教員紹介

MORITA Emma

MORITA Emma
教授
所属 国際学部 国際学科 グローバル専攻
学位 Ph.D
専門 言語学
ジャンル 社会/教育・学校・語学
コメント コミュニケーションの中で、特にディスコースと文化背景の関連性に焦点を当て、異なる文化から想起される要素が言語的・非言語的表現で構築されるさまを、翻訳分析を通して研究しています。
リサーチマップ https://researchmap.jp/emma_tamaianu-morita

自己紹介

出身国はルーマニアで、大学生の街クルージュ・ナポカで人生の大部分を過ごしました。大学を卒業する直前に革命が起こり、その前後のすさまじい混乱期に、人間の本質や社会を動かすメカニズムを見る機会に恵まれました。この経験は、日本を含め現代社会で起こるさまざまな出来事の意味や意図、そしてそれらが起こるタイミングを理解する上で役立っています。学術上の主な使用言語は英語ですが、論文はルーマニア語と英語とフランス語で書いています。また研究のためにドイツ語・スペイン語・イタリア語・日本語を分析題材などに使っています。研究の興味の一つは、意味が創造されるプロセスを解明することで、E.コセリウの言語理論や文化記号論の枠組みを用いています。

学生へのメッセージ

言語はそれぞれの文化と密接に関係しているため、異文化理解には、この観点が重要です。そして、自分が帰属する文化とことばが、比較する場合の基準となりますから、まず、それらを知ることが必須となります。そして、自身の気づきや帰属文化から受けている無自覚な偏見を乗り越えることが、異文化理解への第一歩となります。そのきっかけとして、ぜひ次のような本を読んで、そこから興味を広げていってください。
日本文化関係では ① Alex Kerr, Dogs and Demons. Tales from the Dark Side of Japan, New York, Hill and Wang, 2002 (日本語訳:アレックス・カー,『犬と鬼―知られざる日本の肖像』, 講談社, 2002年) と② Patrick Smith, Japan. A Reinterpretation, New York, Vintage Books, 1998 (日本語訳:パトリック・スミス,『日本人だけが知らない日本のカラクリ』, 新潮社, 2002年)。ことば関係では、①田中克彦,『言語学とは何か』, 岩波新書, 1993年 と② 鈴木孝夫,『ことばと文化』, 岩波新書, 1973年 (英語訳:Takao Suzuki, Words in Context. A Japanese Perspective on Language and Culture, Tokyo-New York-London, Kodansha International, 1984)。

主要科目

Communication Studies
Intercultural Communication
Language and Society
Interpersonal Communication
Japanese-English Translation

ゼミ紹介

文化記号論の観点で意味の創造プロセスを分析します。その分析には共通した理論と概念を使いますが、分析対象となる題材は次のような多くの分野から選ぶことができます。たとえば、企業や自治体の宣伝広告やその画像、詩や文学作品、政治家のスピーチ、映画、ジャーナリズムにおけるさまざまなテクストなどです。時にテクストのタイプによっては、翻訳分析も行います。ゼミ生はまずそれぞれに興味がある題材を収集することから始め、分析結果をまとめながら発表を行い、議論を深めていきます。特にことばと文化背景の関連性が多く見られるテクスト(たとえば広告関連、看板やweb上の公共的な多言語表記など)に興味がある人を歓迎します。ゼミはすべて英語で行うため、ゼミ生も英語で発表・討論することになり、当然卒業論文も英語で書くことが必須となります。

学歴/経歴

学歴

  • 1994年4月 - 2000年12月
    バベシュ・ボヨイ大学 文学部
  • 1986年10月 - 1990年6月
    バベシュ・ボヨイ大学 文学部

経歴

  • 2016年4月 - 現在
    近畿大学 国際学部 教授
  • 2009年4月 - 2016年3月
    秋田大学 教育文化学部 教授
  • 2002年2月 - 2009年3月
    バベシュ・ボヨイ大学 文学部 准教授
  • 1999年9月 - 2002年2月
    バベシュ・ボヨイ大学 文学部 助教授
  • 1994年2月 - 1999年9月
    バベシュ・ボヨイ大学 文学部 講師
  • 1990年10月 - 1994年2月
    バベシュ・ボヨイ大学 文学部 助手

研究活動情報

研究分野

  • 人文・社会, 英語学, テクスト言語学・対照言語学

研究キーワード

E.コセリウ言語理論, テクスト類型論, 文化記号論, 対照言語学, テクスト言語学

論文

  1. Suspending Logic: A Linguistic Exercise. Part II – Incongruence as a Strategy of Sense Construction
    Emma Tamaianu-Morita
    Journal of International Studies, Kindai University  4  93-110  2019年11月 
  2. Going East: Eugenio Coseriu and Japan
    Emma Tamaianu-Morita
    Limba Romana (Chisinau)  XXIX  (1)  50-66  2019年4月  [招待有り]
  3. Suspending Logic: A Linguistic Exercise. Part I – Dimensions and Levels of Analysis, with Some Contrastive Considerations
    Emma Tamaianu-Morita
    Journal of International Studies, Kindai University  3  21-44  2018年11月 

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書籍等出版物

  1. Primary Language vs. Metalanguage. Structures, functions and uses of language , Emma Tamaianu-Morita, Miorita Ulrich , 共編者(共編著者) , Cluj University Press, Cluj-Napoca , 2008年12月
  2. Grammatical Structures in Japanese. Interpropositional Functions , Emma Tamaianu-Morita, Tomo Morita , 共著 , Cluj University Press, Cluj-Napoca , 2007年4月
  3. Japanese Language. Sketches of Functional Grammar, vol. II , Emma Tamaianu-Morita , 単著 , Clusium Publishing House, Cluj-Napoca , 2006年4月

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講演・口頭発表等

  1. Workshop panelist “Japanese language: Study and career opportunities” , Emma Tamaianu-Morita , Colloquium “Japanese Language Studies in Cluj: Current State and Prospects”, Babes-Bolyai University, Cluj-Napoca, 24-26 February 2020 , 2020年2月26日
  2. From text to cultural context: Iconicity in Japanese texts , Emma Tamaianu-Morita , Colloquium “Japanese Language Studies in Cluj: Current State and Prospects”, Babes-Bolyai University, Cluj-Napoca, 24-26 February 2020 , 2020年2月24日
  3. Antideterminism, antidogmatism, freedom: Reassessing the impact of E. Coseriu’s “Sincronia, diacronia e historia” in Japan , Emma Tamaianu-Morita , International Conference “Linguistics of Coseriu VII: Language History, Dialectology and the Concept of Linguistic Change”, University of Cadiz, 14-17 January 2020 , 2020年1月14日

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MISC

  1. Integralism as a life choice - a Japanese testimony , Emma Tamaianu-Morita , Limba Romana (Chisinau) , XXVI , 1-2 , 86 , 95 , 2016年4月
  2. E・コセリウ-その人間像(解説I) , Emma Tamaianu-Morita , E・コセリウ / 田中克彦訳「言語変化という問題。共時態、通時態、歴史」(岩波書店 岩波文庫) , 411 , 421 , 2014年11月
  3. 日本と異なる外国語教育(ルーマニア) , Emma Tamaianu-Morita , 教育 (かもがわ出版) , 797 , 114 , 115 , 2012年6月

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受賞

  1. 2013年9月, ルーマニア教育省, 長年に渡るルーマニアと日本の大学間交流における貢献に対して表彰,
  2. 2003年12月, バベシュ・ボヨイ大学, 大学に革新的な教授方法導入及び教育の質的保証の貢献に対する表彰,

競争的資金

  1. Romanian Ministry of Education and Research, National Plan of Research, Development and Innovation II, Program 4, Partnerships in Priority Domains, Interactive System for the Analysis of Written Romanian. Theoretical Model and Implementation Technology - SINTEGRO
  2. Romanian Ministry of Education and Research, National Plan of Research, Development and Innovation I - CEEX (Excellence Research), Software System For The Phrase Analysis of Romanian Texts. Theoretical Foundations and Implementation - SIASTRO
  3. 国際交流基金, 日本語教育フェローシッププログラム, ルーマニアの大学における日本語専攻学生用・機能文法教材の開発 II -中級構文を中心に-

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