腸内細菌がつくるポリアミンが宿主の寿命を延ばす 腸内細菌をもたないハエを用いて因果関係を実証
2026.09.10
- 食品安全
食品安全工学科准教授 栗原新らの研究グループは、腸内細菌がつくりだす代謝物が宿主にもたらす効果について研究に取り組んでいます。今回、細胞の増殖やタンパク質合成に欠かせない「ポリアミン※1」に注目し、腸内細菌をもたないショウジョウバエに、ポリアミンをつくることができる腸内細菌あるいは、つくることができないように遺伝子を破壊した腸内細菌をそれぞれ定着させ、ポリアミンを含まない餌を与えて寿命を比較しました。この結果、腸内細菌がつくるポリアミンが宿主の体内に取り込まれ、ハエの寿命を延ばすことが明らかとなりました。本研究成果は、腸内細菌がつくる特定の代謝物がもたらす効果を、生涯にわたって直接検証した成果で、今後、腸内細菌がつくる他の代謝物の効果の検証や、寿命を延長するメカニズムの解明などに役立つことが期待されます。
本件に関する論文が、令和8年(2026年)9月10日(木)22:00(日本時間)に、米国微生物学会(ASM)が発行する微生物学に関する学術雑誌"mBio(エムバイオ)"に掲載されました。