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11/22(金)~24(日) 国内外の大学生向け「原子炉実習」を実施

2013.11.20

  • 研究所
近畿大学(大阪府東大阪市)は平成25年(2013年)11月22日(金)~24日(日)、東大阪キャンパスの原子力研究所にて、国内外の大学生を対象とした原子炉実習を実施いたします。

原子炉を保有する国内大学は本学と京都大学の2大学に限られ、しかも原子炉の運転操作や周辺の安全管理実習が可能な施設は本学のみです。文部科学省の平成25年度復興対策特別人材育成事業の一環として、平成25年度は近畿大学原子炉、平成26年度に韓国・慶熙(キョンヒ)大学原子炉および本学が「"オール近大"川俣町復興支援プロジェクト※」を遂行している福島県川俣町での研修を行います。

今回の実習には韓国・慶熙大学から原子力を専攻し国際交流に関心を持つ学生4人、九州大学・近畿大学学生から計14人、国内大学留学生(マレーシア)2人の計20人の参加を予定しております。プログラムの内容としては実物の原子炉を使用した「運転管理実習」、中性子・γ線の空間線量率測定実習などを含む「放射線管理実習」、法令及び保安規定に関する講義等の「原子炉施設保安教育」などで、原子炉の構造や特性のみならず、運転管理や放射線管理技術、規制法令を有機的に理解させます。また講演等、一部の研修は英語で行うとともに、日韓学生および留学生による「国際共同作業」を体験することを通じてコミュニケーション能力を向上させます。

原子炉管理の現場や東電福島原発事故の被災地の現場を自らの体験を通じて科学的に理解し、得られた"経験知"を国際的に発信・活用する能力の獲得は、将来原子力分野において国際的に活躍するための必須事項です。また、今後は全国の大学から高いニーズのある実習を全国に拡大させるとともに、従来から本学と国際交流協定を締結している慶熙大学とは研修終了後も両大学の原子炉を相互活用した教育を継続する予定です。今後は人材育成対象大学生を東南アジアへ拡大することも検討しています。



「近畿大学原子炉実習」実施概要

■日 時:平成25年(2013年)11月22日(金)~24(日)

■場 所:近畿大学 東大阪キャンパス 原子力研究所
      (大阪府東大阪市小若江3-4-1、近鉄大阪線長瀬駅から徒歩約10分)

関連URL:http://www.kindai.ac.jp/topics/2013/11/112224.html