OB・OG VOICE

卒業生・修了生はこんなところで活躍しています
自信と誇りをもって社会を支える

理学科 数学コース

浪速学院 浪速高等学校中学校 勤務

高校生のクラス担任で数学を担当しています。生徒たちのしっかり理解ができた表情や、成長を感じられることが大きな原動力です。また、教師は「泣ける仕事」として数少ない職業の一つだと思っています。それまでの苦労にやりがいを感じる瞬間です。学生時代に育ててきた数学への愛情を、生徒たちに伝えられることは自分の大きな価値だと思っています。学生時代の「主体的な経験全て」も自信や自尊心につながり、教科以外で生徒に向き合える力になっていると感じています。まずは自分が数学を全力で楽しみ、数学的思考を日常に生かせる生徒を育てること・数学者のたまごを温めること・厳しさの中に尊敬の念を持ってもらうことが今後の目標です。後輩へ伝えたいのは「失敗の経験」をたくさんすること。失敗経験があるからこそ成功体験に大きな価値が生まれます。良いと思うことは何でも行動すべきです。もちろん大学生を全力で楽しみながら、挑戦すること自体も楽しんでほしいと思います。

大浦 晃輔さん

理学科数学コース 2014年3月卒業
大学院 総合理工学研究科理学専攻 2016年3月修了

大浦 晃輔 さん

理学科 物理学コース

京都大学基礎物理学研究所(Yukawa Institute for Theoretical Physics) 勤務

物性理論の研究を行っています。主にコンピュータによるシミュレーションを駆使したアプローチを専門としており、最近は強く相互作用し合う電子がたくさん集まった系の性質を効率よく計算する手法の開発を行っています。物理学コースで学ぶことができる、立場や見方を変えても変わることのないものの本質を追い求める姿勢は、物理学分野以外のさまざまな問題を考えるうえでも大切です。なぜなら、日常の些細なことから社会一般の事柄まで、その思考プロセスの適用範囲は非常に広いからです。後輩に伝えたいのは、自分が所属している学部・学科で学ぶことができる学問分野の“姿勢”を意識して勉強してほしいということです。一つの学問分野における、物事の捉え方や問題解決の際の基本的な姿勢を身につけられれば、将来どのような課題に取り組む際にも強力な武器になります。恩師である物理学コースの先生方のように、世界に通用するような研究実績を数多く出すことが今後の目標です。

水野 竜太さん

理学科物理学コース 2014年3月卒業

水野 竜太 さん

理学科 化学コース

株式会社ナリス化粧品 勤務

在籍していた理学科化学コースで学んだ経験を生かすことができ、かつ元々好きだった化粧品に携わりたいと考え、化粧品製造会社に入社しました。現在は研究開発部でスキンケア用品からメイクアップ用品まで、幅広い製剤の処方組みをはじめ、使用感学科・安定性学科・安全性などの品質評価や製法確立などの業務を行っています。開発時間がタイトななかで急に飛び込んでくる仕事もあるので、何事も計画を立て早めに進めることを心がけています。業務は限られた時間の中で複数の製品の開発を同時に進めていかなければなりません。しかし、学生時代にも複数の種類の実験を同時に進めていたため、その経験を生かせています。また社内では定期的に報告会や発表会がありますが、そこで発表する際にパワーポイントを使った資料の作成や発表の仕方など、学生時代の経験が役立っています。

栗山 夏帆さん

理学科化学コース 2019年3月卒業

栗山 夏帆 さん

生命科学科

大阪ガスリキッド株式会社 勤務

私は、液体窒素を活用した新しいパウダー化技術の開発を行っています。現在検討を進めている技術の商品を、世の中に届けることができるようになるまでには少し時間がかかりますが、改良した機構や装置が形となり課題を解決できたときには一歩前に進んだというやりがいを感じます。大学で学んだ知識や技術とは少し違うため一から勉強している分野・業界ですが、在学中に培った「勉強や研究に一生懸命取り組んだ姿勢」は新しい分野の知識の習得に役に立っています。また、食品に関する事業も行っているため、生命科学科で取得できる食品衛生管理者の資格を必要とされる業務もあります。後輩に伝えたいのは、何か一つでも、在学中にやりきったことを見つけてほしいということ。一つのことをやり通した実績は、将来の自信に繋がります。世の中の商品やサービスに目を向けて「なぜ?」を考えることも大切。柔軟で広い視野を持って、世の中を見つめてみてください。「私たちの開発した技術が携わっている」と言えるような商品を出すことが今後の目標です。

中野 瑞穂さん

生命科学科 2017年3月卒業
大学院 総合理工学研究科理学専攻 2019年3月修了

中野 瑞穂 さん

応用化学科

住友化学株式会社 勤務

スーパーエンジニアプラスチックに関する研究をしています。自動車をはじめとするさまざまな所で使われており、これが使用された商品を街中で見かけると嬉しくやりがいを感じます。学生時代に培った基本的な化学知識は、自分の仕事に関する専門知識を理解するために役立っています。また、応用化学実験などで養った実験時の安全意識も、毎日の作業に生かされていると感じます。近畿大学にはキャリアセンターでの面接練習など、就活のサポートが多くあります。ぜひそれらを活用し、自分が望む将来を掴む手助けにしてほしいと思います。辛いこともあるかもしれませんが、自分のやりたいこと・なりたい姿を軸に持って頑張ってください。私は将来「この人に聞けばなんでもわかる」と思ってもらえる、皆に頼られる存在になりたいです。1日も早く目標を達成するために、周囲の人を頼りながら常に新しい知識を吸収し身につけていきます。

松島 まど香さん

応用化学科 2022年3月卒業

松島 まど香 さん

機械工学科

スズキ株式会社 勤務

幼い頃から自動車関連の職種に就きたいという夢があったので大学で機械工学科を専攻しました。今は自動車会社で空調設計に携わっています。具体的には空気の通り道であるダクトの設計や、フロントガラスの曇りやミストの晴れ性能を左右するデフロスターの試験などです。大学では最新のコンピュータ解析や実験装置を使うことができ、これらは自動車設計においても頻繁に使用されるため入社後も役立っています。学生時代は、将来なりたい像を描き逆算して、どうしたらなりたい像までたどり着けるかを考えることが大事だと思います。目標がない場合でも、今置かれている状況から学べることはあると思うので、全力で取り組んでみてください。いつか役に立つ時が来ます。私の今後の目標は、快適な運転環境を構築しお客様に届けることです。そのために、さらに数値シミュレーションなどの知識を身につけていきたいと思います。

斎藤 浩輔さん

機械工学科 2020年3月卒業
大学院 総合理工学研究科メカニックス系工学専攻 2022年3月修了

斎藤 浩輔 さん

電気電子通信工学科

三菱マテリアル株式会社 勤務

現在、切削工具の形状開発に携わっています。具体的には、インサートやホルダと呼ばれる工具の刃先や取っ手部分に高い機能性を持たせるために、各種解析・試験などさまざまなアプローチから課題を抽出し、最適な形状を模索しています。学生時代は、光・レーザーに始まり、それらを利用した金属材料の溶接から3Dプリンティングに至るまで、幅広くかつ熱心に研究活動を行いました。複合的な知識を要する研究活動は自身の視野を広げ、さまざまな分野に興味・関心を持つきっかけとなり、特に金属材料加工の知識は、工具開発という仕事に携わるうえでの頑強な基礎・基盤となっています。自身の可能性を広げるために、広い視野で沢山の物事に興味を持ち、積極的かつ果敢に挑戦していってほしいと思います。今後も、学生時代の学びを生かし、いずれは、社会の発展に大きく貢献するような技術や製品を開発することが目標です。

有村 恒良さん

電気電子工学科(現:電気電子通信工学科) 2020年3月卒業
大学院 総合理工学研究科エレクトロニクス系工学専攻 2022年3月修了

有村 恒良 さん

社会環境工学科

清水建設株式会社 勤務

建設現場の現場監督をしています。主な仕事は安全書類の作成や工事の出来形の報告書の作成、計画書の作成、資機材の注文などです。形に残るものをつくることができ、かつそれが社会の役に立っていることにやりがいを感じます。また計画と段取り次第で工事が円滑に進んだり、利益を出せたりすることに責任とやりがいを感じます。大学の研究室で身につけたExcelやWordの基本知識と、図面設計のアルバイトで得たCAD知識は、書類作成や図面のチェックなどに役立っています。学生時代は、興味のあることを見つけたらとことんチャレンジしてみてください。その過程で得た経験や知識が、進路の判断材料にも就活の武器にもなります。今後も一つひとつの仕事を丁寧にこなし、できる仕事を増やしていきたいです。作業の手戻りや無駄をなくし、周りから信頼される技術者をめざしたいと思っています。

赤木 悟さん

社会環境工学科 2020年3月卒業

赤木 悟 さん