遺伝子工学科

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| 2025.11.14 遺伝子工学科 山縣研究室の論文が杉山記念財団SMF論文表彰で優秀賞を獲得しました! |
| 2025.10.23 生まれる可能性の高い受精卵を81.63%の精度で予測するAI開発に成功 -体外受精の成功率向上に寄与- |
| 2025.09.25 大学院生が『第118回日本繁殖生物学会大会』で優秀発表賞受賞! |
| 2025.06.09 卵子染色体の正常性維持におけるヒストン修飾の新たな役割を解明 ~ヒストン修飾H3K4me3は卵染色体や紡錘体の安定性を制御する~ |
| 2025.04.18 遺伝子工学科 山縣一夫教授らの研究成果がジャーナルでMOST READ論文の首位に! |
生命のしくみを見つめ、人と地球の課題に挑む――遺伝子工学の最前線へ
本学科では、生命現象をゲノムレベルから細胞・個体・環境に至るまで、空間的・時間的な広がりをもって理解することを目指し、遺伝情報の解析技術と遺伝子操作の基礎を体系的に学びます。
具体的には、基礎的技術として、遺伝子組換え・ゲノム編集の技術やタンパク質・細胞の分析技術、応用分野(バイオメディカル)につながる技術としては、体外受精や遺伝子組換え動物の作製、iPS細胞を用いた再生医療などの技術について学びます。これにより、医療・環境・食品・生物多様性の保全など、幅広い領域に視野を拡大して、遺伝子工学を探求することが可能になります。このような探求の先には、難病の克服、健康寿命の向上、絶滅が危惧される動物の保護、生態系の維持、意識の解明、といった問題が待ち受けています。「生命とは何か」「遺伝子工学はどのように未来を変えるのか」――こうした問いに真正面から向き合い、柔軟な思考と確かな技術をもって、未来の課題に「夢」を持って挑む人材の育成を目指します。
医療・製薬・健康美容・バイオ関連分野へ――学びの先に広がる、研究者・専門職への道
本学科では、講義や実習を通して、遺伝子工学に不可欠な遺伝子操作の原理を理解し、着実な技術修得を目指します。卒業研究では、マンモス復活計画に代表される、絶滅動物の復活に挑む研究、動物園動物の人工繁殖、不妊症やウイルス性疾患などの発症メカニズムの解明、膠原病の完全治療、iPS細胞の特性解析、人工生命の構築、進化の解明など、生命科学の未来を切り拓く最先端のテーマに取り組み、研究の現場で必要とされる思考力と応用力を養います。
卒業後は、学部で学んだ専門性を深めるため、毎年多くの学生が医学・理学・農学系の大学院に進学しています。また、生殖医療に携わる胚培養士、新薬の治験を支援するCRA、医薬品の情報を届けるMRなどの医療系職種に加え、バイオ製品の技術営業職、医薬・化粧品・化学業界における品質管理・品質保証職、ゲノムデータなどを扱うバイオインフォマティクス技術者など、専門知識を活かして医療・製薬・健康美容・バイオ分野で幅広く活躍する道が開かれています。