スポーツ振興担当理事ごあいさつ

2020東京オリンピック・パラリンピックが閉幕しました。本学史上最多となる学生8人、卒業生6人、計14人のアスリートが、アーチェリー、アーティスティックスイミング、競泳、飛び込み、空手の各種目に出場し、2つの銅メダル、入賞多数の栄に輝きました。

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、残念ながら無観客での開催となりましたが、本学のアスリートには、本学関係者をはじめ、現地のスタッフ、ボランティアの皆さまから多くのご声援をいただき、活力の原動力となりました。
ご声援いただいた皆さまに心から御礼申しあげます。ありがとうございました。

さて、近畿大学は創設当初から教育において体育を重んじてきました。1949年大学創設時の『教学の指針』の冒頭、初代総長・世耕弘一先生は次のとおり記しています。
「教育の大本は、個性の発達を促すと同時に、社会人としての個人の人格の完成を期するところにある。言いかえれば、体育の発達と、人間良心の育成と智性の向上とにある。
学を修め、業を習うも、亦実に人格の陶冶と実社会に臨みて生活の充実を図るのにある。」
また、1956年発刊の当時の体育会の活動を記録した近畿大学体育年鑑には『若人に寄す』の題目で「(略)スポーツ即ち体位向上、体育の発達は全く重要であり、ここに学生としても学問と併行してこれを習得修業されんことを望んでやまない。」と学生に体育の重要性を説かれたのでした。
この体育重視の考えは以来一貫して変わりありません。

体育会に所属する皆さんには、これまでの私自身の経験を踏まえ、身につけていただきたい3つの力があります。
それらは「前に踏み出す」力、「考え抜く」力、「チームで働く」力です。
大学生活ではクラブ活動をはじめ、いろんな経験をするでしょう。その中で、それぞれの力に磨きをかけてほしい。そうすれば、社会を生き抜く知恵と勇気が掴めるはず。
若いあなたがたが、新しい世界を切り開かないといけない。

皆さんが先頭を切って、関西の大学スポーツをけん引してくれることを願ってやみません。

2021年9月
スポーツ振興担当理事
中島 茂

スポーツ振興担当理事

中島 茂
スポーツ振興担当理事