学科長挨拶

食を通じて人々の健康の増進に貢献することを目指して

超高齢社会であり、少子化傾向である日本では、高齢者にいつまでも元気で自立して活動できるよう健康を維持して社会を支えていただく必要があります。したがって、健康寿命*1の延伸は、極めて重要な課題です。近年の栄養学では、人々の健康は、胎児期の栄養状態(母体の栄養状態)に大きく影響されることがわかっています(DOHaD説)。つまり、健康的な人生を送るためには、中高年になってからのメタボリックシンドロームやロコモティブシンドロームの予防のみならず、人生のすべての段階において(ライフステージを通して)、健康に留意する必要があります。

「食品」には、私たちの健康を支える3つの機能*2(栄養機能、嗜好機能、体調調節機能)があり、日々の食生活の積み重ね(「栄養」の摂取)が私たちの健康に大きく寄与します。

食品栄養学科では、「食品」と「栄養」に関わる多様な分野を学びます。そして、「管理栄養士」という国家資格を取得して、卒業後は、病院での栄養管理・栄養指導、食品企業での研究開発、教育現場での栄養教育(食育)など、さまざまな分野で人々の健康に貢献できるやりがいのある仕事に就くことができます。また、大学院に進学し、さらに研究を極めようという人たちも増加しています。

食品栄養学科では、総合大学であることや農学部内の管理栄養士養成課程であることを活かして、多様な学問の場を提供し、社会で活躍できる人材の育成に努めています。人々の「健康」を支える「食」と「栄養」のプロフェッショナルを目指して、勉強しませんか。

米谷 俊 TAKASHI KOMETANI 教授
米谷 俊
TAKASHI KOMETANI
教授

*1;日常的・継続的な医療・介護に依存しないで、自立した生活ができる生存期間。現在の日本では、平均寿命と健康寿命に男性9年以上、女性12年以上の差があります。
*2;栄養機能とは、エネルギーや必要な栄養素を補給して生命を維持する機能、嗜好機能とは、おいしさを感じさせる機能、体調調節機能とは、人々の健康の維持・増進させるための機能をいいます。