学生経営のラーメン店「KINDAI Ramen Venture 近大をすすらんか。」 初代店舗の決算を発表
2023.06.13
- 大学院
- 経営
「KINDAI Ramen Venture 近大をすすらんか。」初代メンバー
【本件のポイント】
●「KINDAI Ramen Venture 近大をすすらんか。」初代店舗の決算を発表
●経営期間1年6カ月で31,622杯のラーメンを売上げ、6,306,414円の純利益を得る
●初代経営者は、出店期間中に「株式会社やるかやらんか」を起業し、今後も新事業に挑戦
【本件の内容】
学生飲食店起業支援プロジェクト「KINDAI Ramen Venture 近大をすすらんか。」は、本学学生がキャンパス内で実際にラーメン店を起業・経営することで、実践的な飲食店経営を学び、卒業後の事業展開や新たな起業を目指すことを支援するものです。本プロジェクトの実施を通じて、大学全体で学生の起業家精神を醸成することを目指しています。
初代店舗は、農学部水産学科3年 西 奈槻さん(現:大学院実学社会起業イノベーションプログラム1年)が経営し、令和3年(2021年)10月から令和5年(2023年)3月まで営業しました。期間限定メニューの開発や経営学部生との連携による昼食受け取りサービス「クルメシ。」の実証実験、ケンミン食品株式会社(兵庫県神戸市)とのコラボレーションイベントの実施など企業努力を続け、令和3年度(2021年度)の総売上は6,489,250円、純利益は2,608,292円、令和4年度(2022年度)の総売上は13,139,350円、純利益は3,698,122円でした。1年6カ月で31,622杯のラーメンを提供し、6,306,414円の純利益をあげました。
今後初代経営者の西さんは、以前から奈良県奈良市で経営している麻婆豆腐ラーメン専門店「すするか、すすらんか。」の他、出店期間中に起業した「株式会社やるかやらんか」で、Z世代に特化したリサーチ&プランニング事業を展開します。
【近畿大学大学院 実学社会起業イノベーション学位プログラム長・教授 浦上 拓也のコメント】
近畿大学東大阪キャンパス内での営業であったこと、出店にあたって大学のサポートが少なからずあったことを踏まえると学外のラーメン店と単純な比較はできませんが、一般的な飲食店の営業利益率が5~8%とされていますので、期間合計の営業利益率が32%というのは抜群の業績であったと言えます。
学生をターゲットとした商品開発、原価をおさえてお手頃な価格設定を行ったことや、定期的に期間限定メニューを提供するなど顧客満足を徹底して追求したことでリピーター確保につながり、安定した経営が実現できたのだと思います。初代経営者である西さんは、令和5年度(2023年度)から大学院実学社会起業イノベーション学位プログラム(修士課程)の1期生として在籍しており、今後はすでに起業したビジネスを軌道に乗せるとともに、2年間の大学院生活で他の起業を目指す学生と切磋琢磨しながら学外(ベンチャーキャピタル)メンターやスタートアップ起業家との人脈を広げつつ、さらなる飛躍に向けて頑張ってほしいと思います。
【初代店舗の主な取り組み】
〈令和4年(2022年)6月15日〉
ケンミン食品株式会社と連携し、グルテンフリー&ヴィーガン対応冷凍ラーメンの開発、販売
https://newscast.jp/news/1134599
〈令和4年(2022年)6月29日〉
経営学部と連携し、キャンパス内のランチ難民を救うサービス「クルメシ。」の実証実験を開始
https://newscast.jp/news/0815483
〈令和4年(2022年)9月7日〉
「クルメシ。」サービスの対象店舗を拡大し、2度目の実証実験を実施
https://newscast.jp/news/9300684
〈令和4年(2022年)9月22日〉
株式会社第一住建ホールディングスと連携し、スペシャルコラボメニューとしてカレーラーメン300食を学生に無償提供
https://newscast.jp/news/7915421
【関連リンク】
経営学部 経営学科 教授 浦上 拓也(ウラカミ タクヤ)
https://www.kindai.ac.jp/meikan/69-urakami-takuya.html
実学社会起業イノベーション学位プログラム(修士課程)
https://www.kindai.ac.jp/graduate/department/entrepreneurship/
経営学部
https://www.kindai.ac.jp/business/
Newscast本記事:https://newscast.jp/news/0889176