近大理工通信

令和4年度 近大理工通信(第2号)

令和4年10月7日発行

受賞・入賞

藤野隆由 准教授 (一社)軽金属学会 70周年記念 功労賞を受賞

 理工学部 応用化学科の藤野隆由 准教授が(一社)軽金属学会の70周年記念功労賞を令和3年11月12日に受賞されました。この賞はアルミニウム、マグネシウムおよびチタンなどの軽金属材料に対する科学技術および学会活動の進歩発展に貢献し、その功労を称えて表彰されたものです。藤野 准教授は故吉村長蔵 近畿大学名誉教授が設立された「近畿アルミニウム表面処理研究会」の事務局長として昭和60年から現在に至る37年間を務め、講演会、講習会およびセミナーを年5回開催し、さらに、研究会誌(近畿大学中央図書館リポジトリ参照)を奇数月に発行しており、本年7月で336号を数えます。特に、1985年から毎年1回6月に開催されている学術技術講演発表大会は、関西の表面処理業界約50社(会員)における貴重な情報交換の場になっています。このように当研究会はイベント開催数だけでなく知名度の点においても日本で最も活発に活動されており、その本拠地である事務局が近畿大学に設置されています。周知のように軽金属分野の最先端表面技術は世界をも牽引しています。
 藤野 准教授は、その他にも平成15年に軽金属学会より論文賞を受賞し、同時に日刊工業新聞社からも表彰されるとともに、平成23年には学会活動並びに社会貢献に対して関西賞を受賞されています。


軽金属学会創立70周年記念功労賞
軽金属学会創立70周年記念功労賞
近畿アルミニウム表面処理研究会 会誌No.336 2022年7月発行
近畿アルミニウム表面処理研究会 会誌No.336 2022年7月発行

(応用化学科 松井 英雄)

副島哲朗 准教授が英国王立化学会誌のOutstanding Reviewerに選出

Outstanding Reviewers for RSC Advances in 2020
Outstanding Reviewers for RSC Advances in 2020

 英国王立化学会(Royal Society of Chemistry、RSC)は39の学術雑誌を発行しており、論文の品質を維持するためには査読が重要な役割を果たすという観点から、優れたreviewer(論文査読者)にスポットライトを当てる目的で毎年Outstanding Reviewersを選出しています。今回、英国王立化学会が発行するRSC Advances誌において、理工学部 応用化学科 副島哲朗 准教授がOutstanding Reviewersの一人に選出されました。Outstanding Reviewersは、査読数、迅速性、査読内容のクオリティーによって選ばれます。

(応用化学科 松井 英雄)

植木洸輔 講師が田中貴金属記念財団より萌芽賞を受賞

 機械工学科 植木 洸輔 講師が一般財団法人 田中貴金属記念財団「貴金属に関わる研究助成金」において、「機械的特性・耐食性・生体適合性・X線透視下視認性を共立した次世代ステント用Co-Cr-W-X合金の開発」という研究テーマにて萌芽賞を受賞しました。本助成金は、貴金属が貢献できる新しい技術や研究・開発テーマに贈られるもので、副賞とし表彰状が贈呈されました。

(機械工学科 宍戸 信之)

東北大学との共同研究の成果に対して日本磁気学会論文賞を受賞

 エレクトロニクス系工学専攻の菅原賢悟准教授が研究代表者である科研費 基盤研究(C) 「磁気ヒステリシスを定量化した、加速器用電磁石の高速かつ高精度な制御方法の研究」において、その研究成果である研究論文「A Novel Reluctance Network Model Applicable for OpenMagnetic Circuits」(東北大学 羽根助教、中村教授、近畿大学菅原准教授の共著論文)が日本磁気学会の論文賞(MSJ Distinguished Paper Award)として表彰されました。この論文では、これまで開領域問題を直接扱うことができなかった磁気回路網(RNA)法に対して、ケルビン変換の考えを取りこみ開領域問題もシームレスに扱えることを提案いたしました。

(電気電子通信工学科 吉田 周平)

令和3年度土木学会関西支部年次学術講演会にて発表優秀者賞

 この度、当学科景観工学研究室卒業生(現・鴻池組)の田井彬普君が上記の賞を受賞しました。
 赤木正雄、沖野忠雄といえば、治水・砂防技術の分野において近代日本の礎を築いた土木エンジニア最高峰の偉人であることは周知の通りですが、いずれも豊岡市出身という共通点をもちながらもそれぞれ異なった立場で功績を残していることは意外と知らせていません。田井君はコロナ禍にありながらも地元豊岡という地の利を活かし、関係者へのヒアリングや丁寧な現地調査,綿密な文献調査を通して、「ローカルな赤木/グローバルな沖野」というスタンスの相異を明確化しました。さらに、その相異が赤木の地域貢献者としての高評価、そして市内出石神社における沖野の「神格化」など、地元の評価にも微妙な差異を生んでいることを明らかにしました。
 赤木・沖野の功績の再評価については土木学会土木史広報小委員会などでもここ最近議論され始めていますが、それに一足先駆けて重要な史実の1つを実証した田井君の研究業績は高く評価できます。史実の解明には苦労も多々ありましたが、志を途中で安易に捨て去ることなく、初心と知的探求心を忘れず困難な研究に最後まで果敢に立ち向かい快挙を成し遂げた田井君の姿勢の中にも、後輩の学生諸君が学ぶべき要素がたくさんあると思います。
 田井君自身も豊岡市出身。将来は沖野・赤木に次ぐ土木偉人へと発展してくれることを願っています。

(社会環境工学科 岡田 昌彰)

関西道路研究会 令和2年度 優秀研究者賞受賞

 社会環境工学科の東山浩士教授が、関西道路研究会令和2年度優秀研究者賞を受賞しました。関西道路研究会*は、昭和24年に創設され、道路に関する研究・行政・建設等に従事する主として関西の大学・官公庁・建設会社等の関係者により構成され、道路にかかる諸問題について調査研究を行っています。優秀研究者賞の表彰基準は、関西道路研究会の特別委員会その他の研究活動において、優れた成果を挙げ、研究会の目的達成に寄与したと認められたものに対して、表彰審査委員会の審査を経て研究会会長が決定します。
 東山教授は、2017年から東亜道路工業(株)とともに、FWD (Falling Weight Deflectometer)を用いた道路橋RC床版の効率的かつ定量的な健全度評価システムの構築に取り組んできました。また、道路管理者の協力を得て、実橋梁における本システムの信頼性を評価し、社会実装可能な段階となっていることなどが評価され、本賞の受賞に至りました。
*https://kandoken.jp/

(社会環境工学科 河井 克之)