リンパ球移動を誘導するタンパク質が、皮膚がんを悪化させることを発見!!皮膚がんの新たな治療戦略につながる可能性

2023.07.10

  • 研究

近畿大学理工学部(大阪府東大阪市)生命科学科早坂晴子 准教授飯田慶 講師、徳島大学先端酵素学研究所・大東いずみ 准教授の研究グループは、悪性度の高い皮膚がんである悪性黒色腫※ において、リンパ球移動を誘導するタンパク質ケモカインCCL21-Serが、腫瘍へのリンパ球浸潤を促進し、癌を悪化させることを見出しました。
本件に関する論文が、令和5年(2023年)7月8日、日本癌学会の英文機関誌Cancer Science (IF: 6.5) にオンライン掲載されました。(https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/cas.15902

※ 悪性黒色腫:皮膚がんの一種で、メラニン色素を産生するメラノサイトが悪性化してできる腫瘍である。メラノーマともいう。白色人種に多くみられ、日本人では10万人あたり1~2人とされている。リンパ節や肺などに転移しやすく、進展した場合の予後は不良である。

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