近大理工通信

令和7年度 近大理工通信(第5号)

令和7年10月8日発行

受賞・入賞

濱﨑健吾さん(M2)が2024年度関西電気化学奨励賞を受賞

総合理工学研究科理学専攻 M2 濱﨑健吾さん(指導教員:理学科化学コース 松本浩一 准教授)が、 2024年11月30日(土)に京都大学にて開催された、2024年度第3回関西電気化学研究会にてポスター発表(タイトル「Mg棒にCu線を巻いた電極を用いるテトラクロロエチレンと臭化アリールからのジアリールアセチレンの合成法の開発」)を行い、「2024年度関西電気化学奨励賞」を受賞しました。
概要:安価なテトラクロロエチレンから、付加価値の高い有用なアセチレンの有機分子を
   高価なPd触媒などを使用しない低環境負荷型の電気を用いた合成法の開発
   ※濱崎さんが筆頭著者として以下の学術論文に公開

Kengo Hamasaki, Ryoichi Tomiyama, Shin Yoneyama, Pengyu Xu, Kouichi Matsumoto*
Electrochemistry, 2024, 92, 107002.
URL https://doi.org/10.5796/electrochemistry.24-0007

試行錯誤を繰り返しながら辿り着いた濱﨑さんの日頃の研究成果であり、不断の努力の賜物です。おめでとうございます。

木下善仁 講師(ゲノム科学研究室)が第1回日本ミトコンドリア学会・奨励賞を受賞

生命科学科の木下善仁 講師(ゲノム科学研究室)が日本ミトコンドリア学会の第1回日本ミトコンドリア学会奨励賞を受賞しました。
指定難病であるミトコンドリア病の遺伝子解析によって、多くの原因遺伝子同定を行ってきた成果が評価されての受賞となります。2024年11月22日に開催された第23回日本ミトコンドリア学会年会会場(順天堂)にて、授賞式が行われました。
ウェブサイトリンク https://www.j-mit.org/prizewinner.html

(生命科学科 木下善仁)

石船 学 准教授が公益社団法人 電気化学会 有機電子移動化学研究会 令和6年度有機電子移動化学学術賞を受賞

応用化学科 石船 学 准教授が、令和6年6月22日に行われた公益社団法人 電気化学会 第48回有機電子移動化学討論会にて、学術賞を受賞しました。
有機電子移動化学は、グリーンなプロセスを切り拓く重要な基本理念に基づく学問領域であり、有機化合物が関与する電子移動プロセスの基礎から応用に至る広範な課題を対象とします。有機電子移動化学研究会は、長い歴史の中で、有機電極反応、有機金属化学、光化学、触媒化学、界面化学などを基軸として、有機合成化学、高分子化学、有機EL、生体分子化学などへと、その領域は大きな広がりを見せています。有機電子移動化学学術賞は、このような有機電子移動化学および有機電子移動化学研究会の進歩発展に貢献した優れた研究を行った者に贈られる賞で、石船 准教授は、「電極の反応性ならびに電極上に導入された高分子反応場に着目した電解反応系の探索」をテーマに、電極上での電子移動プロセスを、電極自体の反応性および電極上に構築した高分子反応場を用いて高度に制御する研究成果が評価されての受賞となりました。

有機電子移動化学研究会トップページ: https://orgelectrochem.electrochem.jp/

(応用化学科 室山広樹)

田中 淳皓 講師が触媒学会奨励賞を受賞

応用化学科 田中 淳皓 講師が、2024年度 触媒学会奨励賞(業績「プラズモニック光触媒の高機能化とその応用」)を受賞しました。斬新な触媒調製手法により、プラズモニック光触媒の高活性化・高機能化を行い、水分解をはじめとする様々な光触媒反応の研究において優れた研究業績をあげたことが評価されました。

(応用化学科 室山広樹)

小坂 学 教授が電気学会 電子・情報・システム部門 査読促進賞を受賞

2025年8月機械工学科小坂学教授が,一般社団法人電気学会「2024年度 電子・情報・システム部門 査読促進賞」(IEEJ Electronics, Information and Systems Society Quick Paper Review Promotion Award」を受賞しました。この賞は、同学会 [C] 電子・情報・システム部門C部門誌に投稿された論文(レターは除く)における,迅速な査読に対して贈呈されるものです。
おめでとうございます。

(機械工学科 田浦裕生)

谷田 公二 准教授が一般社団法人日本人間工学会論文賞を受賞

機械工学科 谷田公二准教授ヒューマンマシンインターフェース研究室)の研究論文「隙間通過戦略にみる機体形状の異なるドローンへの身体性構築」が、一般社団法人日本人間工学会論文賞を受賞しました。本賞は人間工学に関わる研究において、新規性、有用性、客観性の観点から最も優れた論文1編に対して授与されるもので、選出されない年もあるほど厳格で名誉な賞です。
おめでとうございます。

(機械工学科 田浦裕生)

中島晃司 講師が国際会議GEOMATE 2024でBest Paper Awardを受賞

2024年11月にタイで開催された国際会議The 14th International Conference on GEOMATE 2024にて、中島晃司講師がBest Paper Awardを受賞しました。受賞した論文のタイトルは、「Visualized evaluation of internal erosion progress under different seepage flow histories」です。土の内部侵食現象の可視化に取り組んだものであり、水の浸透にともなう土の不均質化の解明に資する研究として評価されました。
 

(社会環境工学科 中島晃司)