「みどりの日」自然環境功労者環境大臣表彰受賞 近畿大学農学部環境管理学科 細谷和海教授
2016.04.20
兵庫県円山川下流域における コウノトリの餌魚調査を行う細谷教授
【本件のポイント】
●自然環境の保全、なかでも淡水魚類の分類学、保全生物学および外来種に関する分野に対し顕著な功績が認められ受賞
●細谷教授は、淡水魚類の希少種の保護や外来種の影響・対策の分野の研究において、我が国における先導的役割を果たし、自然環境の調査研究および普及啓発活動に尽力
【本件の概要】
受 賞:平成28年度「みどりの日」自然環境功労者環境大臣表彰
受賞部門:調査・学術研究部門
受 賞 者:近畿大学 農学部 環境管理学科 教授 細谷 和海(ほそや かずみ)
■日 時:平成28年(2016年)4月20日(水) 14:00~15:30
■会 場:新宿御苑インフォメーションセンター(東京都新宿区内藤町11番地)
■主 催:環境省 自然環境局 国立公園課 国立公園利用推進室
【「みどりの日」自然環境功労者環境大臣表彰】
環境省では、自然環境の保全に関し、顕著な功績があった者(又は団体)を表彰し、これを讃えるとともに、自然環境の保全について国民の認識を深めることを目的に、平成11年度(1999年度)から毎年、『「みどりの日」自然環境功労者環境大臣表彰』を行っています。本表彰は【保全活動部門】、【生き物環境づくり・みどり部門】、【自然ふれあい部門】、【調査・学術研究部門】の4部門からなり、細谷教授は【調査・学術研究部門】を受賞しました。
【功績概要】
教授の細谷和海は、淡水魚類の分類学、保全生物学および外来種に関する分野を中心に研究に従事し、「環境省レッドデータブック汽水・淡水魚部会」の座長や、「ラムサール条約登録湿地選定委員会」の委員を務めました。また、在来魚を捕食し、在来の自然生態系を破壊することで問題となっているブラックバスを特定外来種の指定に携わり、「淡水魚類の希少種の保護」や「外来種の影響・対策の分野の研究」において、我が国における先導的役割を果たすなど、自然環境の調査研究及び普及啓発活動に尽力しています。
【細谷 和海 教授(農学博士) 略歴】
学歴
・京都大学 農学部水産学科卒業
・京都大学 大学院農学研究科博士課程修了
主な職歴
・水産庁養殖研究所育種研究室 室長
・水産庁中央水産研究所魚類生態研究室 室長
・近畿大学農学部水産学科 教授
・近畿大学農学部環境管理学科 教授 現在に至る
現在の専門分野
・魚類学
・保全生物学
現在の研究課題
・淡水魚の系統分類学的研究
・琵琶湖固有種の起源に関する進化学的研究
・希少魚の保護・増殖に関する研究
・外来生物の防除に関する研究
・田んぼの生き物に関する生態学的研究
【関連リンク】
農学部 環境管理学科 教授 細谷 和海
http://www.kindai.ac.jp/meikan/888-hosoya-kazumi.html