AWARD

経済部門賞

渡辺 武志 様 (平成13年 法学部卒業)

株式会社ソフマップ 代表取締役社長

株式会社ビックカメラの執行役員として活躍されていた2017年2月に、子会社である株式会社ソフマップ代表取締役社長に抜擢。接客を中心に社員の業務を見直し、余った人材は親会社への転籍を進めた。さらに不採算売り場の圧縮を行った。規模が大きすぎて採算がとれる見込みのない店舗を1年間で14店閉鎖。ソフマップ秋葉原本館をビックカメラが運営する「ビックカメラAKIBA」に変えるなど、8店舗を5店舗に縮小。5店舗については売上高が約20%増加し、「ビックカメラAKIBA」の売上高も順調に伸びた。今年3〜4月には、ライブコマースサービスの提供と対戦型コンピューターゲーム「eスポーツ」の施設を開設。10〜20代といった若年層の新規開拓を狙い、施設で行う試合の動画をネットで生配信し、動画を見ながら試合で使用される機器を購入できる仕組みを構築。2017年8月期まで3期連続赤字であったものを2018年8月期は減収ながら黒字化を果たした。

文化・芸術部門賞

大西 益央 様 (平成12年 商経学部卒)

ラーメン屋鶴麺 店主

1976年大阪生まれ。2007年に大阪市鶴見区にラーメン店「鶴麺」をオープンし、2010年2号店「らぁ麺クリフ」(現在は「Tsurumen」に改名)を開店。2店を大阪屈指の人気店に育てた後、2018年4月に米・ボストンで「Tsurumen Davis」を開店。オープンして以来、瞬く間に連日行列を作り、ボストンのグルメサイトで「今、最も熱いレストラン」第1位を3ヶ月連続獲得。さらにボストンで一番メジャーな新聞「ボストン・グローヴ」の1面を飾るなど、メディアからも注目される人気店となった。その活躍により、2019年2月24日(日)に毎日放送の「情熱大陸」に出演。

教育・研究・スポーツ部門賞

東 里香 様(平成28年 生物理工学研究科 博士前期課程修了)

生物理工学研究科 博士後期課程3年

1992年生まれ、和歌山県出身。高校3年に祖父の病をきっかけに生命科学の研究者になることを決意。近畿大学生物理工学部へ入学し、大学4年から体細胞クローン研究に着手。この研究をきっかけに同大学院博士前期課程へ進学後、「マンモス復活プロジェクト」へも携わる。その結果、本研究のコアであるマンモス筋肉組織からの細胞核を回収する技術開発に成功。本技術は、幼いYUKAマンモスの筋肉組織からDNAを含む細胞核の回収を導き、マウス卵子への移植による生命現象の発見に繋がった。本研究成果は、2019年3月にScientific reports誌へ発表した。また、同大学院博士後期課程へ進学後、従来成功率が1%未満であったクローンマウスの作製効率を約15%へ劇的に改善することに成功し、オンラインビデオジャーナルJournal of Visualized Experiments誌へ実験操作方法をビデオ映像で公表し体細胞クローン研究の進歩に大いに貢献した。現在は、異種間クローンに関する研究を精力的に行い、これまで知られていない野生マウスに対する発生メカニズムを探求している。