション」(共通教養)などを開講しています。さらに、外国語科目群の学修により、母国語の枠組みに囚われない思考やコミュニケーション能力を身につけることができます。
4.
ディプロマ・ポリシーDP4(知識・理解)
生物工学・生命科学を中心とする様々な分野において、幅広い基礎知識と高度な最先端技術を身につけるため、3学年から生物工学科の7研究室のいずれかに分属し、「卒業研究」(実験・演習)を行うことで、専門的かつ包括的な知識・理解をより深めることができます。
5.
食品衛生課程および教職課程
本学科の学生が、卒業後も専門知識や経験を生かし、幅広い分野で活躍できるよう、「食品衛生管理者」や「食品衛生監視員」の国家資格が取得できる「食品衛生課程」及び「中学校教諭一種免許(理科)」、「高等学校教諭一種免許(理科)」が取得できる「教職課程」を設けます。これらの課程を主体的に学び、修得することで、地域社会や学校教育において高い倫理観を持ってその発展に貢献できる能力が身につきます。

アドミッション・ポリシー(入学者受入れの方針)

生物工学科は、生物学や生命科学における特定の分野だけでなく、様々な分野の知見と技術を柔軟に取り込みながら常に自らを進化させていくことのできる人材の育成を目指しており、これを実現するため、次のような入学者を受入れます。

1.
柔軟な考え方をもち、文系理系を問わず科学の幅広い分野に深い関心を抱く人。
2.
学びとった知識と経験をもとに未知の分野を解き明かし最先端の科学技術を開発することに熱意を持って取り組む人。
3.
現代社会の課題解決を強く志向し、専門的な知識と技術の修得を目指し、自ら行動する人。

また、生物工学科に入学するまでに、次のような教科の内容を理解していることが望まれます。

国語

現代文を論理的に読解し表現する基礎能力

外国語

リーディングとライティングを中心とする基礎的なコミュニケーション力

数学

確率・統計及び関数に関する基礎知識

物理

熱やエネルギーなどの物理的現象に関する基礎知識

化学

物質の構成と変化に関する基礎知識

生物

細胞や組織、個体の構成と代謝、及び遺伝に関する基礎知識

地歴・公民

国内外の社会情勢及びそれらの基盤となる歴史に関する素養

生物理工学部 遺伝子工学科

ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)

遺伝子工学科では、建学の精神と教育の目的に即して、「深い教養と論理的思考を身につけ、高い倫理観を持って、生命現象の多面的・総合的探求ができる人材」、「現代社会の医療・食料生産・環境分野における課題設定とその解決に貢献できる人材」の養成を目的に、厳格な成績評価により教育プログラムを提供しています。これらの趣旨のもとに開講された科目を履修して、所定の単位を修得した学生に卒業を認定し、学士(工学)の学位を授与します。卒業までに身につけるべき資質・能力を以下に示します。

1.
関心・意欲・態度(DP1)
  1. 遺伝子工学を中心とする生命科学に関して深い認識を持ち、主体的に学ぶことができること。
  2. 遺伝子工学など生命科学技術の利用において、社会及び環境に与える影響を説明でき、高い生命倫理観をもってその発展に貢献できること。
2.
思考・判断(DP2)
  1. 遺伝子工学を中心とする生命科学を多面的・総合的視点から理解できること。
  2. 医療・食料生産・環境分野の課題に対して、遺伝子工学を中心とする生命科学の深い理解から、その解決方法を思考できること。
3.
技能・表現(DP3)
  1. 生命科学、特に遺伝子工学・分子生物学・生化学の基礎的技術を用いて、分子レベルから個体レベルでの生命現象を解析できること。
  2. 日本語で、考え方を論理的に記述して討議できること。
  3. 国際的視野に立ったコミュニケーション能力の基盤を身につけること。
4.
知識・理解(DP4)
  1. 遺伝子工学を中心とする生命科学に関する幅広く深い教養と基礎的技術を正確に理解し身につけて、現代社会の医療・食料生産・環境分野の課題設定とその解決に応用できること。

カリキュラム・ポリシー(教育課程の編成方針)

遺伝子工学科では、生物理工学部の教育目標を踏まえ、学科のディプロマ・ポリシーに適う人材を育成するため、共通教養科目、初年次教育科目、外国語科目、学科基礎科目、専門科目、実験・実習・演習科目、研究室での卒業研究で構成される体系的なカリキュラムを編成し提供します。また、教職課程や食品衛生課程などの資格取得のためのカリキュラムや社会奉仕実習、インターンシップ、キャリアデザインなどのキャリア教育を提供するとともに産学連携による実学教育を推進します。各科目における教育内容・方法、成績評価方法及び評価基準はシラバス等で学生に明示し、公正かつ厳正に評価を行います。具体的には以下のような方針で教育を行います。

1.
遺伝子工学科では、ディプロマ・ポリシーにあるDP1(関心・意欲・態度)、DP2(思考・判断)、DP3(技能・表現)、DP4(知識・理解)の能力を育成するため、共通教養科目を開講しています。共通教養科目では、人文科学、社会科学に関する科目や「教養特殊講義A~C」などを、さらに学部基礎科目では、「バイオテクノロジー技術論」・「科学倫理」・「生物と地球環境」・「医療・科学・暮らし」・「知的財産権」などを開講し、自然科学系基礎科目や学科横断的な科目、人文・社会科学系科目を通じて、これを主体的に学ぶことで、自然科学や人文・社会科学に関して幅広く理解し、深い教養が身につきます。
2.
遺伝子工学科では、ディプロマ・ポリシーにあるDP1(関心・意欲・態度)、DP3(技能・表現)の能力を育成するため、初年次ならびに2年次教育として、少人数のアクティブラーニングによる「基礎ゼミ」と「専門ゼミ」を開講しています。近畿大学及び生物理工学部の歴史や教育方針を学び、また、国際社会の一員として「持続可能な開発目標(SDGs)」についての理解を深めます。さらに、学ぶこと、研究することに必要な手法の体験的な理解を目指し、相互的に「学び、学びあう」ことで問題解決に取り組む手法が身につきます。
3.
遺伝子工学科では、ディプロマ・ポリシーにあるDP3(技能・表現)の能力を育成するため、外国語科目を開講しています。外国語科目では、4技能(読む、書く、聞く、話す)の習得、アカデミック・ライティング能力の研磨、専門領域における英語運用能力、異文化理解を目指し、これを主体的に学ぶことで国際的視野に立ったコミュニケーション能力の基盤が身につきます。
4.
遺伝子工学科では、ディプロマ・ポリシーにあるDP1(関心・意欲・態度)、DP2(思考・判断)、DP3(技能・表現)、DP4(知識・理解)の能力を育成するため、学科基礎科目を開講しています。学科基礎科目では、「生命科学概論」・「統計学」・「分子生物学」・「進化遺伝学」・「生化学」・「細胞生物学」・「発生生物学」・「動物生理学」などの講義を通じて、分子レベルから個体レベルまでの生命現象の探求に求められる生命科学の基礎的知識が身につきます。
5.
遺伝子工学科では、ディプロマ・ポリシーにあるDP1(関心・意欲・態度)、DP2(思考・判断)、DP3(技能・表現)、DP4(知識・理解)の能力を育成するため、専門科目を開講しています。専門科目では、「生殖医療工学」・「発生工学」・「実験動物学」・「幹細胞・再生医工学」などの応用科学を学ぶことを通じて、現代社会の医療・食料生産・環境分野における課題を設定する能力とその課題を解決する能力が身につきます。
6.
遺伝子工学科では、ディプロマ・ポリシーにあるDP4(知識・理解)の能力を育成するため、専門科目において、実験・実習科目を開講しています。実験・実習科目では、遺伝子工学分野での基礎的な実験の原理の理解と手技の実践を設定し、これを主体的に学ぶことで遺伝子工学を中心とする生命科学分野の最先端研究の実験手法が身につきます。
7.
遺伝子工学科では、ディプロマ・ポリシーにあるDP1(関心・意欲・態度)ならびにDP3(技能・表現)の能力を育成するため、専門科目において、演習科目を開講しています。学生は3年生の後期から遺伝子工学科及び先端技術総合研究所のいずれかの研究室に配属され、少人数制のゼミ形式による専攻科目演習を通じて、専門的かつ包括的な技術・知識をより深め、さらに英語での理解により、国際的視野が身につきます。
8.
遺伝子工学科では、ディプロマ・ポリシーにあるDP1(関心・意欲・態度)、DP3(技能・表現)、DP4(知識・理解)について統合的に活用するDP2(思考・判断)の能力を育成するため、卒業研究を開講しています。卒業研究では、所属する研究室において卒業研究課題を設定し、これを主体的に学ぶことで、コミュニケーション能力の基盤を備えた高度専門職業人ならびに幅広い職業人に必要な能力が身につきます。それぞれの能力の到達に関しては、卒業研究課題発表ならびに卒業論文についてルーブリックで評価し、合否を判定します。
9.
遺伝子工学科では、ディプロマ・ポリシーにあるDP1(関心・意欲・態度)、DP2(思考・判断)、DP3(技能・表現)、DP4(知識・理解)について統合的に活用する能力を育成するため、医療・食料生産・環境分野における産学連携を推進し、遺伝子工学を中心とする生命科学の生きた実学教育を実施します。学生は、これらを主体的に学び、体験することで、地域社会、国際社会において高い倫理観を持ってその発展に貢献できる能力が身につきます。
10.
遺伝子工学科では、ディプロマ・ポリシーにあるDP3(技能・表現)の能力を育成するため、社会奉仕実習、インターンシップの開講ならびに留学制度等の運用をしています。学生は、これらを主体的に学び、体験することで、地域社会、国際社会において高い倫理観を持ってその発展に貢献できる能力が身につきます。
11.
遺伝子工学科では、本学科の学生が、ディプロマ・ポリシーにあるDP1(関心・意欲・態度)、DP2(思考・判断)、DP3(技能・表現)、DP4(知識・理解)を統合的に活用する能力を身につけ、卒業後も専門知識や経験を生かし、幅広い分野で活躍できるようキャリア教育科目として、「食品衛生管理者」や「食品衛生監視員」の国家資格が取得できる「食品衛生課程」、及び「中学校教諭一種免許(理科)」、「高等学校教諭一種免許(理科)」が取得できる「教職課程」を設けています。学生は、これらを主体的に学び、修得することで、地域社会や学校教育において高い倫理観を持ってその発展に貢献できる能力が身につきます。

アドミッション・ポリシー(入学者受入れの方針)

遺伝子工学科は、生物理工学部の教育方針に則り、「深い教養と論理的思考を身につけ、高い倫理観を持って、生命現象の多面的・総合的探求ができる人材を育成すること」、「現代社会の医療・食料生産・環境分野における課題設定とその解決に貢献できる人材を育成すること」を教育目標としている。このために、次のような入学者を広く受け入れます。

1.
遺伝子工学科での履修に必要な基礎学力を有し、主体的に学ぶことを強く志す人。
2.
倫理観と論理的思考を持って、医療・食料生産・環境分野の課題解決に貢献する意欲を持つ人。
3.
分子レベルから個体レベルでの生命現象に対して知的好奇心を持ち、生物の持つ優れた能力の解明に挑戦する意志のあふれる人。

また、遺伝子工学科に入学するまでに、次のような教科の内容を理解し身につけていることが望まれます。

国語

基礎的な読解力、表現力、及び論理的な思考力

外国語

基礎的な読解力とコミュニケーション力

数学

関数・図形に関する基本的知識

物理

運動・エネルギーなどの物理的現象の基本的理解

化学

物質の化学的性質の基本的理解

生物

細胞と生物個体の仕組みの基本的知識

地歴・公民

生命科学を取巻く社会情勢に関する基礎的知識と社会的素養

生物理工学部 食品安全工学科

ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)

食品安全工学科は、建学の精神と教育の目的に即して、「食の安全」と「食の機能」に関して生命科学、生命工学、さらには社会科学にわたる幅広い学術分野での教育・研究を通じてグローバルな視野を持ち広く社会に貢献できる人材、基礎学力・専門知識を修得し、それらをうまく活用できる社会人基礎力を身につけた人材の養成を目的に、厳格な成績評価による教育プログラムを提供しています。本学科に4年以上在籍し、所定の単位を修得した学生に卒業を認定し、学士(工学)の学位を授与します。本学科学生が卒業までに身につけるべき資質・能力を以下に示します。

1.
関心・意欲・態度(DP1)
  • 社会における「食」の役割を理解し、高い倫理観を持って食の安全に貢献できること。
  • 「食」の現場で活躍できる実践的な技術者・研究者・インストラクターとしての自立を目指し、情報収集能力、課題発見能力・解決能力、さらには情報発信能力を身につけること。
2.
思考・判断(DP2)
  • 専攻科目演習や卒業研究を通して、実験などの計画と実施、そしてその評価・検討に基づいて新たな計画を立案していく能力、最終的にその研究の意義、研究の内容、発展性をプレゼンテーションする能力を身につけていること。
  • 21世紀の重要課題である環境問題や持続可能な社会発展に関わる食糧問題等の今日的な課題を理解し、国際的な視野で想像力豊かに解決していく思考力を身につけていること。
3.
技能・表現(DP3)
  • 「食」に関する生命科学、生命工学、社会科学の課題に対して、論理的思考に基づいた解決ができること。
  • 「食」をめぐる世界情勢を正しく理解し、異文化の人びととのコミュニケーションが図れる国際的視野を有すること。
4.
知識・理解(DP4)
  • 「食」の生産、保存、流通、加工・調理、摂取、消化・吸収、代謝における安全性と機能性を理解し、評価するための科学的な知識と技能を身につけていること。
  • 食品衛生管理者やHACCP管理者などの資格の社会的意義を理解し、食品生産、加工製造、機能性食素材の開発、食品衛生関連製品の開発などの分野で活躍するに足りる知識と技能を身につけていること。

カリキュラム・ポリシー(教育課程の編成方針)

食品安全工学科は、上記教育目標を実現するために、「食」をめぐる課題を、自ら発見し解決できる人材の育成を目的としたカリキュラムを提供しています。本学科の学生が履修できる科目は、学部共通の「共通教養科目」、「外国語科目」、「学部基礎科目」と、学科の特色を生かした「専門科目」であり、学科教員の教育研究活動を通じて、本学科学生の学問的、人間的成長とキャリア形成を支援します。

1.
食品安全工学科では、入学前に基礎学力を補完し、ディプロマ・ポリシーにあるDP3(技能・表現)とDP4(知識・理解)の能力を育成するため、e-ラーニング学修プログラムを希望者に提供します。また、入学者の基礎学力の確認と向上を図るために、「英語」、「数学」、「物理」の基礎教育プログラムを提供します。大学生活へのスムースな移行のため、少人数実践ゼミやオフィスアワー、アドバイザリー制度を設け、教員との密接なコミュニケーションを図ります。
2.
食品安全工学科では、ディプロマ・ポリシーにあるDP4(知識・理解)の能力を育成するため、専門教育に携わっている教員が教養教育に参加して、専門教育と教養教育が有機的に連携した授業を提供する共通教養科目を開講しています。この能力の到達に関しては、科目に応じた方法を用いて評価点の適正な分布に基づき、評価します。共通教養科目のうち学部基礎科目では、自然科学系基礎科目や学科横断的な科目を通じ、これを主体的に学ぶことで、自然科学や人文科学に関する幅広く深い教養を正確に理解し、身につけます。さらに、教職課程を履修することにより「中学校教諭一種免許(理科)」、「高等学校教諭一種免許(理科)」が取得できます。
3.
食品安全工学科では、ディプロマ・ポリシーにあるDP1(関心・意欲・態度)、DP2(思考・判断)、DP3(技能・表現)、DP4(知識・理解)の能力を育成するため、共通教養科目の初年次ならびに2年次教育として、少人数のアクティブラーニングによる「基礎ゼミ」と「専門ゼミ」を開講しています。近畿大学および生物理工学部の歴史や教育方針を学び、また、国際社会の一員として高い倫理観や「持続可能な開発目標(SDGs)」についての理解を深めます。さらに、学ぶこと、研究することに必要な手法の体験的な理解を目指し、相互的に「学び、学びあう」ことで問題解決に取り組む手法を身につけます。
4.
食品安全工学科では、ディプロマ・ポリシーにあるDP3(技能・表現)、DP4(知識・理解)の能力を育成するため、外国語科目を開講しています。外国語科目では、TOEICにおけるスコア650点を目標として設定し、少人数クラスでのアクティブラーニングにより主体的に学ぶことで国際的視野に立った基礎的なコミュニケーション能力が身につきます。また、国際性と世界的に通用するコミュニケーション力を養うために、外国語科目と専攻科目演習を連携して実施しています。
5.
食品安全工学科では、ディプロマ・ポリシーにあるDP1(関心・意欲・態度)とDP3(技能・表現)の能力を育成するため、専門科目を開講しています。この専門科目は「食生産環境」、「食品管理評価」、「応用生命工学」、「食品機能工学」の4ブロックに分かれており、それぞれのブロックで開講する科目は基礎から応用へ無理なく知識を深められる配置にしています。また、コンソーシアム科目を始めとして他大学との単位互換制度等を活用することで、複眼的な専門性が身につきます。
6.
食品安全工学科では、ディプロマ・ポリシーにあるDP1(関心・意欲・態度)とDP3(技能・表現)の能力を育成するため、生命科学、生命工学、社会科学にわたる幅広い学術分野を学ぶことができる他学科教員による専門選択科目を設けています。この専門選択科目により、植物や動物の生物工学的、遺伝子工学的な知識や情報を得られるようにします。
7.
食品安全工学科では、ディプロマ・ポリシーにあるDP1(関心・意欲・態度)、DP2(思考・判断)、DP3(技能・表現)の能力を育成するため、「食」を安全で機能的に優れたものにするための知識と技術を身につけ、それらを食産業社会に還元できる人材を輩出します。この目的で、今日的な課題を考慮した講義科目、基本的及び応用的な実験手法を修得する実験科目、情報収集能力やプレゼンテーション能力を身につける演習科目を設けています。
8.
食品安全工学科では、ディプロマ・ポリシーにあるDP1(関心・意欲・態度)とDP2(思考・判断)の能力を育成するため、専門科目において演習科目を開講しています。学生は3年生の前期から食品安全工学科の研究室および先端技術総合研究所のいずれかに配属され、少人数制のゼミ形式による専攻科目演習を通じて、講義科目と実験実習により得られた知識を活用し、学術的な探究心を深め、社会人基礎力や倫理観を向上させることができます。
9.
食品安全工学科では、ディプロマ・ポリシーにあるDP1(関心・意欲・態度)、DP2(思考・判断)、DP3(技能・表現)、DP4(知識・理解)について統合的な能力を育成するため、卒業研究を開講しています。卒業研究では、所属する研究室において卒業研究テーマを設定し、主体的に課題を発見し、これに積極的に取り組むことで、高いコミュニケーション能力ならびに高度専門職業人に必要な情報収集能力、プレゼンテーション能力や倫理観が身につきます。それぞれの能力の到達に関しては、卒業研究課題発表ならびに卒業論文についてルーブリックで評価し、その到達度は点数化のうえ合否を判定します。
10.
食品安全工学科では、食品製造・加工の現場において衛生管理を担う実践者の育成を目指し、ディプロマ・ポリシーにあるDP1(関心・意欲・態度)ならびにDP4(知識・理解)の能力を育成するため、キャリア教育科目を開講しています。「食品衛生管理者」、「食品衛生監視員」の資格取得に加え、食品産業界で注目される「HACCP管理者」資格も学科のカリキュラム履修のみで取得できます。

アドミッション・ポリシー(入学者受入れの方針)

食品安全工学科は、「食品」に限らず、衣食住の「食」に関わる安全と機能について広く学ぶ学科です。食品安全工学科は、「食」について生産、保存、流通、加工・調理、摂取、消化・吸収、代謝における安全と機能に関心を持ち、「食」に関する情報を科学的に評価して、工学的に応用できる人材を育成します。このために、次のような入学者を広く受入れます。

1.
生産から消費まで、食の安全と食の機能に関心を持つ人。
2.
生命科学、生命工学、社会科学などの学際的視野に立った学問・技術の修得を積極的に目指す人。
3.
「食」と食文化、世界における日本食の持つ意味など、「食」に関連する諸問題に関心を持ち、多角的な観点から社会貢献を志す人。
4.
本学科で取得できる食品衛生管理者やHACCP管理者などの資格を活かし、食品生産、加工製造、機能性食素材の開発、食品衛生関連製品の開発などの分野に興味を持ち、勉学を志す人。
5.
21世紀の重要課題である環境問題や持続可能な社会発展に関わる問題に興味を持ち、「食」の観点から国際的な視野を持って解決していく意欲にあふれる人。

また、食品安全工学科に入学するまでに、次のような教科・科目の内容を理解していることが望まれます。

国語

文章の内容を的確に読み取り、自分の考えを論理的な文章にまとめる能力

外国語

日常的な話題の読み聞きによる理解と、情報や考えを英語で伝える基礎的な能力

化学

物質の構造や化学反応の基本的な概念や原理・法則の理解

生物

生物や生命現象の基本的な概念や原理・法則の理解

数学

基本的な概念や原理・法則の理解と論理的な思考力

地歴・公民

「食」を取巻く社会情勢に関する基礎的知識と社会的素養

課外活動

自主的かつ協調的な態度と社会貢献への興味

保健体育

食育、「食」に基づく健康的な生活習慣の形成に関する知識

生物理工学部 生命情報工学科・システム生命科学科

ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)

生命情報工学科・システム生命科学科は、情報科学を基盤にして、ミクロな生命情報からマクロな生体システムまで統合的に理解し、生物の優れた情報処理機能を情報科学分野に応用することを通して、これらの教育研究成果を「健康・医療」、「福祉」、「環境」、「安全」などの人間生活に直結する分野に還元することを目標とし、人と環境に優しい技術の発展に貢献できる研究者や技術者の育成を目指しています。
本学科では、建学の精神と教育の目的に叶う人材を育成し、所定の単位を修得した学生に卒業を認定し、学士(工学)の学位を授与します。大学及び学部のディプロマ・ポリシーに加えて、卒業までに身につけるべき資質を以下に示します。

1.
関心・意欲・態度(DP1)
  1. 情報科学を基盤に、生物から学んだ知見を取り入れて、将来の課題を発見し、解決しようとする能力を備えていること。
  2. 情報科学の専門知識と生命科学の基礎知識を統合的に融合した生命情報工学の意義を理解し、高い倫理観を持って、社会に貢献する意欲があること。
2.
思考・判断(DP2)
  1. 情報科学の専門知識と生命科学の基礎知識をもとに論理的に思考できること。
  2. 情報科学と生命科学の学際領域の教育研究を通じて、物事を多面的に、そしてミクロからマクロまで、さらにはグローバルな視点で考える能力を身につけていること。
  3. 集団の能力を最大限発揮するため、その要素としての個人の役割を理解するとともに、自主的、かつ協調的に行動できること。
3.
技能・表現(DP3)
  1. 自分の論点や考え方について論文や口頭で分かりやすく論理的に発表し、ディスカッションを行うコミュニケーション能力を備えていること。
  2. コンピュータを用いて、工学や生命科学分野の様々な問題について数量的な処理が行えること。
4.
知識・理解(DP4)
  1. 生命科学分野に関する基礎知識とそれらを情報科学の専門知識と統合して工学や生命科学分野に応用する能力を身につけていること。
  2. 情報科学分野の幅広い技術の中から興味に応じて選択した個別技術について、高度な専門知識とそれらを課題解決に応用する能力を身につけていること。
  3. 国際的に目覚ましく発展する、生命科学と情報科学の理解に必要な英語読解力と論理的思考力を有すること。

カリキュラム・ポリシー(教育課程の編成方針)

生命情報工学科・システム生命科学科は、情報科学を共通基盤技術として、ミクロな生命情報であるDNA、RNA、タンパク質を対象にした生命情報学と、脳波・心電・筋電・眼球運動・音声などのマクロな生体情報を対象にした生体システム学を展開し、生命の全体像をシステムとして捉えるための知識と技術を幅広く学修できる体系的なカリキュラムを編成し、提供します。

1.
生命情報工学科・システム生命科学科では、ディプロマ・ポリシーにあるDP1(関心・意欲・態度)とDP4(知識・理解)の能力を育成するため、共通教養科目を開講しています。この能力の到達に関しては、科目に応じた方法を用いて評価点の適正な分布に基づき、共通教養科目のうち学部基礎科目では、総合的な視点から専門分野を理解し、その研究に必要な基礎知識を養うことを目的として設定し、自然科学系基礎科目や学科横断的な科目を通じ、これを主体的に学ぶことで、自然科学や人文科学に関する幅広く深い教養を正確に理解する力を身につけることができます。
2.
生命情報工学科・システム生命科学科では、ディプロマ・ポリシーにあるDP1(関心・意欲・態度)、DP2(思考・判断)、DP3(技能・表現)の能力を育成するため、共通教養科目の初年次ならびに2年次教育として、少人数のアクティブラーニングによる「基礎ゼミ」と「専門ゼミ」を開講しています。ここでは、近畿大学および生物理工学部の歴史や教育方針を学び、また、国際社会の一員として「持続可能な開発目標(SDGs)」についての理解を深めます。さらに、学ぶこと、研究することに必要な手法の体験的な理解を目指し、相互的に「学び、学びあう」ことで問題解決に取り組む手法を身につけることができます。
3.
生命情報工学科・システム生命科学科では、ディプロマ・ポリシーにあるDP2(思考・判断)、DP3(技能・表現)、DP4(知識・理解)の能力を育成するため、外国語科目を開講しています。外国語科目群では、国際的な感覚や異文化を理解する能力の涵養によって、生命科学と理工学の学際的分野の広いグローバル社会で活躍できる人材の育成を目標に、少人数クラスでのアクティブラーニングにより主体的に学びます。これにより国際的視野に立った外国語による基礎的なコミュニケーション能力を身につけることができます。
4.
生命情報工学科・システム生命科学科では、ディプロマ・ポリシーにあるDP1(関心・意欲・態度)とDP4(知識・理解)の能力を育成するため、学科基礎科目を開講しています。学科基礎科目において情報科学の基礎を徹底的に学ぶことにより、生命情報工学科・システム生命科学科における学問の基盤が形成され、高い倫理観を養うことができます。
5.
生命情報工学科・システム生命科学科では、ディプロマ・ポリシーにあるDP1(関心・意欲・態度)とDP4(知識・理解)の能力を育成するため、専門科目を開講しています。専門科目の『生命情報学』群では生命科学の中心である細胞生物学や分子生物学などの分野を学び、基本的な生命現象の知識を修得します。同時にこれらを情報科学的に扱うバイオインフォマティクスや、物理学的に表現するモデリング技法の基礎を学修します。専門科目の『生体システム科目』群では生体の情報処理システムの中心である脳・神経生理学などの分野を学ぶとともに、生体情報を定量的に計測する技法や情報抽出・処理の方法、及び生体機能の数式化とシミュレーション技術について学修します。専門科目の『先端専門科目』では、最先端の研究開発に関するオムニバス形式の講義を学科教員や学外の非常勤講師らから学ぶことによって、知的探求心が刺激され、その後の卒業研究や就職・進学への指針を得ることができます。
6.
生命情報工学科・システム生命科学科では、ディプロマ・ポリシーにあるDP1(関心・意欲・態度)、DP2(思考・判断)、DP3(技能・表現)ならびにDP4(知識・理解)の能力を育成するため、専門科目において、実験・実習科目を開講しています。生きた実学教育の充実を図るため、実験・実習・演習科目を4年間に亘って配置し、学生はティーチングアシスタントの指導も受けながら上述の専門科目と関連づけて学ぶことで、実験・実習のプロセスを主体的に体験することができます。また、実験・実習におけるグループ学修を通じて、集団の中の個人の役割を理解し、自主性およびや協調性を身につけることができます。
7.
生命情報工学科・システム生命科学科では、ディプロマ・ポリシーにあるDP1(関心・意欲・態度)、DP3(技能・表現)ならびにDP4(知識・理解)の能力を育成するため、専門科目において、演習科目を開講しています。ゼミ形式の少人数制の演習科目を1学年から3学年まで配置し、レポートの書き方や英文読解力など、技術者・研究者としての素養を身につけることができます。さらに専門科目の体系を俯瞰することで将来像を明確にし、「卒業研究」に臨むことができます。
8.
生命情報工学科・システム生命科学科では、ディプロマ・ポリシーにあるDP1(関心・意欲・態度)、DP2(思考・判断)、DP3(技能・表現)、DP4(知識・理解)について統合的に活用する能力を育成し、高度専門職業人ならびに幅広い職業人を養成するために卒業研究を開講しています。「卒業研究」では、研究課題の発見やその解決のための取り組みを通じて、発想力、情報収集・分析能力、論理的思考力、問題発見・解決能力を身につけることができます。それぞれの能力の到達に関しては、卒業研究課題発表ならびに卒業論文についてルーブリックで評価し、その到達度は点数化のうえ合否を判定します。
9.
生命情報工学科・システム生命科学科では、ディプロマ・ポリシーにあるDP1(関心・意欲・態度)、DP2(思考・判断)、DP3(技能・表現)、DP4(知識・理解)について統合的に活用する能力を育成するため、「健康・医療」、「福祉」、「環境」、「安全」分野における産学連携を推進し、人間生活に直結する様々な生命情報工学の生きた実学教育を実施します。学生は、「基礎ゼミ」、「生命情報工学講究II」、「卒業研究」などの科目を通じて、これらを主体的に学び、体験することで、地域社会、国際社会において高い倫理観を持ってその発展に貢献できる能力を身につけることができます。
10.
生命情報工学科・システム生命科学科では、ディプロマ・ポリシーにあるDP1(関心・意欲・態度)とDP3(技能・表現)の能力を育成するため、社会奉仕実習、インターンシップの開講ならびに留学制度等の運用をしています。学生は、これらを主体的に学び、体験することで、地域社会、国際社会において高い倫理観を持ってその発展に貢献できる能力を身につけることができます。
11.
生命情報工学科・システム生命科学科では、ディプロマ・ポリシーにあるDP1(関心・意欲・態度)、DP2(思考・判断)、DP3(技能・表現)、DP4(知識・理解)の能力を育成するため、キャリア教育科目を開講しています。本学科の学生が、卒業後も専門知識や経験を生かし、幅広い分野で活躍できるよう、「基本情報技術者」や「応用情報技術者」をはじめとする各種情報処理技術者の資格取得を支援するとともに、中学校教諭一種免許(数学)」、「高等学校教諭一種免許(数学・情報)」を取得できる「教職課程」を設けます。学生は、これらを主体的に学び、修得することで、地域社会や学校教育において高い倫理観を持ってその発展に貢献できる能力を身につけることができます。

アドミッション・ポリシー(入学者受入れの方針)

生命情報工学科・システム生命科学科は、情報科学や数学を中心とする基礎科目を修め、分子生物学や脳・神経生理学などの生物学に関する知識を学び、これらを統合した学問分野である生命情報工学を修得した技術者の育成を目的とする学科です。本学科では、以下の素養を持つ人を受入れます。

1.
生命や生体の仕組みを解明するために、情報科学を基盤とした新たな科学技術に関心を持つ人。
2.
生命や生体の仕組みに関する科学的な文章を正しく解釈する力を持ち、数式やコンピュータプログラムなどにより説明することに興味を持つ人。
3.
将来、高度情報化社会を支える技術者として活躍することを志望する人。
4.
自主的に課題を見い出し、高度な倫理観に基づいて積極的に行動できる人。

また、生命情報工学科・システム生命科学科に入学するまでに、次のようなことを身につけていることが望まれます。

国語

論理的な表現の読解力と表現力

外国語

基礎的な語彙と文法の知識

数学

基本的な数式表現の理解力と論理的な思考力

理科

生物、物理、化学についての基礎的知識と科学的な思考力

地歴・公民

国内外の政治・経済の動向を理解するための素養

特別活動・課外活動

自主的かつ協調的な態度と社会貢献への興味

生物理工学部 人間環境デザイン工学科

ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)

人間環境デザイン工学科は、大学の建学の精神と教育の目的に則り、人間科学の知見をものづくりに反映でき、これに加えて人間と機器を取り巻く空間を環境デザインの観点でとらえることができ、人間生活の質の向上に資する研究者・技術者の養成を目指しています。これらの趣旨のもとに開講された 科目を履修して、所定の単位を修得した学生に卒業を認定し、学士(工学)の学位を授与します。卒業までに身につけるべき資質・能力を以下に示します。

1.
関心・意欲・態度(DP1)
  1. 機械デザイン、スポーツ・バイオメカニクス、人間支援ロボット及び人間環境工学の重要性を認識し、これらの分野が抱える技術課題を発掘し対策しようとする姿勢を有していること。
  2. 社会の要請に強い関心を持ち、自らが社会を支えて行こうとする強い意欲を持っていること。
2.
思考・判断(DP2)
  1. ユニバーサルデザインを先導する技術者として高い倫理観を持って責任ある行動をし得ること。
  2. 地球的視点から多面的に物事を考える能力を身につけること。
3.
技能・表現(DP3)
  1. 技術課題を解決する手法としての観察・実験の技術、実体構築のための設計製図技術、分析効率化のためのコンピュータシミュレーション技術を利用する能力を身につけていること。
  2. 人間生活のための機械システムや生活環境が人間及び社会に及ぼす多様な影響を分析することができること。
4.
知識・理解(DP4)
  1. 人間工学の基盤技術を理解し、機械工学を融合したユニバーサルデザインの設計思想と創造力を身につけていること。
  2. モノづくりの基礎知識を持ち、問題解決のために応用する能力を身につけていること。

カリキュラム・ポリシー(教育課程の編成方針)

人間環境デザイン工学科は、福祉・ユニバーサル社会の構築に寄与できる人材として、人間生活の快適性、健康に結びつくプロダクツ(生産品)から医療・福祉に関連 する生活支援機器まで、人間生活の質(QOL)の向上を目的とした生活・福祉関連プロダクツのデザイン分野で貢献する技術者や技術コーディネーター及び研究者の養成を目的に、人間科学を基盤とする生活科学とモノづくりについて分野横断的に学ぶカリキュラムを提供します。また、社会奉仕実習、インターンシップ、キャリアデザイン、各種資格取得講座などのプログラムを展開し、全教職員が、学生の学問的、人間的成長とキャリア形成を支援します。具体的には以下のような方針で教育を行います。

1.
人間環境デザイン工学科では、ディプロマ・ポリシーにあるDP1(関心・意欲・態度)とDP4(知識・理解)の能力を育成するため、共通教養科目および学部基礎科目を開講しています。この能力の到達に関しては、科目に応じた方法を用いて評価点の適正な分布に基づき評価します。自然科学系基礎科目や学科横断的な科目を通じ、これを主体的に学ぶことで、自然科学や人文科学に関する幅広く深い教養を正確に理解し身につけます。
2.
人間環境デザイン工学科では、ディプロマ・ポリシーにあるDP1(関心・意欲・態度)、DP2(思考・判断)、DP3(技能・表現)の能力を育成するため、共通教養科目の初年次ならびに2年次教育として、少人数のアクティブラーニングによる「基礎ゼミ」と「専門ゼミ」を開講しています。近畿大学および生物理工学部の歴史や教育方針を学び、また、国際社会の一員として「持続可能な開発目標(SDGs)」についての理解を深め、それが解決しようとする課題を多面的に考えます。さらに、学ぶこと、研究することに必要な手法の体験的な理解を目指し、相互的に「学び、学びあう」ことで問題解決に取り組む手法を身につけます。
3.
人間環境デザイン工学科では、ディプロマ・ポリシーにあるDP3(技能・表現)の能力を育成するため、外国語科目を開講しています。外国語科目では、4技能(読む、書く、聞く、話す)の向上、言語文化知識の修得、論理的思考・発表能力の向上を目指し、少人数クラスでのアクティブラーニングにより主体的に学ぶことで地球的視点に立ったコミュニケーション能力の基盤が身につきます。
4.
人間環境デザイン工学科では、ディプロマ・ポリシーにあるDP1(関心・意欲・態度)、DP2(思考・判断)、DP3(技能・表現)の能力を育成するため、「感性デザイン」や「スポーツダイナミックス」など学科の枠を超えた学際領域選択科目を設け、これを主体的に学修することで学際領域指向の研究能力が身につきます。
5.
人間環境デザイン工学科では、ディプロマ・ポリシーにあるDP3(技能・表現)、DP4(知識・理解)について統合的に活用する能力を育成するため、専門科目を開講しています。専門科目では、「人間科学」・「機械科学」・「住環境科学」・「ユニバーサルデザイン」などの応用科学を学ぶことを通じて、高齢化社会における人間科学、医療・福祉、環境科学の分野での課題を解決する能力を養成します。
6.
人間環境デザイン工学科では、ディプロマ・ポリシーにあるDP1(関心・意欲・態度)、DP2(思考・判断)、DP3(技能・表現)、DP4(知識・理解)について統合的に活用する能力を育成するため、卒業研究を開講しています。卒業研究では、所属する研究室において学生が主体的に課題を見つけ出し、これに積極的に取り組むことで、基礎的なコミュニケーション能力ならびに高度専門職業人に必要な能力が身につきます 。それぞれの能力の到達に関しては、卒業研究課題発表ならびに卒業論文についてルーブリックで評価し、その到達度は点数化のうえ合否を判定します。
7.
人間環境デザイン工学科では、ディプロマ・ポリシーにあるDP1(関心・意欲・態度)、DP2(思考・判断)、DP3(技能・表現)、DP4(知識・理解)について統合的に活用する能力を育成するため、企業等との連携のもとに人間科学・医療・福祉・環境科学分野における産学連携を推進し、生きた実学教育を実施します。学生は、これらに主体的に取り組むことで、地域社会、国際社会において高い倫理観と責任感を持ってその発展に貢献できる能力が身につきます。
8.
人間環境デザイン工学科では、ディプロマ・ポリシーにあるDP1(関心・意欲・態度)、DP2(思考・判断)、DP3(技能・表現)、DP4(知識・理解)の能力を育成するため、キャリア教育科目を開講しています。本学科の学生が、卒業後も専門知識や経験を生かし、幅広い分野で活躍できるよう、「二級・木造建築士」の国家資格取得が可能な課程や「中学校教諭一種免許(数学)」及び「高等学校教諭一種免許(数学)」が取得できる「教職課程」を設けます。学生は、これらの課程で主体的に学び、修得することで、地域社会や学校教育において高い倫理観を持ってその発展に貢献できる能力が身につきます。
9.
人間環境デザイン工学科では、ディプロマ・ポリシーにあるDP1(関心・意欲・態度)とDP3(技能・表現)の能力を育成するため、社会奉仕実習、インターンシップの開講ならびに留学制度等の運用をしています。学生は、これらを主体的に学び、体験することで、地域社会、国際社会において高い倫理観を持ってその発展に貢献できる能力が身につきます。

アドミッション・ポリシー(入学者受入れの方針)

人間生活の質(QOL)の向上を目的とした、健康・医療・福祉分野における生活支援機器は、21世紀の福祉・ユニバーサル社会の構築に必須です。人間環境デザイン工学科では、それら生活支援機器や関連プロダクツ(生産品)を対象として、モノづくりの知識と、人間工学および人間を取り巻く空間に対する環境デザインの知識を融合させた先進的デザインを創造することに貢献できる技術者や技術コーディネーター及び研究者の養成を目的としています。これを実現するため、人間環境デザイン工学科は、誰もが快適で健康な生活を送るために必要とされる、人間科学を基盤とするモノづくりと環境デザインを主体的に学ぶことができ、それをもって次世代の社会を担ってゆける創造性豊かな人材を求めます。このために、次のような入学者を受入れます。

1.
生活科学を支える人間科学、医療・福祉工学、住環境科学といった分野に興味を持ち、人間工学と環境デザインを融合させた、人と環境にやさしいユニバーサルデザインを学びたいという意欲にあふれた人。
2.
モノづくりの基礎となる知識と技術に興味を持ち、将来、研究者・技術者・技術コーディネーターとして自らが形作る製品で快適な人間生活・福祉社会の実現に貢献してゆきたいという意欲にあふれた人。
3.
社会の要請に常に関心を持ち、社会への貢献、公共の福祉をよく理解し、グローバルな視野に立ち、積極的 に社会問題の解決に取り組んでゆきたいという意欲にあふれた人。

また、生物理工学部に入学するまでに、以下の各教科において次のようなことを身につけていることが望まれます。

数学

数学の基本的な概念や原理・法則を理解し、数学的な見方や考え方のよさを認識し、積極的に活用する能力を持つ。

理科

自然や人体のしくみに対する関心や探究心があり、観察や実験などを通じて、人間と自然のかかわりや生物とそれを取り巻く環境について総合的に考察する能力を持つ。

外国語

英語を用いて情報や考えなどを理解し伝える基礎的な能力と外国語を用いて積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度・姿勢を持つ。

地歴・公民

世界の生活・文化の歴史的・地域的特色について理解し、国家社会の一員として主体的に生きる自覚と資質を持つ。

芸術

造形、絵画、音楽などの楽しさを理解し、生活の中に積極的にこれらの楽しさを取り入れて行こうとする態度・姿勢を持つ。

家庭

生活者としての視点から自立のための基礎能力の必要性を理解し、より快適な生活を志向する態度・姿勢を持つ。

生物理工学部 医用工学科

ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)

医用工学科では、建学の精神と教育の目的に即して、以下の能力を身につけたものに学士(工学)の学位を授与します。すなわち、本学科の卒業生は豊かな教養を持ち、専門分野における高度な知識と技能を身につけ、生命の尊厳を重んじ、高い倫理観のもとに責任を持った行動が取れ、かつ常に自己研鑚を積み重ねることのできる人物であることが望まれます。また、工学的な基礎学力、応用力、センスそして技量を兼ね備えたエンジニアに成長できる力を身につけることが求められます。医療人とエンジニア双方に求められる資質を身につけることで、将来、我が国の医用工学分野を牽引するメディカルエンジニアのリーダーさらにはグローバルに活躍できるメディカルエンジニアとなることが期待されます。
卒業までに身につけるべき資質・能力を以下に示します。

1.
関心・意欲・態度(DP1)
  1. 生命への畏敬の念と高い倫理観のもとに責任を持った行動を取る能力を持っていること。
  2. 絶え間ない自己研鑽のために、生涯にわたる学修意欲を身につけていること。
2.
思考・判断(DP2)
  1. 医療の進歩に対応できる課題発見能力・問題解決能力を有し、医用工学の発展に寄与できる能力を身につけていること。
  2. 複雑化・高度化する医療において、工学的・医学的知識、高い倫理観に基づいた判断力を備えていること。
3.
技能・表現(DP3)
  1. 先端医療における医用工学の果たす役割の重要性を理解し、工学的技術を提供するための実践能力を身につけていること。
  2. 医療人として、柔軟な科学的志向と語学力を含む豊かな教養に裏打ちされたコミュニケーション能力を有していること。
4.
知識・理解(DP4)
  1. 医用工学の専門家として必要な工学及び医学分野の専門知識を確実に修得し、複雑化・高度化する医療に対応できる実践能力を有していること。
  2. 豊かな教養、工学的知識、医学的知識を統合することで、事象の本質を深く理解し、多様な課題を解決に導く能力を身につけていること。

カリキュラム・ポリシー(教育課程の編成方針)

医用工学科は、臨床工学技士資格取得のみを目指すのではなく、広汎かつ高度な専門知識を有する人材を育成するために、工学の専門知識や技術ならびに医学の幅広い知識を修得できるようなカリキュラムになっています。これにより、医療福祉分野の発展に貢献できる創造性と研究能力を備え、豊かな教養と高い倫理観を持つメディカルエンジニアや臨床工学技士の育成プログラムを提供します。

1.
ディプロマ・ポリシーのDP4(知識・理解)に関する能力を育成するために、学科基礎科目、工学科目、基礎医学科目、医用工学科目を含む専門科目を開講しています。これらの専門科目を履修することで、電気電子工学、機械工学、情報工学、材料工学などの工学分野の専門知識や技術、また、解剖生理学、病理学などの基礎医学や臨床医学に関する知識を体系的に修得し、学際的視野を拡げることができます。工学と医学の双方の分野を有機的に関連付けて学修することで、医療技術の発展に貢献できるメディカルエンジニアや臨床工学技士に必要な基礎能力が得られます。専門科目の知識に対する到達度の評価では、中間試験および定期試験、ミニッツペーパーなどによって、各科目のシラバスに記載されている配分方法に従い厳密に点数化します。
2.
ディプロマ・ポリシーのDP3(技能・表現)の達成に必要な能力を修得するために、外国語科目群を開講しています。医療英語や基礎医療英会話を通じて実践的な語学力を養成し、医学・医療の国際化に対応できる能力が身につきます。国際的視野を意識した学修によって、医療技術における国際標準化、公衆衛生における国際協力、医療産業の海外展開など、グローバル化する医療を担う人材に必要な素養が身に付きます。外国語科目群では、中間試験および定期試験、ミニッツペーパー、プレゼンテーションなどを実施し、各科目のシラバスに記載されている方法で算出された得点によって成績評価を行います。
3.
ディプロマ・ポリシーのDP1(関心・意欲・態度)に関する素地を醸成するために、共通教養科目および学部基礎科目に倫理に関する複数の科目を、専門科目の1つとして生命倫理を開講します。これらの科目は人命にかかわる者が持つべき倫理観を培い、医療従事者に相応しい人格を形成することを目的として設置されています。これらの科目を履修することで、生命への畏敬の念を持ち、高い倫理観のもとに常に自己研鑽に努めることのできる医療人となるための人間性を育成します。中間試験および定期試験、ミニッツペーパーなどから得られる評価点を適正な分布に基づいて判断することで学修の成果を評価します。
4.
ディプロマ・ポリシーのDP2(思考・判断)に関連する能力や姿勢を身に付けるために、基礎ゼミ、専門ゼミ、臨床実習、卒業研究を実施します。これらのゼミ形式の少人数制講義や、医療機関における実習、最先端科学技術についての研究を経験することにより、医療技術の開発における課題発見能力と問題解決能力を養います。また、研究活動やグループワークを通じて、チーム医療の一員として必要なコミュニケーション能力を向上させます。思考力や判断力の到達度に関しては、論文、レポート、プレゼンテーションやそれに対する質疑応答を対象としてルーブリックなどにより評価します。
5.
ディプロマ・ポリシーのDP1(関心・意欲・態度)、DP3(技能・表現)、DP4(知識・理解)の達成に必要な能力を修得するために、学部基礎科目群、学科基礎科目、工学科目、基礎医学科目、医用工学科目を開講するとともに、それらの講義科目と関連する実験・実習科目でのアクティブラーニングによって、臨床工学に関連する知識全般を系統的に修得できる教育プログラムを提供しています。これらの開講科目を学修し、所定の要件を満たすことで、臨床工学技士国家試験の受験資格が取得できます。また、第2種ME技術者の資格を取得できるように支援します。さらに、教職課程を履修することにより「高等学校教諭一種免許(理科)」が取得できます。1・2年時に病院や企業の見学会を行って、キャリア設計に対する意識を明確にします。さらに3・4年時には医療現場での臨床実習と企業インターシップがあり、実践能力を修得できるような実学教育を展開します。

このような学修への多面的かつ実践的アプローチによって、飽くなき探求心と幅広い知識を身に付け、医療技術のイノベーションに寄与する人材へと成長できます。臨床工学の分野に関する知識や医療従事者に求められる資質に関する修得度は、中間試験および定期試験、ミニッツペーパー、課題レポート、プレゼンテーションなどに対する評価点に基づき、各科目のシラバスに記載されている方法によって最終評価を行います。

アドミッション・ポリシー(入学者受入れの方針)

医用工学科は、工学と医学の双方の視野を持ち、最先端の工学技術を医療福祉分野に応用し、人々の健康維持・増進に貢献できるメディカルエンジニアや臨床工学技士を育成することが教育目標であり、これに共鳴して道を志す入学者を広く受入れます。

1.
メディカルエンジニアリングに必要な工学、医学、生命科学の各分野の勉学に興味を持って真面目に取り組むことができる人
2.
高い倫理観と豊かな人間性を持ち、科学的な創造力を身につけ、医療福祉分野における科学技術の発展に寄与することを目指す人。
3.
幅広い世代の人々と良好な人間関係を築くことができ、チーム医療の一翼を担うメディカルエンジニアや臨床工学技士として必要な協調性とコミュニケーション能力を修得できる人。

また、医用工学科に入学するまでに、次のようなことを身につけていることが望まれます。

国語

標準的な語彙力、読解力及び表現力

外国語

基礎的な文法の知識及び英会話力

数学

基本的な原理・法則を理解し、事象を論理的に考察するための計算力及び数学的な思考力

理科

工学を理解するための物理、化学の基礎知識と思考力、医学を理解するための生物の基礎知識

地歴・公民

社会情勢を理解するための素養

教育情報の公表のページへ