SDGsに向けた本学の取り組みについて
令和4年9月15日
近畿大学 学長
松村到
『持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)』とは、国連により2001年に策定された『ミレニアム開発目標(MDGs:Millennium Development Goals)』の後継として、2015年の国連サミットで採択された「2030年までに持続可能でよりよい正解を目指す国際目標」です。貧困、教育、エネルギー、経済成長、気候変動など17分野のゴールと、169の具体的なターゲットで構成されているこの目標は、地球上の「誰一人取り残さない社会(Leave No One Behind)」ことを誓っています。既に周知のようにわが国でも産・官・学、あらゆる組織において、関連した様々な取組が行われており、2025年に開催される大阪・関西万博でもSDGs達成への貢献が目標の1つに掲げられています。
現在、世界は、気候変動による異常気象や新型コロナウイルス感染症拡大、また各国におけるエネルギーや食糧の安定確保に関する不安など、多くの困難に向き合っています。人類がこの困難に打ち克ち、今後も存続し続けるためにも、私たちひとりひとりがSDGsの17のゴールを身近に感じ、自分なりに可能な取組みを行うことが不可欠です。
近畿大学は、医学部を含む15学部49学科を擁する総合大学であり、養殖漁業、バイオコークス、環境・まちづくり、クリーンエネルギー、次世代農業など数多くの研究や社会貢献を行ってきました。また、国際社会に対応できるグローバル人材や、Society5.0の実現に向けた先端IT人材の育成も目指しております。
これより、さらなる次世代の教育・研究機関を目指す近畿大学は、学内外の組織、あるいは学生も含めた個人のSDGsの目標達成に関連する取り組みを積極的に支援することを宣言します。
具体的には、学内におけるSDGsのシーズを整理し、ゴール達成に利する研究開発を支援し、これらから生まれる活動成果を社会に向けて積極的に発信・展開していく所存です。皆さまの温かいご理解とご支援お願い申し上げます。