研究科長挨拶

総合理工学研究科は、理学と工学の融合を目指して1999年に化学研究科(1952年設置)と工学研究科(1972年設置)の2つの研究科を改組・統合してスタートしました。現在、理学専攻(数理解析分野、物理学分野、機能性分子化学分野、生物・環境化学分野)、物質系工学専攻、メカニックス系工学専攻、エレクトロニクス系工学専攻、環境系工学専攻、東大阪モノづくり専攻、建築デザイン専攻の7専攻を有し、広範囲な理工学分野をカバーする研究科です。

特に東大阪モノづくり専攻(2004年設置)は本研究科の特長的な専攻であり、大学指導教員・企業技術者・学生が三位一体となった教育の産学連携を実施しています。入学後は連携企業に就職し、給料を受け取りながら研究を行い、東大阪にしかない世界レベルの技術を修得します。2008年度文部科学省大学院教育改革支援プログラム(大学院GP)に採択されました。また、理学専攻生物・環境化学分野内に設置された遺伝カウンセラー養成課程は医師とは独立した専門職の遺伝カウンセラーを育成する課程です。2015年に建築デザイン専攻も加え、現在の7専攻体制となり、理学および工学の最先端の基礎研究から応用研究まで幅広い研究活動を行っております。

さて、世界では、ICT、AIをはじめとする高度情報化の波が我々の行動や考え方まで大きく影響を与えています。一方で、新たな環境問題、社会問題が複雑に絡み合い、あらゆる分野の知識を巻き込みながら常に思想や技術は進歩しています。これまで学んできた専門分野の学問の中だけでは解決できない問題が山積しており、他分野の知識を積極的に吸収し、問題解決に向けた方策を協調・協働しながら考えていかなければなりません。このことを実現するためには、自ら変化する意思を持ち柔軟に他分野の知識を受け入れることを強く自覚することが必要です。総合理工学研究科ではそのような自ら成長し、新しい問題へチャレンジする人材の育成を目的としております。本学の建学の精神である「実学教育と人格の陶冶」は、直接的な有用性を志向することのみならず、その事柄の意味を学び取ることを含みます。真理の探究と技術の開発を通して社会に貢献することで建学の精神を体現できると我々は考えております。

総合理工学研究科では、最新の研究成果に基づく先進的な教育により真に社会に貢献できる科学・技術の発展を担える科学者、技術者および幅広く活躍できる人材を育てる高等教育者を育成することを目指しています。人材育成、社会貢献の2つのスパイラルが未来へとつながり若い世代へ知識のみならず思いを繋げ、人類は進歩し続けられます。皆さんと一緒に学び、研究できることを楽しみにしております。

2020年10月
総合理工学研究科長 和田 義孝

研究科長

和田 義孝
YOSHITAKA WADA
総合理工学研究科長