富山実験場

富山実験場_建物

富山実験場は、平成3年、富山県射水市(当時、新湊市)に近畿大学水産研究所としては6番目、また、日本海側唯一の実験場として開設されました。水深16m層および100m層の海水を汲み上げることができる設備と様々な大きさの養殖用水槽を有しており、日本海側での養殖産業の発展に向けて、陸上養殖に関する研究・開発を行っています。
主な対象種としてサクラマスおよびマアナゴを選定した。サクラマスはかつては富山名物の鱒寿司の原料として用いられていたが漁獲量が激減してほとんど入手できなくなっているため、陸上養殖研究を進め富山県内での完全養殖を達成しています。マアナゴは、瀬戸内海での漁獲量が多い重要な水産魚種であるが漁獲量が激減しています。夏季の高水温に弱いことから、夏でも20℃以下の100m層海水を利用できる富山実験場でマアナゴの陸上養殖研究を開始し,現在は,マアナゴの完全養殖に向けた種苗生産の研究を進めています。
さらに最近、高級魚「ノドグロ」として知られるアカムツの養殖研究も始めており、完全養殖達成に向けて取り組んでいます。

富山実験場_飼育風景

お問い合わせ先

富山実験場
住所:〒933-0222 富山県射水市海竜町3番
TEL :0766-86-2111
FAX :0766-86-2772