「ソフトマター物理学」から「物質幾何学」へ。
新たな学問分野を創造する。

ソフトマター物理学、ソフトマター準結晶について

ソフトマターとは高分子(ゴム、プラスティック、ビニール…)、コロイド(化粧品、食料品…)、液晶(テレビ・スマホの液晶画面…)、生体物質(DNA、細胞膜…)などの柔らかい物質群の総称。これを物理学的手法で研究するのがソフトマター物理学です。
固体には原子や分子が繰り返し規則正しく並ぶ「結晶」と、ランダムに並ぶ「ガラス」しかないと考えられていましたが、1980年代に結晶ではないけれど、規則的な構造を持った「準結晶」が発見されました。準結晶は結晶としては許されないような対称性、たとえば正五角形に関係したような構造を持っていたのです。

科学者の使命とは

学問は人類の長い歴史の中で築き上げて来たものであり、過去に発見された重大な科学的事実というのは歴史に耐えて残って来たものです。だからそこには大きな意味があり、今後もこれを種として新しい学問が発展していくと考えられます。私たちはそういった学問の歴史に敬意を払い、未来につなげていく学問のやり方を志向しています。
科学者は『新しい学問を創る』ことに取り組まねばならず、ソフトマター準結晶という学問分野は創れたと思っています。そこでこの枠をもっと広げ「Materials Geometry=物質幾何学」という新たな観点でこれから学問を進めて行きたいというのが私の夢です。

これから学問を志す人への提言

若い人たちにも『新しい学問を創る』ことを目指して欲しい。そうすれば人類の文化に貢献する新しい科学が出て来るでしょう。そしてこれを続けることで、近畿大学から新しい学問を生み出して行けるのではないかと思っています。

関連リンク
堂寺 知成
理学科 教授

所属: 学科 / 理学科 物理学コース  専攻/ 理学専攻
研究室: ソフトマター物理学研究室

略歴 1989年 東京大学教養学部基礎科学科第一助手
1990~1992年 ペンシルバニア大学物理天文学科ポストドクター
1994年 放送大学学園助教授
2003年 京都大学大学院工学研究科助教授
2009年 近畿大学理工学部教授

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