学部長挨拶

学際的かつ多元的なアプローチで
これからの時代に柔軟に対応できる人材を育成

近畿大学生物理工学部は、和歌山県の最北端、大阪府との県境に位置する和泉山脈の麓に1993年(平成5年)、当時としては全国的に見ても珍しい、生物、工学、理学系各分野の学際的融合を目指した、近畿大学10番目の学部として誕生しました。和歌山キャンパスは、近くに史跡名勝として名高い根来寺があり、校庭からは眼下に紀の川を眺望できる、まさに風光明媚で清らかな、すばらしい環境に立地しています。

本学部は、設立当初3学科構成でしたが、現在では、植物や微生物が有する多様な機能を活用して食糧・環境・医療問題の解決にとりくむ「生物工学科」、様々な生物の遺伝子を多角的で総合的な視点から研究する「遺伝子工学科」、生産現場から食卓まで食の安全に関するサイエンスを研究する「食品安全工学科」、生物が発する生体信号を情報技術によって先端的生命科学研究へ応用する「生命情報工学科」、人間が体現する様々な環境を工学的にデザインし、福祉やユニバーサル社会の発展に寄与する「人間環境デザイン工学科」、そして、工学・医学・臨床現場に精通した広範囲な知識を持つ新しいエンジニアを育てる「医用工学科」の6学科を擁し、約1900人の学生の皆さんと、約100名の教員および研究者が、最新の教育研究機器・設備を駆使して日々の学問や研究に取り組んでいます。また、各学科はそれぞれ上述のような独自の研究や教育を行っているものの、いずれも、生物・生体に学び、それを工学的に応用するという共通理念を有しており、このことを通して、問題の設定能力、それを解決するための論理的思考力、さらにはアイデアを実現してゆく実行力を身に着けています。

現代社会に生きる我々は、AIやIoT技術に代表される情報技術の発達、再生医療に代表される生命科学の進歩、様々な社会システムの高度化が進み、大変便利で快適な生活送れるようになりました。しかし一方で、地球規模で見ると未だ、エネルギー、環境、食糧問題など様々な難問題が山積しているのも事実です。今後これらの問題を少しでも解決し、地球にやさしく、そして様々な生物が共存して生きていける地球にして行くには、単に一つの技術の開発を行うだけでなく、様々な場面でこれらの技術をうまく使いこなし、組み合わせ、そして融合させてゆく、新しい考え方や発想力が求められることでしょう。皆さんもぜひ、異分野融合による多元的研究アプローチによりこの発想力が磨ける近畿大学生物理工学部で、一緒に学んでみませんか?

学部長

梶山 慎一郎
SHINICHIRO KAJIYAMA
生物理工学部長/生物工学科 教授