国際学部がSalesforceのクラウドサービスを導入 大規模留学を実現するサポートシステムを構築! 近畿大学
2016.04.19
クラウド型留学サポートシステム
※インターネット上で情報の管理を行う技術およびその利用形態
【本件のポイント】
●国内の大学で初めて、同社のクラウドサービスを用いた留学サポートシステムを構築
●高度なセキュリティ環境で情報を一元管理できる特徴を生かし、事務処理業務を効率化
●時間・場所を問わず学生情報にアクセスし、学生の留学先での緊急事態にも対応
【本件の概要】
同社の「App Cloud」は、クラウド上でシステムを開発・構築できるプラットフォームを提供するサービスです。情報システムの構築に必要な様々な要素を備え、外部システムとの連携性も高いため、使用環境に合わせた高度なシステムを短期間かつ低コストで構築できます。
国際学部では、株式会社ベネッセコーポレーションで運用実績のある留学サポート業務をベースに、学内の既存のシステムとの連携開発など、本学の環境に合わせて改修を加えた留学サポートシステムをクラウド上に構築しました。各システムに記録された学生約500人の留学に関する情報を一元管理し、膨大な事務処理業務を効率化。高度なセキュリティ環境を備えたクラウドサービスの採用により、国際学部教職員やサポート窓口スタッフが、24時間、安全に学生情報にアクセスできる環境を実現しました。
現在、本システムを稼働させ、1年次後期から始まる国際学部1期生の留学に向けて、各種手続き状況の確認や留学情報の入力・管理などを行っています。今後は、同サービスの特徴を生かし、国際学部の発展に合わせた柔軟なシステム更新を行っていきます。
【本件の背景】
国際学部では、1年生約500人全員の1年間の海外留学を必修としています。しかし、500人規模の留学では、ビザやパスポートの準備から留学費用の振り込みまで、留学に必要な手続きに対する膨大な進捗確認作業が生じます。学生を安全に渡航させるためにも、これらの事務処理業務を効率化することが必要不可欠で、財務会計システムや学生情報管理システムといった既存の設備と連携し、留学に関連する情報を一元管理できる環境が求められていました。また、危機管理の観点から、学生の緊急連絡先などの個人情報に時間・場所を問わず、高度なセキュリティで安全にアクセスすることも必要でした。
【セールスフォース・ドットコム「Salesforce App Cloud(アップ クラウド)」】
同社の「App Cloud」は、データベースやサーバー、セキュリティなどの情報システムを構築する上で必要な基盤要素を備えたクラウド型プラットフォームです。様々な用途に合わせたシステムテンプレートのほか、外部システム・ソフトウェアとの高い連携・拡張性を備えています。そのため、高度で複雑なシステム環境を短期間で容易に構築することができます。また、クラウドであるため、ハードウェアの構築を必要とするシステムに比べ、初期投資費用や運用に伴う保守・更新コストを低く抑えられることも特徴です。スマートフォンやタブレットなどに対する適応性も高く、高度なセキュリティ環境下で、これらのデバイスから簡単かつ安全にアクセスすることができます。
■クラウド留学サポートシステムで管理する情報
・留学プログラム情報
(留学先大学名、留学費用、フライト情報、滞在先情報、学生・保護者の緊急連絡先など)
・渡航手続きで発生するすべての申請情報(申請書の控えや書類のデータ)
・24時間サポート窓口の入電・対応履歴
・学生と教職員のコミュニケーション履歴
・留学中に現地で発行される各種成績書類などのデータ
【国際学部】
近畿大学は、世界最大級の語学教育・グローバル人材育成企業であるベルリッツと提携し、社会で通用するビジネス英語の修得をコンセプトに、平成28年(2016年)4月に14番目の学部として「国際学部」を開設しました。国際学部は、国際学科グローバル専攻(定員:450人)と国際学科東アジア専攻(定員:50人)から成り、同学部全学生約500人の1年間の海外留学を必修とする学部です。学生は1年次後期から2年次前期にかけて、アメリカ・中国・台湾・韓国の計4カ国31大学に留学を行う予定です。
国際学部では、入学前の学習支援として「Skype」を使用したオンライン英会話トレーニングを実施し、留学先の生活を考慮したVisaプリペイド機能付き学生証を日本で初めて導入するなど、先進的な取り組みを多く実施しています。
■国際学部WEBページ:https://www.kindai.ac.jp/international-studies/