近畿大学が求める教員像および教員組織の編制方針

※令和7年4月から基幹教員制度を導入する予定です

近畿大学は、未来志向の「実学教育と人格の陶冶」を建学の精神とし、「人に愛される人、信頼される人、尊敬される人の育成」を教育の目的として掲げてきました。総合大学として各学部の特色を生かしながら目指そうとしているのは、「実学教育」と「人格の陶冶」の融合です。真の「実学」とは、必ずしも直接的な有用性を志向するだけではなく、その事柄の意味を学び取ることを意味します。現実に立脚しつつも、歴史的展望と多様な思考のもと、チャレンジ精神を発揮できる、創造性豊かな人格の陶冶を志向します。そして、この教育によって、「自主独往の気概に満ち」、生涯にわたって自己の向上に励み、社会を支える高い志を持つことで「人に愛され、信頼され、尊敬される人」を養成します。
これらの理念を実現するため、大学が求める教員像と教員組織の編制方針を以下のとおり定めます。

大学として求める教員像

  1. (1)近畿大学の建学の精神と教育の目的を深く理解し、ディプロマ・ポリシー、カリキュラム・ポリシー、アドミッション・ポリシーの 3 つの教育方針の実現に貢献する者。
  2. (2)専攻分野に関する一定の研究業績・研究能力を有する者、または専攻分野における実務の経験を有し、かつ、高度の実務の能力を有する者。
  3. (3)教育、研究、社会貢献、そして大学・部局の運営において自らの使命を自覚し、それらの発展に寄与するとともに、高い倫理性と清廉性を持って遂行できる者。

教員組織の編制方針

  1. (1)必要教員数
    • 「大学設置基準」、「大学院設置基準」等の関連法令に基づき、適切な教員を配置する。
    • 収容定員に対する教員一人あたりの学生数に考慮した教員組織を適切に編制する。
  2. (2)教員編制
    • 年齢、性別に考慮した適正な教育組織を編制する。
    • グローバル化に対応する国際性を配慮した教員組織を編制する。
  3. (3)主要授業科目の担当
    • 教育上主要と認める授業科目については、原則として専任の教授又は准教授が、主要授業科目以外の授業科目についてはなるべく専任の教授、准教授、講師又は助教が担当する。
  4. (4)教員の募集・採用・昇任
    • 教員の募集は、原則公募とする。
    • 教員の採用・昇任では、「近畿大学教員選考基準」「大学院教員に関する内規」「各学部・研究科等における内規・申し合わせ」等の規程を、適切性と透明性を担保して運用する。
  5. (5)教育内容の改善のための組織的な研修等
    • 教員の資質の向上ならびに教員組織としての多種多様な活動全般の向上に資するため、各学部・研究科等における組織的な FD(ファカルティ・ディベロップメント)活動を実施する。