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クリスマスを「かわまたアンスリウム」で飾ろう 復興のシンボル、アンスリウム栽培からSDGsを考える

2019.12.13

  • 大学
  • 社会連携

かわまたアンスリウム

近畿大学(大阪府東大阪市)は、令和元年(2019年)12月20日(金)~22日(日)福島県福島市の百貨店、中合福島店にて、ポリエステル媒地を使用して栽培されたアンスリウムやオーガニックコットンを使ったクリスマスアレンジメントのワークショップや、SDGs(持続可能な開発目標)についてのパネル展示発表を開催します。本イベントは、「"オール近大"川俣町復興支援プロジェクト」の一環として行われ、近畿大学の学生団体「L.W.W(Live With Wear)」も参加します。

【本件のポイント】
●近畿大学と包括連携協定を締結している福島県川俣町での復興支援活動の一環
●環境問題解決やSDGs(持続可能な開発目標)の推進活動を発表
●福島の方々に近大の復興支援活動や学生の取り組みを知ってもらう機会

【本件の内容】
近畿大学は「"オール近大"川俣町復興支援プロジェクト」の一環として、平成25年(2013年)に川俣町にビニールハウスを設置し、本学教員の指導のもとポリエステル媒地を使用したアンスリウムの栽培支援と研究を継続的に行っています。今回は「かわまたアンスリウム」を県民に広く知ってもらうことを目的に、近畿大学の学生団体「L.W.W(Live With Wear)」とアンスリウムの展示即売会や、アンスリウムとL.W.Wが栽培したオーガニックコットンを使ったクリスマスアレンジメントのワークショップを実施します。
また、L.W.Wの学生によるSDGs(持続可能な開発目標)についてのパネル展示発表も行い、川俣町でのアンスリウム栽培やオーガニックコットン栽培が私たちの生活や環境にどのような影響を与えるのか福島の方々に知ってもらう取り組みでもあります。
なお、本件は、福島イノベーション・コースト構想促進事業の一環として実施します。

【開催概要】
日  時:令和元年(2019年)12月20日(金)~22(日)10:00~19:00
場  所:中合福島店7階大催事場
     (福島県福島市栄町5-1、JR福島駅東口から徒歩約2分)
対  象:一般の方
申込方法:申込不要(入場無料)
お問合せ:川俣町役場産業課商工交流係 TEL:(024)566-2111

【ポリエステル媒地について】
一般的な市販の農作物用の土は「培地」という言葉を使いますが、ポリエステル媒地は「媒地」と呼びます。なぜ「媒地」なのかというと、衣服の切れ端から作る本製品には、土本来が持っている栄養素が全く無く、肥料を入れることによってポリエステルが「触媒」となり農作物の成長に影響を与えるという仕組みからきています。これは、従来の農業では土の状態や農家が各々もっているノウハウで農家ごとに農作物の出来不出来が起こるのに対し、一つの地域がこの媒地を用いマニュアルに則り栽培すれば、農作物の品質を一定に保つことが可能で、一大産地を形成することができるのに加え、連作障害の起こる可能性も少ないのが特徴です。

【アンスリウムについて】
ハート型の花とプラスチックのような質感を持つ鮮やかな美しい葉を持つ人気の観葉植物。花持ちが1カ月以上と長いことから切花としても人気があり、鉢植えも同様に花持ちがよいのが特徴です。熱帯アメリカ原産で、国内で流通しているものの多くは台湾などからの輸入品です。

【学生団体L.W.W(Live With Wear)】
「服と生きる」をスローガンに、環境問題解決に向けSDGsに特化した活動を中心に取り組み、衣類や繊維の再利用、オーガニックコットンの栽培など、ファッションが及ぼす影響を消費者に伝えることを目的とした近畿大学生35人からなる学生団体。

【"オール近大"川俣町復興支援プロジェクト】
近畿大学が、14学部48学科を擁する総合大学としての研究力を生かし、東日本大震災に伴う原発事故により、一部が計画的避難区域に指定された川俣町の早期復興を、大学の総力を挙げて支援するために立ち上げたプロジェクトです。近畿大学教員が提案した復興支援策を、1.農業・産業・町づくり振興支援、2.除染推進支援、3.健康・心身ケア支援、4.放射線・放射能測定支援のグループに分け、川俣町民の意向を取り入れつつ、平成25年(2013年)5月から実施しています。

【大学等の「復興知」を活用した福島イノベーション・コースト構想促進事業】
平成30年度(2018年度)からスタートした、全国の大学等が有する福島復興に資する「知」(復興知)を、浜通り市町村等に誘導・集積するため、組織的に教育研究活動を行う大学等を支援する事業。「福島イノベーション・コースト構想」に掲げる廃炉等、ロボット、エネルギー、農林水産、環境・リサイクル等に関する内容の事業が対象となっています。

【関連リンク】
"オール近大"川俣町復興支援プロジェクト
https://www.kindai.ac.jp/about-kindai/social-activity/earthquake-east-japan/all-kindai/

関連URL:https://www.kindai.ac.jp/