臨床薬学部門・社会薬学分野

研究課題

ペメトレキセドのプロドラッグ化による経口剤開発
NO放出性プロドラッグによる心毒性改善
消化管内での相互作用を回避するニューキノロンのプロドラッグ開発
ダサチニブの遺伝子多型診断と動態パラメータの関連性に関する研究

研究室紹介

 薬の逆読みはリスク(Risk)であるように、どんな薬にも薬効以外に副作用というリスクがあります。薬剤師の仕事はリスクを最小限に抑えて、薬効を最大限に引き出す医薬品の適正使用にあります。本部門では、医薬品情報を評価・解析し、薬学生ならびに薬剤師の教育・研究に反映させることが主な仕事です。ここでいう医薬品の情報とは、添付文書に記載されたものだけではなく、広く患者の薬物血中濃度、遺伝子発現状況なども含まれています。従って、医薬品の適正使用では、患者の情報を加味した患者の状態に合った薬物投与が重要になってきます。医薬品評価解析学分野では、コンピュータを用いた最適投与計画の立案や、患者の遺伝子状況に沿った薬物の適正使用に関する評価解析を行ないます。

 研究分野としては、(1)ペメトレキセドのヘミアセタールエステル化による経口化、(2)消化管内での金属キレート生成を回避するハイブリッドニューキノロンのプロドラッグ開発、(3)NO放出性プロドラッグによる心毒性の改善、(4)ダサチニブのTDMを行っています。