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高齢者を学生が見守るシェアハウス「かみこさかの家」完成 3/30(土)にオープンハウス開催

2019.03.28

  • 建築

完成予想模型

近畿大学(大阪府東大阪市)建築学部 准教授 寺川政司と学生団体の建築会学生部会 建築研究会あきばこ家(以下、「あきばこ家」)は、地域に残る空き家等をリノベーションし、住居や地域交流拠点とする活動を行っています。
このたび、東大阪市新上小阪の戸建賃貸住宅を、高齢者と学生が共に生活し、東大阪養護老人ホームと連携して高齢者を見守るシェアハウスにリノベーションしました。
平成31年3月30日(土)にオープンハウスを実施し、学生が物件について説明します。

【本件のポイント】
●高齢者と学生が共に生活する、異世代シェアハウスの実験的モデル
●近隣の東大阪養護老人ホームと連携し、学生が高齢者を見守る在宅福祉の新たな形
●学生が設計・提案・工事に参加し、実践的に建築を学ぶ

【本件の内容】
本事業は、あきばこ家の学生および本学の卒業生、東大阪養護老人ホーム、建設会社が連携し、東大阪市の「平成30年度地域まちづくり活動助成金」を受けて実施しました。
空き家問題は、地域の少子高齢化問題とリンクして、世帯構成の変化に対応できていない物件が増えることから発生する場合が多く、その解決を目指す実験的な住居を考えました。加えて、東大阪養護老人ホームと連携し、一人暮らしの高齢者を見守る機能を持つ住宅として設計を行いました。
本学東大阪キャンパスからほど近い、築約44年の2階建て戸建賃貸物件を、1階部分は高齢者の住居スペースとリビング兼交流スペースに、2階部分は共用スペースと学生の住居を持つシェアハウスとしてリノベーションし、高齢者1人と学生2人が入居予定です。
シェアハウスとするため、外階段を新たに設置して2階からも出入りできるようにしました。また、すでにリフォーム済みであった風呂等の水回りを生かしながら、高齢者が不自由しないフロア設計に配慮しました。
高齢者は若者がそばにいることで安心できる環境となり、学生は大学近くの戸建物件に比較的安価に住むことができます。今後は老人ホームや地域包括センターと連携して居住希望者を募り、学生とのマッチングを行いながら、より良い居住環境を提供するため、改善を進めていきます。

<1階>
高齢者居室があり、その周りには生活の中心となる水回りが配置してあります。また玄関横に地域サロンスペースを設け、高齢者が日常的に地域の人々と交流を図ることができます。

<2階>
学生居室が2部屋あり玄関側には作業スペースがあり課題やパソコンでの作業などができます。玄関正面の階段から直接2階に上がることができます。

<リノベーション前の状態>
シェアハウスにするため、外階段を設置して直接2階から出入りできるようにしました。
また、1階の間口も広くして、地域住民との交流スペースとしました。

【開催概要】
日  時:平成31年(2019年)3月30日(土)10:00~17:00
場  所:かみこさかの家
     (東大阪市新上小阪15-21、近鉄大阪線「長瀬駅」から徒歩約15分)
対  象:一般の方(入場無料、申込不要)
内  容:10:00~10:30 オープニングトーク
              その後は来場者個別にご説明・ご案内
お問合せ:あきばこ家 TEL(050)5809-6688
           E-mail:nagaya.renovation@gmail.com
その他 :オープンハウス日以降の取材も可能です。

【あきばこ家について】
名  称:近畿大学建築会学生部会建築研究会部会あきばこ家
設  立:平成26年(2014年)5月
人  数:53人 近畿大学建築学部有志学生
担当教員:寺川政司

【関連リンク】
建築学部建築学科 准教授 寺川 政司(テラカワ セイジ)
https://www.kindai.ac.jp/meikan/1140-terakawa-seiji.html

関連URL:https://www.kindai.ac.jp/architecture/