凝集状態で円偏光を発光する材料のメカニズムを解明 円偏光発光材料を用いた有機ELの開発にも成功

2022.06.13

  • 研究

茨城大学大学院理工学研究科(理学野)の西川浩之教授と山口央教授、近畿大学理工学部応用化学科今井喜胤准教授、産業技術総合研究所電子光基礎技術研究部門の溝黒登志子主任研究員らの研究グループは、固体や薄膜などの凝集状態で円偏光を発光する凝集誘起増強円偏光発光(AIEnh-CPL)材料であるキラルなペリレンジイミド誘導体の時間分解発光測定により、凝集状態における発光種を明らかにするとともに、真空蒸着膜においても円偏光が発光することを確認しました。さらに単量体および二量体に対する量子化学計算により、凝集状態で円二色性を示すメカニズムを明らかにしました。また、キラルなペリレンジイミド誘導体を発光層に用いた有機ELデバイスを作製し、円偏光を発光する有機ELデバイスの開発にも成功しました。
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プレスリリース:茨城大学ホームページ

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