4つの系 日本史系

日本史系とは

日本史系の授業は、日本の古代から近現代に至る歴史と文化を学び、発見する楽しさを体験しながら、私たちの歴史と文化を未来に引き継ぐことを目指しています。 高校までの日本史は、教科書を暗記することが学習の基本ですが、教科書に載っている一つ一つの項目には、豊かな歴史的背景と研究の蓄積があります。 大学の日本史は、そのなかに自ら分け入り、独自の視点から読み解き、歴史を明らかにする方法を学びます。 そのため、日本史系には、最新の研究成果に触れ、先人たちが書き残した文献史料を解読し、日本の地理や文化遺産に親しむ授業が用意されています。

日本史系とは

ポイント

日本史を広く、深く学ぶ

日本の古代から近現代までを幅広く学ぶ1年生向けの概説と、各時代について詳しく学ぶ2年生向けの講義が設定されています。 日本史に関する知識を増やし、深めるとともに、歴史的なものの見方・考え方を養います。

文献史料を読み解く

歴史を研究するためには、先人たちが書き残した文献史料を読み解く能力が必要です。日本の古代・中世・近世・近現代では、それぞれ史料の性質が異なるので、2年生を対象に、各時代の史料講読の授業が設けられています。

日本史を自ら研究する

1・2年生での学習を通じて、自分が研究したい時代やテーマは何かを考え、3・4年生で各時代を専門とする教員のゼミ(演習)に所属して、卒業論文に向けた専門的な研究を行います。

日本の地理や文化遺産に親しむ

日本史を理解するためには、日本の地理や文化遺産に深い理解を持つことが大切です。日本史系には、地理学・日本思想史に関する講義が設けられており、文化資源学系にも、近畿の歴史や文化を探索する方法を学ぶ授業が用意されています。

授業科目

必修科目 選択必修科目 学科選択科目
基礎科目I 基礎科目II 発展科目
基礎研究
演習I
演習II
卒業論文
日本史概説 日本古代史講読
日本中世史講読
日本近世史講読
日本近現代史講読
日本古代史
日本中世史
日本近世史
日本近現代史
人文地理学
地誌学
日本思想史
自然地理学
政治学原論
文化学特講
言語文化セミナー

ピックアップ講義

日本古代史(鈴木) 奈良・平安時代の政治と文化に関する基礎的な知識を得るとともに、『続日本紀』『日本後紀』などの文献史料や、古代の史跡・文化財に親しむことを目指します。
日本近現代史(人見) ジェンダーの視点で歴史をひもといていきます。家族の歴史、生活史、セクシュアリティ、性売買、性暴力など、政治史中心の歴史から取りこぼされてきたテーマを中心に取り上げます。歴史研究の視野を広げ、現代を相対化する視点を身につけることを目指します。
日本中世史(新谷) 鎌倉時代から戦国時代までの政治史の概要を把握し、関連する古文書・古記録や史跡・文化財への理解を深めることを目指します。

関連ゼミ(3・4年生対象)