近畿大学生が小学校で産官学連携による魚食普及イベントを実施 「ハタハタ旗プロジェクト～食でつながる人・地域・未来～」
2023.06.26
- 経営
近大生が考案したオリジナルキャラクター「はたがみさま」（左）、但馬漁業協同組合等の担当者と近大生（右）
【本件のポイント】
●ハタハタの日本有数の産地である兵庫県但馬地域の認知度向上を産官学連携により支援
●イベントでは、近大生が考案したハタハタのオリジナルキャラクターが描かれた旗を小学生が製作体験
●学生は企画立案から当日運営までを実学で学ぶ
【本件の背景】
本プロジェクトは、令和4年（2022年）11月から令和5年（2023年）1月にかけて行われた近畿大学経営学部主催の「課題解決型KINDAIビジコン2022-2023」において、但馬漁業協同組合が提起した「ハタハタの魅力発信」という課題で最優秀賞に選ばれた峯尾ゼミの学生チームのアイデアから実現しました。
兵庫県は日本有数のハタハタの産地※ でありながら、その認知度が低いことに課題を感じていた但馬漁業協同組合（産地である兵庫県香美町に所在）が、「食でつながる人・地域・未来」をテーマとして食育を推進する香美町と連携し、ハタハタの認知度向上を目的として今回の企画実施に至りました。
※ 出典：農林水産省「令和4年漁業・養殖業生産統計」
【本件の内容】
当日は、長井小学校の全児童25名を対象に、学校給食でハタハタを使ったメニューを提供するとともに、紙とストローと割り箸を用い、児童に自由に色塗りをしてもらいながら、「はたがみさま」の旗を製作します。「はたがみさま」は、香美町の「かみ」と鰰（ハタハタ）の語源である「神」をかけ合わせて命名した学生考案のオリジナルキャラクターです。この体験を通じて、小学生に地元の漁業・水産物への関心を一層深めるとともに、製作した旗を家庭に持ち帰ることで、ご家族にもハタハタの認知度向上や魚食普及を図ります。
また、ハタハタの特色や但馬地域の漁法、水産物流通の仕組み等について、但馬漁業協同組合および地元の水産加工会社である有限会社北由商店とともに、クイズを交えながら紹介します。さらに、5・6年生の児童には金融教育の一環として、香美町および但馬漁業協同組合等が地域活性化に向けた包括連携協定を締結しているJFマリンバンク（なぎさ信用漁業協同組合連合会・農林中央金庫）の漁業者支援に向けた取り組みも紹介します。
但馬漁業協同組合等では、今後もオリジナルキャラクター「はたがみさま」を活用し、ハタハタの認知度向上や魚食普及、販売促進に向けた取り組みの加速化を検討します。また、JFマリンバンクも漁業者の所得向上を目指し、金融・非金融の両面にて多角的な支援を行います。
【開催概要】
日時 ：令和5年（2023年）6月30日（金）11：25～13：00
場所 ：兵庫県香美町立長井小学校
（兵庫県美方郡香美町香住区大野83-1、
JR山陰本線「香住駅」から車で約10分）
対象 ：兵庫県香美町立長井小学校 全児童25人
参加者：近畿大学経営学部峯尾ゼミ 学生3人
【プログラム】
・兵庫県の漁業・ハタハタに関するクイズ
・ハタハタ旗の作製
・水産物流通の仕組みの説明
・漁業者支援のためのJFマリンバンクの取り組みの説明（5・6年生のみ）
・給食（ハタハタの唐揚げ等）
【関連する市町村・団体】
＜香美町＞
代表者：町長 浜上 勇人
所在地：兵庫県美方郡香美町香住区香住870-1
URL ：https://www.town.mikata-kami.lg.jp/
＜但馬漁業協同組合＞
代表者：代表理事組合長 村瀬 晴好
創業 ：平成19年（2007年）4月
所在地：兵庫県美方郡香美町香住区若松747
URL ：https://www.jftajima.com
＜なぎさ信用漁業協同組合連合会＞
代表者：代表理事理事長 黒田 俊文
創業 ：平成29年（2017年）4月
所在地：兵庫県明石市中崎1-2-3
URL ：https://www.jf-nagisa.or.jp
＜農林中央金庫＞
代表者：代表理事理事長 奥 和登
創業 ：大正12年（1923年）12月
所在地：東京都千代田区大手町1-2-1
URL ：https://www.nochubank.or.jp/
【関連リンク】
経営学部 商学科 准教授 峯尾 圭（ミネオ ケイ）
https://www.kindai.ac.jp/meikan/2392-mineo-kei.html
経営学部
https://www.kindai.ac.jp/business/
Newscast本記事：https://newscast.jp/news/2897032