近畿大学大学院生が国際サマースクールでYoung Scientist Awardを受賞 ― 世界的に著名な研究者が集う国際的な場で研究発表が高く評価 ―
2026.10.07
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近畿大学大学院総合理工学研究科エレクトロニクス系工学専攻博士後期課程2年の中島滉太さん(核反応エネルギー研究室 指導教員:エネルギー物質学科 有友嘉浩 教授)が、2026年8月23日(日)から28日(金)まで、韓国・大田(Daejeon)のIBS Science and Culture Centerで開催された国際サマースクール 「The TOPTIER CNS Summer School 2026(TOPTIER-CNSSS26)」 において、TOPTIER-CNSS Young Scientist Awardを受賞しました。
TOPTIER-CNSSSは、極希少同位体科学分野の研究を推進するTop-Tier Platform in the Extremely Rare Isotope Science(TOPTIER)Projectと、東京大学原子核科学研究センター(CNS)が共同で開催する国際的なサマースクールです。2001年に始まり、アジアにおける次世代の原子核物理学研究者の育成を目的として、毎年開催されています。
今回のサマースクールには、原子核物理学のさまざまな分野から世界的に著名な研究者が講師として招かれました。CERN、TRIUMF、理化学研究所、東京大学、韓国の基礎科学研究院(IBS)など、世界を代表する研究機関の研究者による講義が行われ、参加した大学院生や若手研究者は、最先端の研究について学ぶとともに、国際的な研究交流を行いました。
プログラムでは、博士課程学生やポスドク研究者によるYoung Scientist Sessionsも開催され、参加者が自身の研究成果を英語で発表しました。優れた発表を行った若手研究者には「TOPTIER-CNSS Young Scientist Award」が授与されます。
中島さんは、「Analysis of reaction products in Multinucleon Transfer Reactions by Langevin Model」と題して、多核子移行反応(Multinucleon Transfer Reaction)における反応生成物の生成過程について、Langevin Modelを用いた理論解析を発表しました。
多核子移行反応は、原子核同士を衝突させることで、原子核から複数の陽子や中性子が移行する反応です。この反応は、超重元素や中性子過剰な原子核を生成するための重要な反応として注目されています。中島さんは、原子核反応のダイナミクスを理論的に解析することで、反応によって生成されるさまざまな原子核の生成機構を明らかにする研究に取り組んでいます。
世界的に著名な研究者が講師を務める国際的な研究交流の場において、中島さんの博士課程での研究発表が高く評価され、今回のYoung Scientist Award受賞につながりました。これは、中島さんの研究成果のみならず、国際的な舞台で自身の研究を英語で発表し、専門家と議論する能力も評価されたものです。
今回の受賞は、近畿大学における原子核物理学分野の研究成果が国際的な研究コミュニティにおいて評価された一例であるとともに、大学院生が世界の第一線で活躍する研究者と交流しながら研究を進めていることを示すものです。また、昨年度の同賞の受賞者も近畿大学大学院総合理工学研究科エレクトロニクス系工学専攻の学生であったため、2年連続近畿大学から受賞者が出たことになります。
今後も中島さんの研究のさらなる発展と、国際的に活躍する若手研究者としての成長が期待されます。
