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シンポジウム「感性×デザイン×プロデュース」Vol.2 開催 東大阪市のモノづくりの歴史とアイデンティティを考える

2018.11.13

  • 文芸
近畿大学文芸学部(大阪府東大阪市)は、東大阪市の後援を得て、平成30年(2018年)11月24日(土)、シンポジウム「感性×デザイン×プロデュース」Vol.2を東大阪キャンパスにて開催します。

【本件のポイント】
●「東大阪市ブランディングプロジェクト」の一環として、シンポジウムを開催
●東大阪市のモノづくりのルーツと今後についての講演やディスカッションを行う
●シンポジウムを通して、今後のモノづくりの答えを探すきっかけとする

【本件の概要】
文芸学部文化デザイン学科は理工学部、経営学部とともに平成29年(2017年)より東大阪市との共同研究「東大阪市ブランディングプロジェクト」に参加しています。本シンポジウムは同プロジェクトの一環として開催します。今回は第2弾として、大阪府立弥生文化博物館の副館長の秋山浩三氏と東大阪市経済部長の河内俊之氏をお招きし、古代からモノ作りの答えを豊富に出してきたまち、東大阪市の歴史とアイデンティティを考えます。
現在の東大阪市域にあたる河内国が古代日本で最も早く発達した「米づくり」や「寺づくり」など、古代の最先端外来技術をいかに現在の東大阪市域の人々が消化して国産のものにしていったかを考え、今後のモノづくりの答えを探すきっかけとします。

■日  時:平成30年(2018年)11月24日(土)13:30~17:00
■場  所:近畿大学東大阪キャンパス Eキャンパス A館3階 301教室
      (大阪府東大阪市小若江3-4-1 近鉄大阪線「長瀬駅」から徒歩約15分)
■対  象:近畿大学学生、一般の方(入場無料、要申込、定員220人)
■申込方法:右記URLから申込(定員220人) URL:http://u0u1.net/NjzJ
■お問合せ:文芸学部事務部 TEL(06)4307-3061

【プログラム】
13:30 開会あいさつ
13:40~14:40 レクチャーI(大阪府立弥生文化博物館副館長 秋山 浩三氏 講演)
14:50~15:50 レクチャーII(近畿大学文芸学部教授 網 伸也(あみ のぶや)講演)
16:00~17:00 ディスカッション(秋山浩三氏、東大阪市役所経済部長 河内俊之(かわち としゆき)氏、教授 網伸也、近畿大学文芸学部講師 梅原宏司)

【講演内容】
◆レクチャーI「東大阪の反映のルーツ ―米づくり― 最初の河内農民はどこから来たか―」
狩猟・採集の縄文時代から、水田稲作・米食を開始した弥生時代へ、いかにして移り変わっていったのでしょうか。近年における遺跡の発掘調査や研究によって、その具体的な様子がかなり詳細に分かるようになってきました。ここ東大阪市の周辺では、どうだったのか。この地に、だれが、どこから、どのようにして、米づくりを伝えたのか。皆さんの身近にある遺跡の考古学的成果を盛り込みながら、一緒に考えてみたいと思っています。

◆レクチャーII「東大阪の寺つくり ―河内寺廃寺を中心に―」
東大阪市には7世紀中ごろに創建された河内寺廃寺が所在します。継続した発掘調査によって伽藍配置や出土遺物の様相が具体的に解明されており、古代の中河内を考えるうえで重要な遺跡といえます。古代寺院の造営は、土木から建築・工芸にいたるまで当時の最先端の技術を集約して可能となります。ここでは、河内寺廃寺の伽藍造営計画や建築物の屋根を飾った瓦の系譜を追求することで、河内寺廃寺の歴史的な意義や重要性を改めて確認し、モノづくりの最先端である東大阪の原点の一つを浮かび上がらせたいと思います。

【プロフィール】
大阪府立弥生文化博物館・副館長兼学芸課長 秋山 浩三氏
近畿大学等多数の大学で講師を務める。博士(文学)。公益財団法人阪府文化財センターなどをへて現職。考古学を専攻。数多くの遺跡の発掘に従事。各遺跡から発見された遺構や遺物に詳細な検討を加えるとともに、それらの成果を博物館展示や講演会活動に活かすよう努めている。主要単著に『古墳時代のモノと墓』(新泉社、2018年)、などがある。

東大阪市役所 経済部長 河内 俊之氏
昭和58年(1983年)、東大阪市役所入庁、公害防止分野で20年間市内の製造業を延べ1000社以上訪問した経験がある。平成21年度(2009年度)よりモノづくり支援室長として経済部に着任。モノづくり企業の支援に大いに興味を持ち、研究や商品開発などの企業グループ化や住工共生に力を入れてきた。健康部長などを経て、平成28年(2016年)より経済部長として復帰。「モノづくりのまち東大阪」の都市ブランド化に注力しており、東大阪市のモノづくりをブランド化するため、古事記などに出てくる地の歴史に興味を持っている。

近畿大学文芸学部文化・歴史学科 教授 網 伸也
学   位:博士(文学)
専門分野 :日本考古学
研究テーマ:日本考古学の立場から、飛鳥から平安京までの古代都城史と古代寺院史を研究。特に、平安京の発掘調査を25年間にわたって行い、日本文化の中心となる京都の歴史を研究。

近畿大学文芸学部文化デザイン学科 講師 梅原 宏司
学   位:博士(比較文明学)、修士(社会デザイン学・MBA)
専門分野 :文化政策
研究テーマ:演劇(劇場など)、音楽ホール、博物館、美術館、文化遺産(日本・世界)に関する文化政策について「クールジャパン」に関する政策的側面。

【関連リンク】
文芸学部文化・歴史学科 教授 網 伸也(アミ ノブヤ)
https://www.kindai.ac.jp/meikan/1152-ami-nobuya.html

文芸学部文化デザイン学科 講師 梅原 宏司(ウメハラ コウジ)
https://www.kindai.ac.jp/meikan/1500-umehara-kouji.html

関連URL:https://www.kindai.ac.jp/lit-art-cul/