ゼミ一覧

主なテーマ・教員名 概要
中国の歴史と文化
上田 貴子
中国に興味がある学生が集まるゼミです。
隣人である中国の歴史と文化はアジアに大きな影響を与えてきました。
そして現代も我々の生活と無関係とはいえません。
中国の歴史・現在・未来、中国と日本の違いを取り上げて講義を行います。
自分で問題を探し、自分で調べ、プレゼンテーションをする。その過程で自分なりの中国増を把握し、中国について一家言ありといえることを目指します。
ゼミでの勉強を通じて、メディアからの情報を鵜呑みにするのではなく、自分で判断し、意見を持つことができる立ち位置を形成してください。
取り扱う時代、方法、対象は各自の関心によって違います。
3年生は中国を見る上で必須の文献の読会を行い、4年生では実際の資料・史料を分析し、各自の研究を完成させます。
環境・生命と倫理
白水 士郎
現代倫理学を掲げたゼミです。
とはいっても「食」「環境」「生命・医療・福祉」「地域・まち」をキーワードに、それぞれが関心ある現実の様々なテーマ、たとえば「世界の貧困問題」「新エネルギー」「フェアトレード」「ダイエット」等々を議論し合いながら、どう社会にかかわるか、どう生きていくべきか、を考えていきます。
論文・レポート作成のための文章指導にも力を入れていますが、ふだんのゼミはわいわいと楽しく、しかし研究には厳しく運営しています。
学外での恒例行事として琵琶湖畔の米作りや神戸の地域カフェ探訪を行ったり、学生の企画による自然や街並みを見学するゼミ旅行を行ったりしていますので、文化資源学に関心ある学生も歓迎しています。

環境・生命と倫理

日本古代史
鈴木 拓也
日本古代史について熱く語り合うゼミです。
自分が興味を持っているテーマについて、自ら学び考えたことを、ゼミの仲間の前で発表し、意見を交換し合い、優れた卒業論文を書くことを目指します。
研究テーマは、飛鳥・奈良・平安時代史に関わることであれば基本的に自由です。
たとえば、古代の都、行基の社会事業、聖武天皇の大仏造立、桓武天皇と長岡京、平安貴族の医療と呪術、女帝、斎王、怨霊、源平の争乱など、実にさまざまです。
また近畿にいる地の利を活かして、難波宮・平城宮・東大寺などの史跡を希望に応じて見学し、夏休みには伊勢・讃岐などにゼミ旅行に出かけて、親睦を深めながら文化財の見方を学んでいきます。
古代エジプト、考古学
髙宮 いづみ
古代エジプト文明に関心がある学生が集まるゼミです。
人類の歴史上、「文明」と呼ばれる現象は、ここ5千年あまりの間に、世界のあちこちで生まれては消えてきました。
エジプトやメソポタミアで誕生した文明は、国家組織の存在や文字の使用など、現代では当たり前と考えられている諸要素を備えた世界最古の文明です。
人間はなぜ、このような文明を築くようになったのでしょうか。
主に古代エジプト文明を扱ってこうした問題を考えてみます。
この文明には、ピラミッドや著名な王たち以外にも、生活・政治・経済・宗教・交易・芸術・文学・ファッションなど、探求すべきテーマは尽きません。
学生は自由に卒業論文のテーマを選び、それについて調べながら、発表と討論を通じて、古代エジプト史の基礎と詳細を学んでいます。

古代エジプト、考古学

日本民俗学
藤井 弘章
日本列島に展開してきた人々の暮らしぶりを見つめなおし、将来への展望を考えていくことを目指します。
このゼミでは、現地へ出かけて行って、地元の方々からお話を聞いていくことを重視します。
どのような理由で、この地域にはこのような民俗が形成されてきたのか、あるいはなくなってきたのか、ということを現地の方々からの聞き取りを踏まえて考えていきます。
実習として、主として近畿地方の農山漁村を合宿形式で訪問し、聞き取りをし、民俗誌作成を通して民俗学を実践的に学びます。
このゼミを選択する場合は、必ず実習を受講してもらうようにしています。
メディアの超克
前田 益尚
何が起きようとも、何を尋ねられようとも、常に発言し続ける姿勢の持ち主を募るゼミです。
"メディア時評"のフォーマットを読む。
政治、経済から芸能、スポーツまで…
ゼミ生各自の審美眼で切り取ってきた、喫緊のニュースを素材に、問題点あるいは課題をUPします。
判明した問題に対しては<理解より、解決!>という臨床医的な処方箋を切ります。
マスメディアやネット上でも語られる正論ではなく、暴論のリスクを顧みず、世に出ていないオリジナルの極論による解決策を探るファミリーです。
世の中に、最初からおもしろいもんなんか、ない!
何を、どうおもしろがるか。
それが<知識より、知恵>でしょう。
日本考古学
網 伸也
日本の考古学に関心がある学生が集まるゼミです。
狩漁労を中心とする生活から農耕文化が成立し、古代国家が生まれる過程など、考古資料は多彩な日本の歴史や文化を、鮮やかに復元できる素材なのです。
近年では、中世都市や城郭構造などを探る中・近世考古学、日本の近代化や戦争遺跡などを考える近代考古学と、考古学の対象は幅広くなっています。
また、考古資料を文化資源として、将来どのように活用していくかも重要な課題です。
考古学は、遺跡に自ら飛び出し、資料を詳細に観察することによって、モノに歴史や文化を語らせる学問です。
日本考古学で興味のあるテーマを個々人で深く探索し、実際の遺跡や遺物に触れながら、いかにしてモノに語らせるか皆で考えましょう。
フランス文化史
松村 博史
私は19世紀フランスを研究しており、とりわけ時代を文化史・社会史的な切り口から捉えていくことに興味があります。
ゼミではフランス近現代史に関心がある人のほかに、ヨーロッパ諸国の食文化史、都市景観史、精神史など、文化史・社会史的なテーマを扱ってみたい人も指導します。
テーマの扱い方も、人物や事件を中心にするものから、例えば色彩や香りの歴史など、多様な角度から可能性を探っていきます。
ゼミは研究テーマについてプレゼンをしたり、皆の意見を聞き、討論しながら、研究内容を批判的に深めていくことを中心にします。
3年次には自分だけのテーマを発見し、レポートに書く技術を習得します。
4年次には資料を集めて分析し、それを卒業論文にまとめる作業をします。
西洋近現代史
辻河 典子
西洋近現代史に関心のある学生が集まるゼミです。
私の専門は中央・東ヨーロッパの近現代史ですが、ゼミでは近現代を中心に政治・経済・文化など様々な視点から西洋史研究の方法を学びます。
皆さんの4年間の学生生活の集大成となる卒業論文は、一朝一夕には完成しません。
このゼミでは、文献講読を通じて自分なりの研究テーマを設定し、必要な参考文献を集めて分析し、そこから考察した自分なりの歴史像を論文やプレゼンテーションの形で発表できるようになるための指導を行います。
3年生では、文献講読を通じて自分の関心あるテーマを見つけることを目指します。
4年生では、その関心あるテーマについての史・資料の収集と分析を行い、ゼミで中間報告を適宜行いながら、卒業論文として完成させることを目指します。

西洋近現代史

日本近現代史、女性史、ジェンダー史
人見 佐知子
日本近現代史を学ぶためのゼミです。担当教員の専門は、日本近現代の女性史・ジェンダー史ですが、ゼミでは受講生の関心におうじてさまざまなテーマを扱います。史料から過去の人びとの生の営み再構築し、そこにきざまれた歴史性を照らし出すことで、「いま」という時代の歴史的位置を考えていきたいと思います。ゼミは、学生が主体となって運営します。発表者だけではなく、参加者全員が積極的に発言し、全員で議論して理解を深めることを目指します。
現代に生きるわたしたちには、さまざまな歴史性が刻印されています。そのなかには、近代にはじめて生まれた風俗・習慣・社会通念・常識がたくさんあります。歴史研究は、それらを相対化してみる「視角」を与えてくれます。あたりまえのように思っている日常を歴史的に研究する方法を一緒に考えてみませんか?
日本中世史、城郭史
新谷 和之
日本中・近世史を学ぶゼミです。対象とする時代は鎌倉時代から江戸時代までのおよそ700年間で、テーマは政治史・経済史・文化史など、この時代の特徴を捉えることができるものであれば何でもかまいません。ゼミは演習形式で、各自が興味・関心をもったテーマについて調べ、順番に発表してもらいます。そして、報告の内容について全員で議論し、お互いに理解を深めていきます。
扱う時代やテーマが幅広いので、いろんな話題に触れ、新たな発見があることでしょう。好きなことを徹底的に深めながら、周りが面白いと感じるものは積極的に吸収してください。また、受講者の希望を聞きながら、フィールドワークなども企画したいと思います。

日本中世史

西洋史
石田 真衣
古代から近世の地中海・ヨーロッパ地域の歴史に関心のある学生が集まるゼミです。
私はヘレニズム時代のギリシア文化とエジプト文化の相互作用や社会的変化について研究しています。
異文化交流や多言語社会は古代から存在しています。現代にもつながるテーマについて、遠い過去の先人たちが残したさまざまな史料を手がかりに考察してみましょう。
3回生は、文献の読み方や発表・ディスカッションの仕方など、研究の方法の基礎を学びながら、卒論で取り組むテーマを探します。
4回生は、史料や文献を分析し、発表やディスカッションをつうじて、さらに思考を磨き、それを卒業論文にまとめます。