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KINDAI UNIVERSITY

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研究

イラン訪問記

 1月にテヘランのShahid Beheshti大学(SBU)で科学研究費およびオープンリサーチセンターが主催する量子情報・量子計算のシンポジウムを2件開催した。1月3,4日は科研費に係わるシンポジウム"Symposium on Quantum Computing & Quantum Information Processing"を、1月5日にはオープンリサーチセンターに係わるシンポジウム"Symposium on Experimental Aspects of Quantum Computing"を開催した。現在、私の研究室にはイランから日本学術振興会外国人特別研究員のRobabeh Rahimi博士が滞在しており、産休でテヘランに里帰りしていたRahimi博士、SBUのKerasoos Ghafoori-Tabrizi教授、Tabriz大学のMahdi Rezaei Karamaty博士と私が組織委員となった。参加登録はそれぞれのシンポジウムで200人を超え、イランにおける量子情報・量子計算に対する関心の深さを知ることができた。1月3日にはイラン国営放送の科学技術チャンネルの取材を受け、後日15分の番組となって全国に放映された。写真1はそのときのインタビューの様子である。また1月5日には地元の高校生を対象とするオープンキャンパスとぶつかり、急遽高校生向けの講演を依頼された。写真2は会場で質疑応答する
高校生である。質問した高校生の多くは訛りのない英語でやり取りをし、その教育レベルの高さに驚かされた。なお、写真最前列のグレーのコートの女性は、現在中原の研究室で博士後期課程の学生として勉学にいそしんでいる。
 今までイランの内情を伺う機会はなかったが、実際に滞在してみると研究環境や学生の熱心さには驚かされる。現在の政府が成立する前にパーレビ国王がハーバードやMITのようなアメリカを代表する大学のシステムを取り入れ、SBUのようないくつかの先端的な大学を作り、現在でもそれらの大学がイランの高等教育を代表している。昨年10月22日の日本版Newsweekの「世界の大学最新事情」特集で「中東に現れた理工系大国」としてイランの大学の紹介をしていた。実際、アメリカの理工系大学院の優秀合格者の多くはイラン出身であるらしい。最近も31歳でスタンフォード大数学科の正教授となった「天才少女」が話題になっている。イランの難関大学では博士後期課程の競争率は数百倍と聞く。合格できなかった学生はおもに欧米の大学を目指すが、私の研究室でもそのような学生を積極的に受け入れたい。

(理学科物理学コース 中原幹夫)

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