教員紹介

春木 茂宏

春木 茂宏
准教授
所属 国際学部 国際学科 グローバル専攻
学位 修士(文学)
専門 言語コミュニケーション論
ジャンル 社会/教育・学校・語学
コメント 人間が言語でコミュニケーションを行う際の解釈メカニズムの研究をしています。
リサーチマップ https://researchmap.jp/haruki_shigehiro

自己紹介

人間の言葉ってとても便利で不自由だと思いませんか。伝えたい気持ちがあって言葉に載せるとき、うまく伝わるときと伝わらない時、そもそもこの想いは言葉にできないと感じるとき、色々あると思います。こういう人間が言葉を使ってコミュニケーションを行うのがとても不思議で言語コミュニケーションの研究をやっています。特に、「他者の意図の理解」や「コミュニケーション活動に影響する心理的・相互作用的要因」や「言語の違いによるコミュニケーション・スタイルの違い」が一体どういうものかを知りたいと思っています。「人間のコミュニケーション活動の実際」が解明できれば、「ドラえもん」や「鉄腕アトム」のような人間と同じように(同じと思えるように)会話ができるロボットができるのではないかと思っているのです。

学生へのメッセージ

留学の先に、英語習得の先に、国際学部の先に何を見ていますか。何に向かって進んでいっていますか。夢や目標はかなわないこともありますが、ある方がいいですよね。前を向いて胸を張って進んでいける実感がありますよね。夢や目標がないと「やらなければならないことをこなす毎日」を過ごすだけですよね。国際学部の留学や授業を通して少しでも見つかればと願っています。未来が輝くエネルギーの溢れる皆さんの夢や目標をぜひ聞かせてください。

主要科目

言語使用の原理
会話と談話の原理
コミュニケーション学

ゼミ紹介

言語コミュニケーションを研究するゼミですから、「人間の言語コミュニケーションの仕組みや原理」を学びますが、議論を活発にやって「コミュニケーション能力の向上」そのものも目指しています。ゼミではナビゲーター役に徹し、ゼミ生みんなが熱心に話し合える・語り合える環境を作り出すことを心がけています。私のゼミでは卒業研究の成果として卒業論文を執筆しますが、ゼミ生には人間の言葉やコミュニケーションの不思議を最後の最後まで追及して納得のいく卒業研究と卒業論文を完成してもらいたいと尻を叩いています。

学歴/経歴

学歴

  • 1997年4月 - 2001年3月
    大阪大学大学院 文学研究科博士後期課程
  • 1995年4月 - 1997年3月
    大阪大学大学院 文学研究科博士前期課程
  • 1990年4月 - 1994年3月
    神戸市外国語大学 外国語学部

研究活動情報

研究分野

  • 人文・社会, 英語学

研究キーワード

議論コミュニケーション, 発話解釈, 会話分析, 語用論

論文

  1. プロトタイプカテゴリーとしてのアイロニーと理論化
    春木茂宏
    文学・芸術・文化  25  (2)  210-234  2014年3月 
  2. 欲求に基づくコミュニケーション原則の可能性
    春木茂宏
    文学・芸術・文化  24  (2)  114-140  2013年3月 
  3. 非難材料想定の前景化プロセスとしてのアイロニー非難材料想定の前景化プロセスとしてのアイロニー非難材料想定の前景化プロセスとしてのアイロニー
    春木茂宏
    意味と形式のはざま―阪大英文学叢書6―  269-280  2011年4月 

書籍等出版物

  1. 発話の解釈はなぜ多様なのか─コミュニケーション能力の働きを考える , 春木茂宏 , 朝倉書店 , 2017年3月
  2. 朝倉日英対照言語学シリーズ7 語用論 , 春木茂宏 , 第2章 , 第2章 , 朝倉書店 , 2012年8月

講演・口頭発表等

  1. メタ言語能力が言語化に及ぼす影響 , 春木茂宏; 金井啓子; 吉田国子; 南津佳広 , 日本メディア英語学会 , 2023年10月29日
  2. 日本人による英語議論に見られる伝達的特徴:Multiple media状況からの再検討 , 日本メディア英語学会 , 2020年10月25日
  3. 英語による議論においてどのような要因が日本人の自発的発言を促進するのか , 春木茂宏 , 社会言語科学会 第43回大会 , 2019年3月16日

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共同研究・競争的資金等の研究課題

  1. 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, パラフレーズを促すTILTの実証研究 , 大阪電気通信大学
  2. 近畿大学, 教育改革・学生支援プロジェクト助成金, グローバルリーダー育成のための、英語による協同および交渉能力、情報 発信能力、国際問題理解の向上を実現する英語による模擬国連プログラム
  3. 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, Using Lego Serious Play teaching methodology to enhance communication skills and problem-solving processes for Japanese learners at Model United Nations Conferences , 阪南大学