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Zoom活用でクラスメイトと学び合う交流型オンライン授業を実施 自宅学習だけじゃ物足りない「顔を見て話したい」を解決

2020.05.21

  • 附属幼小

Zoomを活用した6年生の授業の様子

近畿大学附属小学校(奈良県奈良市)では、長引く臨時休校中も学習習慣を継続するために、児童の体調管理を優先させながらICT自宅学習に取り組んでいます。児童が楽しく学べる解説付き動画授業を配信しているほか、一方通行の動画配信だけにならないよう、Zoomを活用した交流型オンライン授業を実施し、児童同士が議論することで学び合いを実現しています。

【本件のポイント】
●教員と児童が互いに顔を見ながら対話できるZoomを活用し、授業やイベントを実施
●ICT自宅学習を通して、教員が児童の様子や課題の進み具合を個々に指導
●長引く休校に不安を抱える保護者へのアンケートで、多数の高評価を得ている

【本件の内容】
本校では、5・6年生に、1人1台のiPadを活用させ、個人のつまずきに合わせた問題が出題される人工知能型タブレット教材「Qubena(キュビナ)」による学習や、クラスメイトや教員の顔を見ながら議論できる「Zoom」を活用した反転学習ベースの交流型オンライン授業を実施しています。
1~4年生は、動画配信に加え、計算ドリルや漢字の復習等に取り組んでいましたが、臨時休校が長期間になってきたことから、児童が課題を写真に撮って教員へ送信し、チェック後に返却できる学習支援プラットホーム「ロイロノート」を導入しています。
また、運動不足解消のため、体育の授業としてストレッチ体操や、室内でも楽しめる「けん玉」チャレンジ動画を本校の教員が作成し、活用しています。図工では家庭にある物を活用した工作動画、TV番組さながらの「英語クイズ」等、教員同士が互いにアイデアを出し合い柔軟な教育を行っています。

【保護者の反応】
臨時休校中の状況について調査した保護者アンケートにおいても好評で、「長引く休校と外出自粛の中で親子ともに不安やストレスがあったが、先生から送られてくる楽しい動画で子供が笑顔になりました」「Zoomでの朝の会では、お友達や先生の顔を見ながらコミュニケーションをとることができたことで、学校とのつながりを感じ親子ともに安心感を持てました。この機会にできることはないかと前向きに新しい事に挑戦することは、子供や保護者の私たちにとってもICTについて学習する良い機会となり、成長につながったと思います」等の回答がありました。

【本件の背景】
本校では、授業の質向上、問題解決学習の発展、児童の考える力の伸長を目的とし、平成28年度(2016年度)から共用のiPad120台を導入しています。平成31年(2019年)4月からは、5・6年生に1人1台のiPadを導入し、さらなるICT教育の充実・推進を行いました。本校の進めるICT教育のコンセプトは、授業や家庭学習で子供たちが創造性豊かに自ら考え発信し、いきいきと学べる環境を用意することです。
今後、新型コロナウイルス感染症が収束に向かい登校が再開されても、ipad等を活用してICT教育をさらに推進します。

関連URL:https://www.fes-kinder.kindai.ac.jp/fes/

6年生Zoomオンライン授業スケジュールの一例