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直下型地震発生を想定した災害対策訓練を実施 消防署と連携し、はしご車やスモークを用いた訓練も

2020.03.04

  • 生物理工

救出救助訓練で使用される消防車両(はしご車)

近畿大学生物理工学部(和歌山県紀の川市)は、令和2年(2020年)3月10日(火)、本学和歌山キャンパスにて、直下型地震の発生およびこれに伴う建物内での火災発生を想定した災害対策訓練を実施します。また、那賀消防組合中消防署による「はしご車」を用いた救出救助訓練も実施します。

【本件のポイント】
●南海トラフ地震等の被害に備え、避難誘導や初期消火の訓練を実施
●那賀消防組合の協力のもと、はしご車による建物屋上からの救出救助訓練も
●消防署員から講評を受け、今後の災害対策を強化

【本件の内容】
和歌山県では、県内全域が南海トラフ地震により著しい地震災害が生じるおそれがある「南海トラフ地震防災対策推進地域」に指定されています。また、キャンパスのある紀の川市には、中央構造線断層帯の一部である根来断層・桜池断層・五条谷断層が走っています。近畿大学生物理工学部では、これまでに教職員、学生を対象にシェイクアウト訓練(地震発生直後の危険回避のための初期行動訓練)や避難訓練を実施し、災害対策に取り組んできました。
今回の訓練は、中央構造線断層帯での直下型地震の発生により、本学部において震度6強の揺れが約10秒間続き、建物内で火災が発生したという想定で行います。緊急地震速報の受信後、学内で定める「地震対策マニュアル」に基づき、学部長以下の教職員を中心に災害対策現地本部を設置し、情報の収集、本学災害対策本部(東大阪キャンパス)との連携、教職員による学生等の避難誘導、火災の初期消火などに対応します。また、那賀消防組合中消防署の協力のもと、「はしご車」による火災が発生した建物屋上からの要救助者の救出訓練を実施します。訓練終了後には、中消防署員から訓練の講評を受け、今後の災害対策に生かします。

【実施概要】
日時:令和2年(2020年)3月10日(火)10:00~11:30頃
場所:近畿大学生物理工学部(和歌山キャンパス)
   (和歌山県紀の川市西三谷930、JR阪和線「紀伊駅」からバスで約25分)
対象:教職員(警備員含む)約100名

【当日の流れ】
10:00 地震発生(震度6強・約10秒間)
     ・守衛室から危機回避・避難を学内にアナウンス
10:05 災害対策現地本部設置[場所:2号館 第二会議室]
     ・学部長および事務部長以下職員で現地本部を設置
     ・職員による地区隊を編成し、避難誘導および被害状況の調査を開始
     ・地区隊の報告に基づき、災害対策本部(本学東大阪キャンパス)へ状況報告
10:15 1号館にて火災発生・火災感知器発報 ※スモークマシンで煙発生
     ・通報(119番)後、地区隊が初期消火に対応
     ・地区隊からの初期消火結果報告を受け、災害対策本部へ状況報告
10:35 避難完了(訓練終了)[避難場所:学生コミュニティホール]
10:45 救出救助訓練[場所:1号館]
     ・那賀消防組合中消防署員により、1号館屋上に避難した要救助者(近畿大学消防団員の学生数名)
      を消防車両(40m級はしご車)にて救出

関連URL:https://www.kindai.ac.jp/bost/