文芸学部の教育方針

文芸学部

ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)

本学は、「建学の精神」、「教育理念」に基づいて、「深い教養と志をもち、社会を支える気概を持った学生を育成し、社会に送り出すことを最終教育目標」とすることをディプロマ・ポリシーとしており、文芸学部ではこれを旨として、文学、歴史、文化、思想、芸術、コミュニケーションの知識や技能を身につけ、社会に対し創造的な貢献のできる人を育成します。この育成方針に則り、厳格な成績評価によって所定の単位の修得が認められた学生に卒業を認定し、学士(文学、文芸学)を授与します。卒業までに身につける資質・能力は以下のとおりです。

1.
所定の科目を誠実に履修し、勉学への積極的態度を表していること。
2.
知識・技能の修得と学問的・創造的成果(卒業論文・卒業制作・卒業公演)を通して、必要に応じて他者と協働して課題に取り組み、自ら新しい知識や情報を得て、自主的、継続的に学ぶことができていること。
3.
教養・判断力・趣味・共感能力等を備えた豊かな人間性をつねに琢磨していること。
4.
責任ある社会人としての自律的個人を確立していること。
5.
グローバル化した現代社会で生きる個人として、他者を尊重し、共同体の中でコミュニケーションが図れること。

カリキュラム・ポリシー(教育課程の編成方針)

個人および社会の自由と幸福を追求するために、教養、判断力、趣味、共感能力を高め、さらに文化領域について深く学び、考え、実践することで、思考力、美的感性、創造力、批評精神を涵養します。

<共通教養科目>

(目的)
単なる知識の修得にとどまらず、震災・原子力発電所事故・パンデミックなど現代社会の危機をふまえて、既成の知的枠組みに対する批判的思考を備えた幅広い教養を培うため、「人間性・社会性科目群」、「地域性・国際性科目群」、「課題設定・問題解決科目群」、「スポーツ・表現活動科目群」から成るカリキュラムを編成しています。

1.
「地域性・国際性科目群」では、これらの科目を履修することにより、主として国際社会および日本社会の変化を幅広い観点から観察し、大学卒業後の自己の進路をイメージできる、責任ある社会人としての自律的個人を確立します。
2.
「人間性・社会性科目群」では、人文科学・社会科学・自然科学の知を横断的に学ぶことにより、教養・判断力・趣味・共感能力等を備えた豊かな人間性が養われます。
3.
「課題設定・問題解決科目群」および「スポーツ・表現活動科目群」では、学び、思考し、調査し、それらの事柄を整理し発表することを通じて、学問的・創造的成果を表現するコミュニケーション能力とプレゼンテーション能力が涵養されます。
<外国語科目>

(目的)
グローバル化した現代社会で生きる個人に必須の資質として、異文化を受容し身近な文化を発信するための基礎となる外国語の能力を涵養します。

1.
外国語の読み書き聞き話す能力を養うこと。ひいては専門分野における多言語による成果の吸収および発信する能力に活かす。
2.
外国語の学修を通して、当該言語の言語形態や文化に触れる。
3.
生涯教育を視野に入れ、外国語の学修を通して幅広い教養を身につける。
<専門科目>

(目的)
言語・文学・思想・歴史・芸術等の知的実践的修得を通して、個々人の文化的素養を育むとともに、文化の継承と発展を担いうる優れた人格を涵養します。

1.
少人数による演習を実施し、学問的・創造的成果(卒業論文・卒業制作・卒業公演)において社会的に標準とみなされる以上のレベルに到達する。
2.
必修科目の履修を通じて、言語・文学・思想・歴史・芸術についての各自が得た深い知見や、言語・身体・作品等による文化的芸術的な表現を、現代社会や異文化に向けて積極的に発信する能力が涵養される。
3.
選択必修科目の履修を通じて、言語・文学・思想・歴史・芸術についての広く深い理解に到達する方法や技術を学び、自己および社会の文化観を更新する批評精神が涵養される。
4.
専門を越えた学びとその実践の機会として、自由選択科目を配置している。

アドミッション・ポリシー(入学者受入れの方針)

文芸学部は、近畿大学の「建学の精神」、「教育理念」に則り、それにふさわしい人材を育成するため、以下のような意欲と能力を持つ人を入学者として受入れます。選抜の方法は、学科専攻のアドミッション・ポリシーに則り、筆記試験と実技試験、口頭試問等によって、文芸学部で学ぶ意欲と能力を判定します。文芸学部では、文学、歴史、文化、思想、芸術、コミュニケーションの知識や技能を身につけ、社会に対し創造的な貢献のできる人を育成します。

1.
文学、歴史、文化、思想、芸術、コミュニケーション等、人間の人文学的・精神科学的領域の探求に意欲を持つばかりでなく、広く自然科学の領域にも関心を持つ人。
2.
知識や技能を修得する能力だけではなく、新しい創造と発見に向けて自らを琢磨する意欲を持つ人。
3.
社会の中の一員としての責任を自覚し、公共的コミュニケーションを保ちつつ社会に寄与する人格の形成を目標とする人。

また、文芸学部に入学するまでに、以下のような科目を履修し、それぞれについて教科書に基づく知識を修得していることが望まれます。

国語

日本語の読解力・表現力・論理的思考力、古文の基礎的能力

地歴・公民

日本史、世界史、地理、政・経の基礎的知識

数学

数学Ⅰの基礎的能力

芸術

音楽・美術・工芸・書道のいずれかを修得

外国語

英語のコミュニケーション・読解・表現についての基礎的能力

情報

パソコン基本ソフトの活用力

文芸学部 文学科 日本文学専攻

ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)

日本文学専攻は、本学の「建学の精神」と「教育理念」に基づき、人文学の教養を高め、日本語による的確な表現技術を磨き、物事を絶えずその本質において問い直して、新たな知的価値を創出する能力が涵養される専攻で、そのような人が育つ場であることを目指しています。この趣旨のもとに厳格な成績評価を行い、所定の単位の修得が認められた学生に対し卒業を認定し、学士(文学)の学位を授与します。卒業までに身につけるべき資質・能力は以下のとおりです。

1.
関心・意欲・態度
  1. 知識や情報を能動的に活用し、自発的な人文学の学修を継続できること。
  2. 人間に対する洞察と異文化の理解に基づいて、他者を尊重できること。
2.
思考・判断
  1. 様々な資料・情報を自らの力で分析し、多面的で論理的な思考ができること。
  2. 物事の本質的な次元にまで遡って自ら問題を発見し、批判的に考察できること。
3.
技能・表現
  1. 日本語の高度で適切な運用によって公共的なコミュニケーションができること。
  2. 言語テクストの構造・技法の分析や文献探索を通して言語表現を多角的に読解できること。
4.
知識・理解
  1. 日本文学や日本語の専門知識を修得し、それを人間や言語に関する普遍的な思考に連係できること。
  2. 文学や言語の研究を通して人間の多様な営みに関する知識と理解を深め、社会や文化の未来を柔軟に思考する横断的な知性と倫理を身につけていること。

カリキュラム・ポリシー(教育課程の編成方針)

日本文学専攻では、ディプロマ・ポリシーに掲げる資質と能力を育み、専門的知識・技術・発想力を身につけるため、共通教養科目、外国語科目、専門科目を配置しています。
共通教養科目の履修を通じて、専門科目の基礎となる洞察力、問題発見能力を培います。また、初年次に基礎ゼミを置き、大学生として必要な「読む力」「書く力」「話す力」を高め、コミュニケーション能力・プレゼンテーション能力を涵養します。外国語科目の履修を通じて、グローバル社会で活躍するための基礎となる外国語能力を養います。
専門科目においては、日本文学専攻に「創作・評論コース」「言語・文学コース」の2コースを設けて、各コースの特色に沿った授業が配置され、「人文学の教養を高め、日本語による的確な表現技術を磨き、物事を絶えずその本質において問い直して、新たな知的価値を創出する能力」(ディプロマ・ポリシー)が涵養されます。また、教養科目の「人間に対する洞察」「問題発見」能力、および語学科目の「異文化理解」と連係し、2コースを交流・融合させた基礎的で総合的な教育と、各コースの独自性に鑑みた専門的な教育を段階的に構築した教育プログラムを開講しています。

1.
創作・評論コースと言語・文学コースの2コースでは、それぞれ文芸創作と批評、文学研究と言語研究が重点的に育成されます。創作・評論コースでは、読むことと書くことの練習を通して、現代の「知」の地平を表現し、あるいはプロデュース、編集、デザインする能力が育成されます。言語・文学コースでは、テクスト読解や調査、文献探索に基づいて言語をめぐる自身の思考を的確に文章化し、プレゼンテーションする能力が育成されます。
2.
1年次、2年次においては、主に2コースのコース共通科目において、古典から現代文学までの日本文学の歴史や概論、日本語学の概論のほか、批評理論、翻訳、映像、メディア、編集など言語芸術や言語学およびその表現方法について幅広く学び、2つのコースの積極的な交流・融合を通して、創造的実践と学術的研究の両面から、対象に多角的にアプローチする基礎的視点が養われます。
また、2年次、3年次、4年次においては、いわゆる基幹科目として各コース独自の専門的なプログラムが用意され、主体的で能動的な授業への参加を重視し、調べ、読み、考え、書き、発表する研究的、創造的な能力が養われます。この基幹科目を通して、ディプロマ・ポリシーに掲げた「言語構造・技法の分析」や「普遍的思考」の構築を学ぶことになります。
3.
3、4年次に配当される演習科目、4年次の卒業論文・卒業制作においては、少人数のゼミナール形式での実践的で双方向的な授業を通して、これまでに学んだ知識、理論、技能などを総合的に活用し、自身の集大成となる論文・作品制作に取り組めるよう、学生各自の文化的関心や志向に応じた指導、啓発が行われ、また学生同士の相互批評を通して、公共的コミュニケーションの能力と研究成果や創造成果をまとめる力が育成されます。
4.
学修成果の到達に関しては、日本文学専攻のカリキュラム・ポリシーに即した各シラバスの評価方法に則り、点数化します。評価方法は、授業への取り組み、授業での課題や提出物、口頭発表、試験やレポートなどが割合で配分され、それぞれの点数を合計してその科目の到達度とし、前期・後期のセメスター終了時に個人宛に通知します。

アドミッション・ポリシー(入学者受入れの方針)

日本文学専攻は、大きく変動を続ける現代社会にあって、常にその本質を問い直し、そのうえで自ら新しい人文学的価値を生み出すことのできる柔軟な思考力と豊かな創造力を持った能力が涵養されます。そのために、以下のような意欲と能力を持つ人を入学者として受入れます。個別の入学試験では、以下の1~4に即したさまざまなジャンル、テーマ、内容の文章を取り上げることで、その意欲や基礎的能力を推し量ることにしています。

1.
小説、詩歌、批評などの分野にとどまらず、それを生み出す人間の言語活動や、その背景にある歴史、文化、社会、思想などに対して幅広い知的関心と探究心を持つ人。
2.
文学や言語に関する知識や表現技能を修得する意欲を持ち、さらに創造的、批評的な思考や方法を身につけようとする意志と、そのために必要な基礎学力を有する人。
3.
日本文学や日本語への関心を持つと同時に、それをグローバルな視点に立って考察する姿勢と意欲を持つ人。
4.
言語を用いた他者とのコミュニケーションを積極的に行い、それを通して自身の見識や教養を深めていくことができる人。

また、文芸学部に入学するまでに、以下のような科目を履修し、それぞれについて教科書に基づく知識を修得していることが望まれます。

国語

日本語の読解力・表現力・論理的思考力、古文の基礎的能力

地歴・公民

日本史、世界史、地理、政・経の基礎的知識

数学

数学Ⅰの基礎的能力

芸術

音楽・美術・工芸・書道のいずれかの修得

外国語

英語のコミュニケーション・読解・表現についての基礎的能力

情報

パソコン基本ソフトの活用力

文芸学部 文学科 英語英米文学専攻

ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)

英語英米文学専攻では、建学の精神に則り、「深い教養と志をもち、社会を支える気概を持った学生を育成し、社会に送り出すことを最終教育目標」とする近畿大学のディプロマ・ポリシーを旨として、厳格な成績評価によって所定の教育課程の修得が認められた学生に卒業を認定し、学士(文学)を授与します。卒業までに身につけるべき資質・能力は以下のとおりです。

1.
関心・意欲・態度
古来から日本の文芸の中心地であった大阪の地で、高度な専門教育を経て、学士号取得に至ることに誇りを持ち、国際社会及び地域社会に自らの力を還元しようという志を抱いていること。
2.
思考・判断
国際的に困難な状況においても和を成すことができるような、他者との高いコミュニケーション能力を所持するに至っていること。またそのための幅広く、深い教養を在学中に得ていること。
3.
技能・表現
専門知識・技能の修得により、学士として総合的に高いレベルに到達していること。また、これらの知識と技能に裏打ちされた専門分野研究活動(卒業論文・卒業研究)において、説得力のある議論を構築する能力の修得が示されていること。
4.
知識・理解
所定の科目の内容を修得し、勉学への高い志が見られること。また、外国語としての英語の語学能力を高い次元まで伸ばし、社会で求められる幅広い運用能力を身につけていること。

カリキュラム・ポリシー(教育課程の編成方針)

英語英米文学専攻では、幅広く深い教養を涵養するため、共通教養科目を配置しています。共通教養科目の履修を通じて、専門科目の基礎となる洞察力、問題発見能力を培います。また、初年次に基礎ゼミを置き、大学生として必要な「読む力」「書く力」「話す力」を高め、コミュニケーション能力・プレゼンテーション能力を涵養します。
専門科目では、ディプロマ・ポリシーに掲げる資質と能力を育むために、以下のような特色あるカリキュラムを提供します。

1.
「Reading and Writing」「Academic Writing」「Basic Academic Writing」「Listening」「Speaking」「English Communication」「Presentation Skills」などの少人数、対話型の必修授業を履修することで、外国語としての英語を運用するための基本となる4技能(読む、書く、聞く、話す)が鍛え上げられます。また、基礎ゼミなどの教養科目を履修することで、幅広く深い教養を涵養することができます。
2.
英語能力検定試験(TOEICその他)で高い評価を得られるような、より実践的な英語能力の強化を目指すため、「Practical English」「TOEIC Advanced」などの科目を低学年から配置します。
3.
英語圏の文学、文化、言語に通じることができる「English Literary History」「American Literary History」「Culture and Literature」「Global Issues and Literature」「Film and Literature」「Poetry Studies」「Children’s Literature」「Anglo Fiction Studies」「American Fiction Studies」「Medieval English Literature」「Drama Studies」などの専門授業を提供するとともに、国際的体験を得るための留学制度により、国際的事象に対して幅広い視野を持ち、国際社会へ貢献できる力が涵養されます。
4.
「English Education」「Early Childhood English Education」といった専門授業を履修することで、言語修得および教育実践についての深い知見が獲得でき、英語科教員として優れた教育を行うための知識及び能力が培われます。
5.
「Seminar」「Reading Academic English」などの専門授業を履修することで、高度な専門知識が修得でき、それにより高い次元での国際的見識と語学運用能力を有する人材へと成長できます。また、これら授業で卒業論文執筆指導を受けることにより、説得力のある議論を行う能力を身につけることができます。

アドミッション・ポリシー(入学者受入れの方針)

英語英米文学専攻では、近畿大学の「建学の精神」、「教育の目的」、並びに文芸学部の「教育研究の理念と目的」、「学習・教育目標」に則って、それにふさわしい人材を育成するため、以下のような意欲と能力を持つ志願者を受入れます。

1.
英語圏の文学・文化、言語領域の探求に意欲を持ち、誠実に勉学を重ねていける人。
2.
専攻の提供するカリキュラム及び海外留学を通して、英語英米文学に関する知識とコミュニケーション能力を積極的に身につけたいと思う人。
3.
在学中に身につけた専門知識や技能を生かし、国内外から求められる人材となり、国際社会に貢献できる人物となることを目指す人。

また、文芸学部に入学するまでに、以下のような科目を履修し、それぞれについて教科書に基づく知識を修得していることが望まれます。

国語

日本語の読解力・表現力・論理的思考力、古文の基礎的能力

地歴・公民

日本史、世界史、地理、政・経の基礎的知識

数学

数学Ⅰの基礎的能力

芸術

音楽・美術・工芸・書道のいずれかを修得

外国語

英語のコミュニケーション・読解・表現についての基礎的能力

情報

パソコン基本ソフトの活用力

文芸学部 芸術学科 舞台芸術専攻

ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)

舞台芸術を専攻し、卒業するということは、私たちを取り巻く様々な事象から、人間とは何か、生きるとはどういうことかについて深く知り、考えることのできる教養と能力を身につける、ということです。舞台芸術専攻では本学の「建学の精神」に則り、教育カリキュラムを運営し、本学の教育目的である「人に愛される人、信頼される人、尊敬される人」を育成し、新たな表現、創造を生み出す原動力となるこれらの力が備わることを教育の目標とし、厳格な成績評価によって教育カリキュラムを運営しています。
卒業研究(演劇作品、舞踊作品を公演の形で発表するもの、および戯曲創作、卒業論文を作成するもの)を含む必要な科目を履修し、所定の単位を修得した学生に卒業認定し、学士(文芸学)の学位を授与します。
卒業までに身につけるべき資質・能力は以下のとおりです。

1.
関心・意欲・態度
  1. 舞台芸術のみならず、世界の多様な事象に興味、関心を持ち、それらについて知る術と意欲。
  2. すべてのことに偏見を持たず、世界の事象の中に美を見出そうとし、また、他者と積極的に関わることにより、人間の行動の本質を理解しようと努める態度。
  3. 多様な問題に直面した時、常識的な考え方にとらわれず、人間の感情や理性を根本に据えてものを見ようとする態度。
2.
思考・判断
  1. 社会や人間に対し、創造を通した学びの経験に根ざした広範な問題意識を持ち続けること。
  2. 問題の解決のために、創造的で論理的な思考、判断ができるようになること。
3.
技能・表現
  1. 舞台芸術に関する基本的技術を身につけていること。
  2. 舞台芸術の表現力、および、それを社会的な場に広げる言語表現能力を身につけていること。
4.
知識・理解
  1. 舞台芸術についての専門的な知識を有し、その作品や表現を理解して適切に批評し、また、その社会的役割について理解していること。
  2. 舞台芸術探求を通して、人間の多様な営みに関する知識と理解を深め、社会や文化について柔軟に思考する力を身につけていること。

カリキュラム・ポリシー(教育課程の編成方針)

舞台芸術専攻では、共通教養科目、外国語科目、専門科目、卒業制作・卒業論文、を段階的に配置しています。共通教養科目の履修を通じて、専門科目の基礎となる洞察力、問題発見能力を培います。また、初年次に基礎ゼミを置き、大学生として必要な「読む力」「書く力」「話す力」を高め、コミュニケーション能力・プレゼンテーション能力を涵養する。外国語科目の履修を通じて、グローバル社会で活躍するための外国語能力を養います。専門科目では総合的で多様な舞台芸術を系統的に学んで行くために、学びの角度の指標として、〔演劇創作系〕、〔舞踊創作系〕、〔戯曲創作系〕、〔TOP(Theatre Organization Planning)系〕の4つの系を準備しています。
どの系の卒業研究を選択するかを考えつつ、学年ごとに選択した「系」の学びの中心となる核科目と、専攻の共通科目を横断的に組み合わせ、それぞれに独自カリキュラムを作成することにより、多角的に専門的な知識と経験が修得できるように構築されており、選択した「系」の核になる科目において共同創作作業や議論を通して、ディプロマ・ポリシーで掲げた「想像的で論理的な思考と判断」が身につきます。また、他学部、他学科、他専攻の選択科目も組み込むことができます。また、国語の教員免許、図書館司書、学芸員資格取得のためのカリキュラムを設置しています。
4つの「系」の学びの内容は以下のとおりです。

〔演劇創作系〕

演劇創作の実践活動を通して、体験により知識修得を目指します。役を演じること、作品を演出すること、作品に必要な照明・音響・舞台美術を創ること、公演を制作することに必要な知識を、実習・演習形式の授業において修得し、演劇表現の創造を探求します。また、演劇を通しての教育活動や社会貢献を目指すために必要な知識を身につけるため、講義形式の授業を配置しています。

〔舞踊創作系〕

舞踊創作の実践活動を通して、体験により知識修得を目指します。踊ること、振付すること、作品に必要な照明・音響・舞台美術を創ること、公演を制作することに必要な知識を、実習・演習形式の授業において修得し、舞踊表現の創造を探求します。また、舞踊を通しての教育活動や社会貢献を目指すために必要な知識を身につけるため、講義形式の授業を配置しています。

〔戯曲創作系〕

戯曲という科白による「物語」を創ることを実践的に学びます。「物語」を作ることは新たなものの見方を社会に提示し、まだ見ぬ社会の構築を目指すことでもあります。1年次から戯曲創作の授業で創作実践を積み重ねると同時に、他の系の授業を横断的に学ぶことにより、多くの人々の共感を得、人々の生き方に影響を与え、より良い社会の構築を可能にするような新しい「物語」を創作する力が身につきます。

〔TOP(Theatre Organization Planning)系〕

舞台芸術の理論、歴史、批評を学ぶと同時に、広く実際の舞台芸術作品、公演に触れ、さらに他の3つの系の授業、また、他学部・他学科・他専攻の授業を横断的に学ぶことで、舞台芸術を企画し実現させていくために必要な知識、社会に舞台芸術の種を蒔き、育み、広めていくために必要な考察力が身につきます。舞台芸術活動におけるプロデューサー、アーツマネージャー、フェスティバル・オルガナイザーとして、また、舞台芸術の研究者、批評家、芸術擁護活動(アドヴォカシー)に携わる者を目指すために必要な知識と能力が身につきます。

〈初年次科目〉

舞台芸術専攻学生として修得すべき基礎的知識や態度を学ぶ基幹科目としてすべての学生に履修を義務づけてある「必修科目」と、「基礎科目Ⅰ」「基礎科目Ⅱ」という二つの区分を持つ「指定必修科目Ⅰ」を設けています。「指定必修科目Ⅰ」は、網羅的に舞台芸術への理解を深める学修ができるよう、また卒業研究において4つの「系」のうちどれを選択するとしても有用で横断的な知識が得られるよう配置され、それぞれの中から指定された科目数を選択し履修することを義務づけています。また「選択必修科目」にて、学生のより広い興味への対応も満たすよう、またより専門的な知識・経験の獲得ができるよう配慮しています。

〈二年次以降〉

二年次以降では、より具体的に卒業研究を念頭において、4つの「系」に基づいた履修を行います。それぞれの系における研究のために必要な科目を修得できるよう「指定必修科目Ⅱ」(二年次)、「指定必修科目Ⅲ」(三年次)を用意し、自らの興味に従って「系」に則った学修ができるように科目を整えています。また複数にまたがる「系」の学修も可能で、学修が容易になるように、例えば〔演劇創作系〕の実習授業公演は後期に、〔舞踊創作系〕の授業実習公演は前期にといったかたちで整理され、関心のある専門領域の構築、卒業研究に接続する学修を幅広く支援できるように準備しています。

アドミッション・ポリシー(入学者受入れの方針)

舞台芸術専攻では、舞台芸術を実践的かつ理論的に学ぶことを通して人間を深く理解し、新たな創造を探求することのできる人材を求めます。その実現のために、以下のような意欲と能力を持つ人を受入れます。

1.
身体を媒介とする舞台芸術表現の創造的・理論的探究に、強い関心と能力を持つ人。
2.
舞台芸術を通して、人間と人間社会を深く探究しようとする関心と意欲を持つ人。
3.
人間同士の関わり、コミュニケーションに意義と価値を認め、そこに積極的に参入する意欲を持つ人。
4.
舞台芸術を介した社会との新たなコミュニケーションの方法を構想しようとする意欲を持つ人。

また、文芸学部に入学するまでに、以下のような科目を履修し、それぞれについて教科書に基づく知識を修得していることが望まれます。

国語

日本語の読解力・表現力・論理的思考力、古文の基礎的能力

地歴・公民

日本史、世界史、地理、政・経の基礎的知識

数学

数学Ⅰの基礎的能力

芸術

音楽・美術・工芸・書道のいずれかを修得

外国語

英語のコミュニケーション・読解・表現についての基礎的能力

情報

パソコン基本ソフトの活用力

入学試験は、「適性実技」/「小論文」(どちらかを選択)を課す場合(一般公募推薦:選択科目重視型、スタンダード型:前期B日程)と、課さない場合(前期A日程・後期日程:スタンダード型-英語・国語・地歴公民・数学-、共通テスト利用方式)があり、そのほかに、書類審査(一次選考)と口頭試問によって判定する総合型選抜(AO入試)を行っています。
「適性実技」/「小論文」を課している入試では、特にアドミッション・ポリシーの1、2についての意欲と能力を直接、判定します。「適性実技」/「小論文」を課していない入試では、入学後に、1~4についてのそれぞれの意欲と能力を伸ばすために必要な基礎学力が身についているかどうかを判定します。総合型選抜(AO入試)では、これまでに、舞台芸術表現やその隣接領域での創造、探求に実際に携わり、それを遂行する能力を発揮した経験と、入学後、さらにその力を伸ばし、リーダーシップを発揮できる能力を有しているかどうかを、1次選考、2次選考で判定します。

文芸学部 芸術学科 造形芸術専攻

ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)

造形芸術専攻は、本学の「建学の精神」に則り、教育カリキュラムを運営し、本学の教育目的である「人に愛される人、信頼される人、尊敬される人」を育成します。
さらに、「造形芸術を通じて、教育現場や社会に貢献できる人を育成する」、「専門的な力を持つ造形芸術作家やデザイナー及び研究者を育成する」、「ゼミナール、ワークショップ、イベント企画、産学連携アートプロジェクトを通してコミュニケーション能力及びマネージメント能力を身につけた人を育成する」、「グローバル(アート)教育、国際アート交流プロジェクトを通して国際交流に意欲を持つ人を育成する」、を教育の目標としており、厳格な成績評価により教育カリキュラムを運営しています。
これらの趣旨をもとに開講された科目を履修して、所定の単位を修得した学生に卒業認定し、学士(文芸学)の学位を授与します。
卒業までに身につけるべき資質・能力を以下に示します。

1.
関心・意欲・態度
  1. 疑問を持った事柄を放置せずに解決に向かうことができること。
  2. 既成概念にとらわれず常に新たな発想を持つことができること。
2.
思考・判断
  1. 多角的視点で物事を思考する能力を身につけること。
  2. 「感じる・考える・創り出す」を積極的に繰り返し、発見・判断ができること。
3.
技能・表現
  1. 自分の作品や論文について、論理的に発表できるプレゼンテーション能力を身につけること。
  2. 専門分野の基本的技術を身につけること。
4.
知識・理解
  1. 芸術と社会環境について具体的に説明できること。
  2. 現代芸術を歴史的観点から理解できること。
  3. 社会に貢献できるコミュニケーション能力を身につけること。

カリキュラム・ポリシー(教育課程の編成方針)

造形芸術専攻では、ディプロマ・ポリシーに掲げる資質と能力を育み、専門的知識・技術・発想力を身につけるため、学生が造形芸術を通じて、教育者、造形作家、研究者、プロデューサー等を目指すための能力を培うことができるように、共通教養科目、外国語科目、専門科目、卒業制作・卒業論文、を段階的に配置しています。
共通教養科目の履修を通じて、専門科目の基礎となる洞察力、問題発見能力を培います。また、初年次に基礎ゼミを置き、大学生として必要な「読む力」「書く力」「話す力」を高め、コミュニケーション能力・プレゼンテーション能力を涵養します。外国語科目の履修を通じて、グローバル社会で活躍するための基礎となる外国語能力を養います。
専門科目は、少人数ゼミナール制で「感じる・考える・創り出す」を繰り返すことにより、専門的知識・技術・発想力が身につけられるよう科目を配置しています。
平面・メディア表現領域(油彩画・版画・染織・グラフィックアート・イラストアート)、立体・素材表現領域(ガラス造形・陶芸・木材造形)、芸術学領域(美術史・芸術学)の3つの領域、9つのゼミナールを設置しています。
1年次で4つのゼミナールを選択し、2年次では2つのゼミナールを選択します。3年次以降は1ゼミナールに絞り込み、専門的な知識・技術を深めます。
それに加え、ゼミナールを超えたプロジェクト・ワークショップなどの取組を通してコミュニケーション能力を強化します。
その他、教員免許・図書館司書資格・学芸員資格取得のカリキュラムを併設しています。

<卒業制作・卒業論文>

最終学年の必修科目として、実技系ゼミは卒業制作、芸術学系ゼミでは卒業論文を設けています。
「造形芸術を通じて、教育現場や社会に貢献できる人」、「専門的な力を持つ造形芸術作家やデザイナー及び研究者」、「ゼミナール、ワークショップ、イベント企画、産学連携アートプロジェクトを通してコミュニケーション能力及びマネージメント能力を有する人」、「グローバル(アート)教育、国際アート交流プロジェクトを通して国際交流に意欲を持つ人」を目標にし、それらに関連した卒業制作・卒業論文を提出することで、達成度を評価します。

アドミッション・ポリシー(入学者受入れの方針)

造形芸術専攻は、混沌とした現代社会にあって、芸術を学ぶことにより得た柔軟な発想力・創造力・知識力を活かすことができる人を育成するため、以下のような人を受け入れます。

1.
造形芸術各領域の探求に強く関心を持つ人。
2.
社会とのコミュニケーション及び国際交流に意欲を持つ人。
3.
小学、中学、高校、特別支援学校の教員、造形作家、工芸作家、デザイナー、芸術研究者を目指す人。
4.
芸術を学んだ知識を生かし、社会に貢献することを目標とする人。

また、文芸学部に入学するまでに、以下のような科目を履修し、それぞれについて教科書に基づく知識や能力を修得していることが望まれます。

国語

日本語の読解力・表現力・論理的思考力、古文の基礎的能力

地歴・公民

日本史、世界史、地理、政・経の基礎的知識

数学

数学Ⅰの基礎的能力

芸術

音楽・美術・工芸・書道のいずれかを修得

外国語

英語のコミュニケーション・読解・表現についての基礎的能力

情報

パソコン基本ソフトの活用力、情報機器の基本操作

入学試験は、総合型選抜(AO入試)、実技試験判定型(デッサン)、スタンダード型(英語、国語、地歴、公民、数学)、共通テスト利用方式があります。
総合型選抜(AO入試)では、ユニークな能力や素質を持ち、明確な目標に向かって邁進する人を求めます。一次選考は、提出されたポートフォリオ(高校時代に制作した作品写真等)と出願書類をもとに選考し、二次選考は、適性試験(デッサン)、口頭試問による審査をおこない判定します。
実技試験判定型(デッサン)の出題は、基礎的な描写力を評価することはもちろん、その前提となっている「ものの見方」「ものの本質的な捉え方」も判定の重要なポイントとなります。そういう基本的判定基準に加えて、更にいくつかの次のような評価視点があります。
用意されている複数のモチーフを配置する上でいかにバランスよく組み合わされているか、その構成力そのものも評価対象となり、同時に構成されたモチーフ全体が、画面上にうまくレイアウトされているかが判定されます。プロポーション、形体、立体感を的確に掴んでいるか、さらにモチーフごとの質感や色彩の違いをうまくモノトーンに置き換えて描き分けられているかが問われます。最後に、時間内にどこまで描き込まれているかという完成度が大きな判定ポイントになります。
以上を踏まえ観察力、描写力、構成力などデッサンの基本となる要素を総合的に判定します。
スタンダード型・共通テスト利用方式:成績順に上位から定められた人数が合格となります。

文芸学部 文化・歴史学科

ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)

文化・歴史学科は、本学の「建学の精神」、「教育理念」に則り、学問的知識とともに論理的な思考力、健全な批判精神、自分で問題を発見し解決する力、他者の立場を理解し異なった意見に耳を傾ける謙虚な姿勢、自分の意見や着想を他人に伝え積極的に社会にかかわっていく発信力と行動力、以上を兼ね備えた人材を育成します。この方針に基づき、厳格な成績評価によって所定の単位の修得が認められた学生に卒業を認定し、学士(文学)の学位を授与します。卒業までに身につける資質・能力は以下のとおりです。

1.
関心・意欲・態度
  1. カリキュラム・ポリシーに示された4つの系にまたがる幅広い知識と理解力を身につけるとともに、グローバルな文化・歴史を総合的・俯瞰的に把握する意欲を持つこと。
  2. 現代の社会文化に対するアクチュアルで自発的な考察力を持つこと。
2.
思考・判断
  1. 身の回りや社会に生起する諸問題に対する鋭敏な洞察力を鍛えること。
  2. 卒業後の自分の進路や自らの社会的使命に対しても、つねに真摯かつ誠実であることを心がけること。
3.
技能・表現
  1. 社会的な積極性をもち、自主性を心がけることのできる人物、そして文化的な意味で個性あるコミュニケーション能力に長けた人物となること。
  2. グローバル化した現代社会で生きる個人として、自らが積極的に関与する広範な人間関係の中で、文化事情についての自己表現を行う技術と能力を発揮する意欲を持つこと。
4.
知識・理解
  1. 4つの系にまたがった広い見識と同時に、自分の専門領域とする文化事象について深い理解を会得し、実践的に応用できる能力を身につけること。
  2. 協調性を重視すると同時に、独自の思考と判断のできる能力と表現力を身につけること。

カリキュラム・ポリシー(教育課程の編成方針)

文化・歴史学科では、ディプロマ・ポリシーに掲げる資質と能力を育むために、学生が幅広い知識と深い教養を身につけ、主体的かつ意欲的に学びに取り組めるように、共通教養科目・外国語科目・専門科目を配置しています。
共通教養科目の履修を通じて、専門科目の基礎となる洞察力、問題発見能力を培います。外国語科目の履修を通じて、グローバルな文化・歴史を総合的・俯瞰的に把握するための外国語能力を養います。
専門科目は、必修科目、選択必修科目、学科選択科目、自由選択科目からなります。必修科目は、教員との活発な交流を通して学びの実際と楽しさを体得する少人数教育の根幹です。専門研究に必要な文献読解や現地調査等の研究方法を学び、社会で必要なプレゼンテーション能力を、卒業論文作成を通じて文章表現力を学び、さらに社会的使命と専門分野に関する洞察力を身につけていきます。
選択必修科目として、1年次には、各専門分野の基礎を学ぶために「基礎科目Ⅰ」を、関心を広げるために「発展科目Ⅰ」を履修します。2年次以降には、研究に必要な技能を身につけるために「基礎科目Ⅱ」を、より専門性を高めるために「発展科目Ⅱ」を履修します。「基礎科目Ⅱ」「発展科目Ⅱ」は、後述する4つの〈系〉に分かれています。4つの〈系〉を横断した学びを通して、広い視野と深い専門的知識を修得しながら、最終的に各自の専門とすべき研究分野を絞り込んで卒業論文を作成することが、カリキュラムの主軸となっています。
それに加えて、専門の幅を広げたい学生は、「学科選択科目」を、専門を超えた学びを実践したい学生は「自由選択科目」を履修することができます。

1.
〈日本史系科目〉
日本史系の科目群は、日本の古代から近現代に至る歴史と文化を学び、発見する楽しさを体験しながら、私たちの歴史と文化を未来に引き継ぐことをめざしています。歴史の中に自ら分け入り、独自の視点から読み解き、歴史を明らかにする方法を学びます。そのために、最新の研究成果に触れ、先人たちが書き残した文献史料に親しむとともに、日本の思想や文化遺産への深い理解に導く科目群を設置しています。
2.
〈世界史系科目〉
世界史系の科目群は、地域的には西洋と東洋、時期的には古代から現在までの人類の歩みを概観するとともに、世界の文化と歴史を、文献史学、考古学、口述記録、文化史など多角的な視点から学べるように設定しています。授業を通じて、古今東西の歴史と文化に対する幅広い知見を得るとともに、特定の地域・時代についての専門研究を深めることができます。
3.
〈現代文化・倫理系科目〉
現代文化・倫理系の科目群は、日本および世界で今現在起こっているさまざまな事象を広く視野におさめ、楽しんだり悩んだり怒ったりしながら、これから社会で生きていく上でのものの見方、考え方を深めていく科目群です。ジェンダー、メディア、倫理、思想といった言葉がキーワードになりますが、扱うテーマは時事問題や音楽やファッション、現代思想から政治・経済の問題まで、硬軟とりまぜ多彩な講義を用意しています。学びのポイントは「異なった見方、考え方を身につける」です。
4.
〈文化資源学系科目〉
文化資源学系の科目群は、日本史系科目、世界史系科目、現代文化・倫理系科目の各群を横断的につなぐ科目群です。日本と世界における有形・無形の文化遺産の重要性を学び、それらを現在と将来に残し、生活や社会の中で活かす方法を模索することを目指します。さまざまな文化遺産を学んだうえで、身近な文化資源を調べて掘り起こし、その活用と発信の方法を考えます。この系では考古学と民俗学を中核にして、実習形式の授業に参加しながら、コミュニケーション能力を身につけ、主体的にフィールドに出て、自分で考え、行動することへと導く科目群を設置しています。

アドミッション・ポリシー(入学者受入れの方針)

人類の文化と歴史について多面的な知識を持ちながら、創造性と柔軟性をもって社会にかかわっていく人材を育成するため、以下に掲げる文化・歴史学科での履修に必要な基礎力および意欲・能力を有する志願者を受け入れます。

1.
日本から世界まで、古代から現在まで、地域や時代にかかわらず人間の営みや思想、楽しみや争い、社会の変化や盛衰について自分なりに関心を持ち、それを深く、かつ幅広く学ぶ意欲を持つ人
2.
様々な文化や歴史上のテーマについて学んで発信する上での基礎的学力、特に文献・資料の読解力と文章表現力、最低限の語学力、批判的な思考力を持つ人
3.
人との交流や現場での発見を通して学びを深められるような、アクティブな学習姿勢を持つ人
4.
学んだことを活かして地域や社会にかかわる上での、柔軟な思考力や積極的な発信力の素地を有する人

このような人材として、文化・歴史学科に入学するまでに、次の教科・科目の内容の理解や素養・知識を有していることが望まれます。

国語

日本語の読解力・表現力・論理的思考力、古文の基礎的能力

地歴・公民

日本史・世界史・地理および現代社会・倫理・政治・経済の基礎的知識および考察力

数学

数学Ⅰの基礎的能力、論理的な思考力

芸術

音楽・美術・工芸・書道のいずれかを修得

外国語

英語のコミュニケーション・読解・表現についての基礎的能力

情報

パソコン基本ソフトの活用力

文芸学部 文化デザイン学科

ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)

文化デザイン学科は、人文諸学の基礎的知識と感性的直観力、美的感性と倫理的思考力を養い、それらを基礎にした実践活動に必要な創造的思考力・デザイン思考・マネジメントカ・情報分析力、さらにチームワークに必要なコミュニケーショ力・調整能力、加えて困難を克服するための問題解決能力などを修得した人材の育成を教育の趣旨としています。
このような教育の目的は、近畿大学の建学の精神「実学教育」と「人格の陶冶」、さらに近畿大学の教育の目的である「人に愛される、信頼される、尊敬される」に則ったものです。
この趣旨の下に厳格に成績評価を実施し、所定の単位を修得した学生に卒業を認定し、学士(文芸学)の学位を授与します。卒業までに身につけるべき資質・能力は以下のとおりです。

1.
関心・意欲・態度
  1. 様々な社会現象に問題意識を持ち、その課題の解決への探求心をもつこと。
  2. 解決すべき課題を他者と共有し、積極的にコミュニケーションを図ること。
2.
思考・判断
  1. 感性と知性の調和を保ち、良識に基づいた思考と判断力を修得していること。
  2. 現代に鋭敏な、また未来を見通す論理を超えた直観力を発揮できること。
3.
技能・表現
  1. デザイン、プロデュースの専門分野における基本的方法と技術についての知識、能力を修得していること。
  2. 思考内容や表現内容を論理的にプレゼンテーションする技術と能力を修得していること。
4.
知識・理解
  1. 文化、芸術、政治、経済、科学など人間活動の広範な分野についてグローバルな知識を持っていること。
  2. 物事について、他者の立場に立って考え社会貢献につながる倫理的公共的理解ができること。

カリキュラム・ポリシー(教育課程の編成方針)

文化デザイン学科では、ディプロマ・ポリシーに掲げる資質と能力を育み、専門的知識・技術・発想力を身につけるため、共通教養科目、外国語科目、専門科目を配置しています。
共通教養科目の履修を通じて、専門科目の基礎となる洞察力、問題発見能力を培います。また、初年次に基礎ゼミを置き、大学生として必要な「読む力」「書く力」「話す力」を高め、コミュニケーション能力・プレゼンテーション能力を涵養します。外国語科目の履修を通じて、グローバル社会で活躍するための基礎となる外国語能力を養います。
専門科目では、人間の文化的・芸術的成果を社会につなげるシステムやプログラムをデザイン/構想し、創造し、プロデュース/実行するため知識と能力を修得し、それを実社会において実践することのできる人材を育成するため、以下のようなカリキュラム編成と教育方針を立てています。

1.
「感性学系」「デザイン系」「プロデュース系」の3つの系の科目群を設置し、そのすべての領域を偏ることなく履修するカリキュラム編成を基盤とします。そのために、3つの系それぞれに1年配当の必修科目「概論」を設置し、基礎的な理論と知識を修得します。概論では、「文化デザイン」に必要とされる感性と知性・判断力に基づく創造的思考力、デザイン思考、マネジメント力と課題解決の方法に関する基礎的な理論と知識を学びます。
2.
現代社会・グローバル社会において「文化デザイン」が持つ意味と役割の重要性を認識し、概論で修得した理論と方法をより深く学ぶため、3つの系それぞれに属する選択必修科目を設置します。「文化デザイン」の社会での役割を考えるため、グローバルな知識や倫理的公共的理解の能力、社会現象への探求心も養います。
3.
1年次から必修として全教員の「ゼミナール」を課し、年次毎に研究テーマを絞りながら、最終的に4年次において一つのテーマに取り組む4年間の「段階的発展的ゼミナール教育」を少人数で行います。
4.
社会における問題解決能力を実践的に修得するため、ゼミナールや「プロジェクト演習」で、学内のみならず学外の企業・団体ともコラボレーションし、幅広く社会貢献を行うための実践的なタスクワークを行います。ここでは問題解決とタスクワークのために必要な情報分析力、コミュニケーション力・調整能力、プレゼンテーションの技術などを養います。プロジェクト演習は「共通選択必修科目」として設置します。
5.
4年間の集大成として、ゼミナールⅣにおいて、創造的思考力・デザイン思考・マネジメント力などを総合的に駆使できることをはかるために、卒業論文・卒業制作・卒業プロジェクトに取り組みます。ゼミナール教員による個別指導とともに、学科全体として学生の研究をサポートします。

アドミッション・ポリシー(入学者受入れの方針)

文化デザイン学科は、人間の感性的-知性的な営みを探究する人文諸学を基礎として、文化的・芸術的成果を社会につなげる新たなシステムやプログラムをデザイン/構想し、創造し、プロデュース/実行するための教育と研究を目指します。それに応じて、入学者受け入れ方針としては、デザイン、プロデュースに関わる諸分野の知識と実践力を修得し、それを社会で活かすことに強い意欲を持つ人材を求めます。
このために、以下のような事柄に関心と能力を持つ人を受入れます。

1.
人間の広範な感性的-知性的な学問的実践的成果を理論的、歴史的に探求することに関心と能力を持つ人。
2.
人間の豊かな文化的・芸術的活動を社会につなげて活かすシステムをデザイン/構想・創造し、プロデュース/実践することに関心と能力を持つ人。
3.
新しい商品やシステムの企画開発、アート・マネジメント、アート・プロデュース、まちづくり、地域イベント企画、地方創生、文化施設の運営などの仕事に就くことに関心と能力を持つ人。
4.
独立した一個の社会人としての倫理感を持ち、デザインやプロデュースという行為を通じて社会に貢献しようとする高い意識と責任感を持つ人。
5.
幅広く積極的にコミュニケーションを図り、主体性を保ちつつも他者と協調してチームワークを成し遂げる意欲と能力を持つ人。

また、文芸学部に入学するまでに、以下のような科目を履修し、それぞれについて教科書に基づく知識を修得していることが望まれます。

国語

日本語の読解力・表現力・論理的思考力、古文の基礎的能力

地歴・公民

日本史、世界史、地理、政・経の基礎的知識

数学

数学Ⅰの基礎的能力

芸術

音楽・美術・工芸・書道のいずれかを修得

外国語

英語のコミュニケーション・読解・表現についての基礎的能力

情報

パソコン基本ソフトの活用力

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