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~完全養殖クロマグロが取り持った縁~
近畿大学とポルトガル共和国の大学・海洋大気庁が学術交流協定を締結

2015.03.26

調印式の様子

近畿大学(大阪府東大阪市)は、このたびのポルトガル共和国ペドロ・パッソス・コエーリョ首相来日に合わせ、ポルトガル共和国のアルガルヴェ大学ならびにポルトガル海洋大気庁と本日3月26日(木)、相互利益となる学術交流協力を推進するため、「学術交流協定」調印式を開催いたしました。コエーリョ首相来日後の初めての行事が、この調印式となります。本協定に基づき、研究者および学生交流、共同研究および共同学会、学術研究目的のための情報交換などを推進する予定です。

【本件のポイント】
●養殖魚に関してのパイオニアである本学と海洋国ポルトガル共和国の大学・海洋大気庁が学術交流協定を締結
●この協定により本学はグローバル人材の育成、国際化をさらに進め、ポルトガル共和国は養殖魚に関する海洋開発を強化していく

【本件の背景】
平成26年(2014年)7月2日、ポルトガル共和国アスンサォン・クリスタス農業・海洋大臣が近畿大学に来学され、本学の持つ養殖技術について情報提供を行いました。ポルトガルは世界有数の魚介類消費国ですが、国内の食用魚類の自給率は大部分が従来の漁業に頼っており、養殖が占める割合はわずかなのが現状です。資源保護の観点から今後養殖等の海洋開発に取り組む方針を表明しており、その一環として養殖魚のパイオニアである本学との会談がポルトガル共和国からの要請で実現しました。当日は養殖に関して積極的に質問がなされ、近畿大学と交流を行いたいという意向を示されたことがきっかけとなり、カウンターパートナーとして水産系分野に力をいれているアルガルヴェ大学およびポルトガル海洋大気庁との協定締結がこのたび実現しました。

今回の交流協定に際してアルガルヴェ大学学長 アントニオ・ブランコ氏は「近大からは海洋開発の分野で養殖技術の先端技術を学びたい」と述べ、近大学長塩﨑均は「協定を通して互いに次なる発展を期待している」と語りました。


近畿大学およびアルガルヴェ大学ならびにポルトガル海洋大気庁との学術交流協定協定書調印式
■ 日 時:平成27年(2015年)3月26日(木)午前11時40分~12時
■ 場 所:京都迎賓館(京都府京都市上京区京都御苑23)
■ 式 次 第:調印式
     ・協定書調印
     ・アルガルヴェ大学学長 アントニオ・ブランコ氏スピーチ
       近畿大学学長 塩﨑 均スピーチ
     ・調印式後記念品贈呈
■ 出 席 者:ポルトガル共和国
        ペドロ・パッソス・コエーリョ 首相
        アルガルヴェ大学 アントニオ・ブランコ学長
        ポルトガル海洋大気庁 ジョルジェ・ミゲル・デ・ミランダ総裁
       近畿大学
        理事長 清水 由洋 
        学長  塩﨑 均  
        水産研究所長 宮下 盛

関連URL:http://www.kindai.ac.jp/topics/2014/07/72-1.html