建築・デザイン学科について
建築・デザイン学科の特色
デザインを学びながら建築士の受験資格も取得。”ものづくり”を多角的に学ぶ
1・2年次の基礎科目では、構造力学やCADについて学修し、3年次からはそれぞれのコースに分かれ、より深く実践的に学んでいきます。特に、建築構造、建築環境、建築生産、建築設計に加え、デザイン分野の演習では、第一線で活躍するプロが直接指導。都市計画に基づいたまちづくりから住宅や店舗、オフィスビルといった建物の設計、工業製品、インテリア家具、Webなどのデザインまで、ものづくりに必要な知識と技術を養います。また、自分のつくりたいもの、つくったものを相手により良く伝えるための手法を身につけるため、プレゼンテーション能力やコミュニケーション能力など、総合的なプロデュース能力も磨きます。さらに木工室・金工室を同時に備える全国的にも珍しい施設・設備があり、意欲的にものづくりに取り組む環境が整っています。
コース紹介
建築工学コース
建物の壊れ方を研究し、地震に備える
[建築構造研究室]
大規模な実験装置を使って、建築部材の耐久性や耐震性を研究しています。実験では実際の建物と同じコンクリート製の柱や梁などを用意し、装置で地震と同じ力を加えて壊れ方を観察。性質の異なるさまざまな建築部材がそれぞれどの程度の揺れに耐えられるか、ひび割れや破砕はどのように起こるのかを記録してデータ化します。研究結果は地震の際の建築部材の壊れ方を予測するのに役立つため、建物の設計段階にフィードバックされ、生かされます。地震大国日本にとって欠かせない研究です。
建築・デザインコース
「空間」づくりの楽しさを、学ぼう!
[空間デザイン研究室]
「空間」はカラのアイダと書きます。建築の空間のように壁と壁の間だけでなく、家具など物が置かれれば、私たちの身体と物との間に空間が生まれます。そして空間にはさまざまな出来事が起こります。ですから、空間における出来事をデザインすること、それが空間デザイン研究室の大きなテーマになります。学生自身が「空間」を定義して自由に設計・制作のテーマを考え作る、教員ができることは学生の背中を押すこと、学生自らの意思で歩み出したその先の景色を一緒に見ることが毎年の楽しみです。
在学生インタビュー
地震災害の多い日本で、人々を守る建築を
私が学部生の頃に行ったのは、地震の多い日本で人々の命を守るために大切な「有開口耐震壁のせん断抵抗機構に基づくせん断終局強度の算定法」の研究です。すべての調査内容が新鮮であり、検討を進めれば進めるほど疑問が増え、解決しようと勉強しては壁にぶつかりました。このトライ&エラーは飽きることなく魅力です。
- 杠 知亮さん
- 産業理工学専攻 博士課程 2年
- 福岡県立三池高校出身
丁寧なサポートや学科での学びが役に立った
卒業制作として、ダンボールの積層体で猫の爪とぎをつくり、企業と連携して商品化をめざしています。机やハイチェアの脚に取りつけるタイプで、ペット雑貨でもありインテリアでもある新しい立ち位置のプロダクトです。機能面・デザイン面ともにシンプルで無駄のないものに仕上がるよう試行錯誤を重ねています。
- 深水 晴菜子さん
- 建築・デザイン学科 4年
- 熊本県立済々黌高校出身