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近畿大学アグリ技術革新研究所 第1回 公開シンポジウム・平成30年度 成果報告会を開催

2019.05.15

  • 研究所

近畿大学アグリ技術革新研究所

近畿大学アグリ技術革新研究所(奈良県奈良市)は、令和元年(2019年)5月25日(土)に第1回 公開シンポジウム・平成30年度 成果報告会を開催します。公開シンポジウムでは、国内の著名な研究者を招き、農学研究の活発な議論が行われます。

【本件のポイント】
●近畿大学アグリ技術革新研究所主催の公開シンポジウムを初開催
●国内の著名な研究者を招き、最先端の農学研究について意見を交換
●農学部学生・大学院生の研究成果をポスターで発表し、今後の課題をみつける

【本件の内容】
近畿大学アグリ技術革新研究所は、本学の建学の精神の一つである実学研究の発展、および基礎科学研究レベルの向上、さらに産官学連携による実学研究および最先端の基礎科学研究の推進により地域社会の技術発展を目的として平成30年(2018年)4月に発足し、現在、SDGs(持続可能な開発目標)の達成を目指して農学分野における革新的な技術開発・研究を行っています。今回のシンポジウムでは、国内の著名な研究者をお招きし、実学研究と基礎科学研究の両側面からSDGsの達成に向けた農学研究について意見交換を行います。また、本成果報告会では、農学部・大学院農学研究科の学生および大学院生がポスター発表を行い、本研究所の初年度の研究成果や今後の課題について議論します。

【開催概要】
日  時:令和元年(2019年)5月25日(土)13:30~18:00
場  所:近畿大学奈良キャンパス
     211教室(シンポジウム)、203教室(成果報告会・ポスターセッション)
     (奈良県奈良市中町3327-204、近鉄奈良線「富雄駅」からバス約10分)
対  象:学生・院生、教員、研究に興味のある一般の方(入場無料)
     但し、ポスターセッションは学内事前登録者のみ(一般の方は参加できません)
申込方法:申し込み不要
お問合せ:近畿大学農学部生物機能科学科 教授 川﨑 努
     E-mail:t-kawasaki@nara.kindai.ac.jp

【プログラム】
<第1部 公開シンポジウム>
13:30 開会の挨拶
      近畿大学アグリ技術革新研究所 所長/農学部水産学科 教授 江口 充
13:40 新規海洋性好熱菌の探索とゲノム情報を用いた応用展開
      京都大学大学院農学研究科 名誉教授 左子 芳彦
14:10 イネの基礎研究から応用展開
      名古屋大学 生物機能開発利用研究センター教授 芦苅 基行
14:40 ユーグレナによるバイオジェット燃料生産に向けた技術開発
      近畿大学アグリ技術革新研究所/農学部生物機能科学科 教授 田茂井 政宏
15:10 機能性乳酸菌の研究・開発
      日清食品HD(株)グローバルイノベーション研究センター 部長 田辺 創一
<第2部 成果報告会・ポスターセッション>
16:00 ポスターセッション
17:30 授賞式
      ポスターセッションにおける優秀発表者を表彰

【講演者のプロフィール】
京都大学大学院農学研究科 名誉教授 左子 芳彦(さこ よしひこ)
学  位:博士(農学)
専門分野:海洋分子微生物学
     海洋湖沼における微生物のゲノム情報に基づく高感度分子診断法を世界に先駆けて確立し、有毒・有害微細藻の生態を解明し、未踏の深海環境像を提示した。また、海洋熱水環境や温泉から、多様かつ難培養性の新規超好熱古細菌やCO資化性好熱菌を分離し、次世代遺伝子資源である難培養性好熱菌と超耐熱性有用酵素等の研究開発を行って、水圏分子微生物学分野を創成した。平成30年度日本水産学会賞の受賞はその功績の高さの証左と言える。

名古屋大学生物機能開発利用研究センター 教授 芦苅 基行(あしかり もとゆき)
学  位:博士(農学)
専門分野:植物分子育種
     稲の収量や成長、浮稲性に関する重要な遺伝子を発見し、著名な科学誌に発表するとともに、それを利用した応用研究を展開している。その功績により、日本農学進歩賞[平成18年(2006年)]、日本学術振興会賞[平成19年(2007年)]、AAAS fellow[平成23年(2011年)]、文部科学大臣表彰科学技術賞[平成31年(2019年)]などを受賞。

近畿大学農学部生物機能科学科 教授 田茂井 政宏(たもい まさひろ)
学  位:博士(農学)
専門分野:植物分子生理学
     植物および藻類の光合成炭素代謝について、その制御機構の研究。遺伝子組換え技術を用いた光合成炭素代謝の改良による、食糧やバイオ燃料の生産性増大に関する研究

日清食品HD(株)グローバルイノベーション研究センター部長 田辺 創一(たなべ そういち)
学  位:博士(農学)
業務内容:食品の栄養・機能性研究および食品開発
主な経歴:平成4年(1992年)
     東京大学大学院農学系研究科修士課程修了
     平成23年(2011年)-平成27年(2015年)
     広島大学大学院生物圏科学研究科教授
     平成27年(2015年)-現在
     日清食品ホールディングス株式会社・グローバルイノベーション研究センター・
     健康科学研究部(部長)

【近畿大学アグリ技術革新研究所について】
近畿大学アグリ技術革新研究所(Agricultural Technology and Innovation Research Institute)は、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に貢献する農林水産分野における研究・開発・調査を行うことを目的とし、平成30年4月1日に開設しました。本研究所は、2つのユニット(産官学連携および研究推進)からなり、職員は、所長、ユニットリーダーを中心に、農学部教員が兼任し(一部、学部内公募制を採用)、農林水産に関連する研究・開発・調査を行うことを目的として以下の事業を推進します。
(1)産官学連携に関する事項
(2)地域社会の技術発展に関する事項
(3)基礎科学研究レベル向上に関する事項
(4)公的又は大型プロジェクトの推進(外部研究費の獲得)
(5)グローバルな共同研究体制の構築に対する支援
(6)知的財産の管理・運用に関する事項
(7)寄附講座の開設やベンチャー企業の設立を促進

【関連リンク】
農学部水産学科 教授 江口 充(エグチ ミツル)
https://www.kindai.ac.jp/meikan/909-eguchi-mitsuru.html

農学部生物機能科学科 教授 田茂井 政宏(タモイ マサヒロ)
https://www.kindai.ac.jp/meikan/893-tamoi-masahiro.html

関連URL:https://www.kindai.ac.jp/atiri/