生まれる可能性の高い受精卵を81.63%の精度で予測するAI開発に成功 -体外受精の成功率向上に寄与-

2025.10.23

  • 遺伝子
  • 大学院

遺伝子工学科教授 山縣一夫らの研究グループは、明視野顕微鏡で撮像したマウス受精卵(胚)の画像から細胞核を正確に同定するアルゴリズム(FL2-Net)の開発に成功しました。FL2-Netはこの分野で世界最高峰とされていた4つの細胞核検出アルゴリズムすべてを凌駕しました。さらに、FL2-Netによって抽出された特徴をもとにマウス胚の出生予測を行ったところ、既存手法や専門家の予測を大きく上回る精度を達成しました。受精卵の質を正確に評価可能な本手法は、不妊治療における専門家の意思決定を支援し、評価の標準化や負担の軽減に貢献することが期待されます。本研究成果は学術雑誌Computers in Biology and Medicine誌Webサイトにてオンライン速報版が10月11日(英国時間)に公開されました。

Computers in Biology and Medicine

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