近大理工通信
令和8年度 近大理工通信(第6号)
令和8年10月5日
教育・研究
第一期生による卒業研究発表会を開催
2025年2月16日から18日にかけて、エネルギー物質学科で初の卒業研究発表会を開催しました。第一回となる卒業研究発表会は、卒研生(エネルギー物質学科一期生)、指導教員、関連研究室の大学院生等が一堂に会して実施され、エネルギー・物質を基軸とした多様な研究に関して活発な議論が随所にみられる盛況な会となりました。
11月ホールのステージに立ち、これだけの人数の前で発表するという機会はなかなかないかと思いますので、卒研生にとっては、4年間の学びの集大成として有意義な経験ができたのではないかと思います。
(エネルギー物質学科 中澤 直高)
「触覚技術で未来の水族館を考える」大阪科学技術館で子ども向け体験イベントを実施
2025年9月27日、大阪科学技術館・大阪科学技術センタービルで開催された「SIP/BRIDGE 未来の科学フェス」において、エネルギー物質学科の池田 准教授が、体験ブース「さわってひらめけ!未来の水族館」を出展しました。
池田 准教授は、広島大学を中心とする研究グループの一員として、戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第3期「バーチャルエコノミー拡大に向けた基盤技術・ルールの整備」において、触覚の計測技術や提示技術に関する研究を進めています。この研究成果である触覚提示デバイスと触覚カードを来場者の子どもたちが体験しながら、触覚について考えて「未来の水族館」について意見を出し合いました。
研究開発された触覚提示デバイスは、ジンベエザメのような見た目をしており、テクスチャ(表面の手触り)に制御された温度や振動を加えることで本物のサメに触れているような触覚体験の再現を目指しているものです。触覚カードゲームは、白い紙に様々なテクスチャ(表面の手触り)を特殊な方法で印刷したカードを使って、触った感覚を言葉で表現するゲームや触覚の感性ワードに沿った並べ替えゲームなどが遊べるものです。
また、触覚技術を利用できるとしたら、どのような水族館があると楽しいかということを自由に発想し、「未来の水族館」についてのアイデアをふせんに書いて並べました。
体験では参加者を2つのチームに分け、一方は触覚技術を体験した後に未来の水族館を考え、もう一方は先に未来の水族館を考えてから触覚技術を体験しました。最後には、それぞれのグループで考えたアイデアを共有しました。研究開発された新しい技術を受け身で体験するだけでなく、「新しい技術を社会でどのように活用するとよいか」「新しい技術に対する考え方はどれだけ多様であるか」について参加者が研究者と一緒に考える機会とし、責任ある研究・イノベーション(RRI)の考え方にも触れてもらいました。
イベント当日は6回の体験プログラムを実施し、計69名のこどもが参加しました。触覚研究の面白さを伝えるとともに、研究成果がどのように未来社会へとつながるのかを考えてもらうアウトリーチ活動となりました。
また、イベントに関連して、キッズクリエイターの望蘭(みらん)さんが近畿大学を訪問し、池田 准教授の研究する触覚技術を体験した動画もYouTubeで公開されています。イベント当日の様子は、SIP公式サイトのイベントレポートで紹介されています。
(エネルギー物質学科 池田篤俊)