近畿大学 附属学校のお知らせ
奈良県スポーツアカデミー経過報告を実施 ~スポーツプログラム導入による成果報告~
2018.02.09
- 附属幼小
近畿大学附属幼稚園における体育サーキットの様子
【本件のポイント】
●運動・スポーツプログラム導入により得られた成果を保護者に報告
●子どもの成長について医学的な見地から解説し、保護者にアドバイスを送る
●成果をオール近大で検証し、奈良県独自のトレーニング理論「奈良メソッド」の開発を推進
【本件の概要】
奈良県と近畿大学は平成29年(2017年)7月から「奈良県スポーツアカデミー~幼児向け運動・スポーツプログラム~」を推進してきました。本学附属幼稚園が従来から実施していた「体育サーキット」に遊びの要素を取り入れた「鬼ごっこ」などの運動プログラムに加えて、本学農学部が監修する栄養・睡眠サポートプログラムなどを実施しています。
今回は、運動・スポーツプログラム導入によって向上した運動能力(奈良県下の幼稚園時との比較も含めて)を中心に、児童の走力向上などの経過・成果報告を保護者の方に子どもの健康・体力・運動能力について再確認する機会を提供します。このプロジェクトの成果をオール近大で検証し、奈良県独自のトレーニング理論「奈良メソッド」の開発を推進する予定です。
■日 時:平成30年(2018年)2月17日(土)9:00~10:00 保育参観
10:00~11:00 講演会
■場 所:近畿大学附属幼稚園
(奈良市あやめ池北1-33-3、近鉄奈良線「菖蒲池駅」下車すぐ)
■講演者 :近畿大学農学部食品栄養学科 准教授 木戸 慎介
■講演内容:「より良き子どもたちの体力向上を目指して」~体育サーキットを基盤にし、
奈良県スポーツアカデミー幼児プログラムを取り入れて~
■対 象:近畿大学附属幼稚園保護者 約100人
【講師プロフィール】
農学部食品栄養学科 准教授 木戸 慎介
学 位:博士(栄養学)
専門分野 :臨床栄養学、骨・ミネラル代謝学
研究テーマ:生活習慣病に合併する骨・ミネラル代謝異常症の発症機序の解析
著 書:『ミネラル摂取と老化制御-リン研究の最前線-』(建帛社、2014年)
『リン添加物に関する情報と栄養指導』(CLINICAL CALCIUM、2012年)
受 賞 歴:2001年 日本骨代謝学会優秀演題賞
2002年 米国骨代謝学会若手研究員奨励賞
2002年 日本骨代謝学会奨励賞
【奈良県スポーツアカデミー~幼児向け運動・スポーツプログラム~】
近年、遊びの多様化や安全な遊び場の減少などによって、20年前に比べると子どもたちの体力低下や、それにともなう肥満や各種アレルギー症状、イライラやストレスの増加など、様々な面での悪影響が危惧されています。奈良県と近畿大学は、包括連携協定に基づき、これらの課題解決に向けて「奈良県スポーツアカデミー~幼児向け運動・スポーツプログラム~」事業を実施しています。
現在、モデル事業として近畿大学附属幼稚園の園児120人を対象に、従来から実施していた「体育サーキット」に奈良県から提案された「遊びの要素」のある鬼ごっこなどの幼児向け運動・スポーツプログラムを取り入れ、実践するとともに、近畿大学が監修する栄養・睡眠サポートプログラムを実施しています。さらに、各家庭での食育と生活改善のサポートを目的として、近畿大学農学部食品栄養学科の教員や医学部奈良病院医師らによる保護者向けセミナーを開催。園児の基礎体力向上と生活習慣の改善に取り組んでいます。今後、運動・栄養・医学の面から研究を進め、その成果をオール近大で検証し、奈良県が大学や民間企業と連携して推進する、スポーツ医学に基づく奈良県独自のトレーニング理論「奈良メソッド」の開発を推進します。
【奈良県と近畿大学との包括連携協定について】
奈良県と近畿大学は、平成28年(2016年)9月に包括連携協定を締結しました。以下6項目を主体として、奈良県の特性を生かした豊かで活力ある地域社会の形成と発展に寄与し、教育・研究の振興及び人材の育成をめざして事業を行っています。
(1)研究、教育の推進に関すること
(2)産業の振興に関すること
(3)地域経済を支える人材の育成、確保に関すること
(4)文化の向上及び振興に関すること
(5)地域の活性化に関すること
(6)その他目的を達成させるために必要な事項に関すること
現在、「農・畜産・水産業の振興に向けた連携」「スポーツ医科学研究における連携」「漢方のメッカ推進プロジェクトにおける連携」等の事業を行っています。
【関連リンク】
農学部食品栄養学科 准教授 木戸 慎介(キド シンスケ)
http://www.kindai.ac.jp/meikan/837-kido-shinsuke.html