遺伝子工学科

遺伝子工学科について

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生命のしくみを見つめ、人と地球の課題に挑む――遺伝子工学の最前線へ

本学科では、生命現象をゲノムレベルから細胞・個体・環境に至るまで、空間的・時間的な広がりをもって理解することを目指し、遺伝情報の解析技術と遺伝子操作の基礎を体系的に学びます。
具体的には、基礎的技術として、遺伝子組換え・ゲノム編集の技術やタンパク質・細胞の分析技術、応用分野(バイオメディカル)につながる技術としては、体外受精や遺伝子組換え動物の作製、iPS細胞を用いた再生医療などの技術について学びます。これにより、医療・環境・食品・生物多様性の保全など、幅広い領域に視野を拡大して、遺伝子工学を探求することが可能になります。このような探求の先には、難病の克服、健康寿命の向上、絶滅が危惧される動物の保護、生態系の維持、意識の解明、といった問題が待ち受けています。「生命とは何か」「遺伝子工学はどのように未来を変えるのか」――こうした問いに真正面から向き合い、柔軟な思考と確かな技術をもって、未来の課題に「夢」を持って挑む人材の育成を目指します。

医療・製薬・健康美容・バイオ関連分野へ――学びの先に広がる、研究者・専門職への道

本学科では、講義や実習を通して、遺伝子工学に不可欠な遺伝子操作の原理を理解し、着実な技術修得を目指します。卒業研究では、マンモス復活計画に代表される、絶滅動物の復活に挑む研究、動物園動物の人工繁殖、不妊症やウイルス性疾患などの発症メカニズムの解明、膠原病の完全治療、iPS細胞の特性解析、人工生命の構築、進化の解明など、生命科学の未来を切り拓く最先端のテーマに取り組み、研究の現場で必要とされる思考力と応用力を養います。
卒業後は、学部で学んだ専門性を深めるため、毎年多くの学生が医学・理学・農学系の大学院に進学しています。また、生殖医療に携わる胚培養士、新薬の治験を支援するCRA、医薬品の情報を届けるMRなどの医療系職種に加え、バイオ製品の技術営業職、医薬・化粧品・化学業界における品質管理・品質保証職、ゲノムデータなどを扱うバイオインフォマティクス技術者など、専門知識を活かして医療・製薬・健康美容・バイオ分野で幅広く活躍する道が開かれています。