クロマグロの完全養殖

独立採算制による研究の継続と
産卵の成功

独立採算制により運営されていた水産研究所は、プロジェクト終了後も独自の研究費により研究を継続し、1974年に活け込んだ幼魚を養成し、1979年に5歳に達した約60尾(推定70 kg)が自然産卵し、世界で初めてのクロマグロの採卵に成功しました。さらに、ふ化した仔魚を飼育し、全長79mmの稚魚にまで育てることにも成功しました。しかし、産卵は続かず、1982年を最後に1994年に産卵が再開するまで完全養殖に繋がる種苗生産に関する研究が途絶えてしましました。この頃は、長期間の飼育が難しいクロマグロなので成熟や産卵に関する研究が行われておらず、なぜ産卵が続かなかったのか原因が分かりませんでした。

クロマグロ世界初採卵(1979年)

人工ふ化クロマグロの世界初放流。全長14cm、200尾(1995年)

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