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豊岡市で公共交通再編プロジェクトを実施 ―地域実情に応じた交通モードの検討をスタート―

2018.04.26

  • 経済
近畿大学経済学部(大阪府東大阪市)准教授 新井圭太ゼミ(専門:交通経済学)は、兵庫県豊岡市から受託研究の依頼を受け、平成30年(2018年)5月から平成31年(2019年)3月まで、公共交通再編プロジェクトとして、バス交通体系の見直し・再編の研究を行います。

【本件のポイント】
●豊岡市から依頼を受け、バス交通体系を見直すプロジェクトを実施する
●観光振興の一助となる交通モード※を研究する
●ゼミ所属学生は、地域社会の実情を現地で把握し、地域の活性化に貢献する

【本件の概要】
本プロジェクトは、高齢化が進む多くの地方社会においても維持可能な交通体系を目指すものであり、具体的にバス交通体系の見直し・再編を研究テーマとしています。
現在、多くの地方において、高齢化と人口減少が地域の暮らしに大きな影響を及ぼしています。移動手段として暮らしに必要な公共交通に関しても、民間バス事業者が不採算路線から撤退し、代わりに自治体がコミュニティバスを運営するケースが急増しています。
今回の豊岡市での取り組みは、持続可能な交通体系(バス交通体系)に向けての見直しと提言を目的とするもので、「住民の足」のみならず、観光面での利活用も視野に入れています。乗り込みOD調査※や各種住民アンケート調査などの需要面での利用調査や、供給面におけるヒアリングと今後のコスト試算を研究の大きな柱とし、交通調査にあたってはゼミ所属学生23人が参加するプロジェクトとなっています。本研究で得られた知見と結果は、本年度末(2月頃を予定)に教員および学生らによるプレゼンを行い、地域住民へ還元される予定です。
なお新井ゼミでは、平成29年(2017年)10月から豊岡市および全但タクシー株式会社と連携し、タクシーの乗合率を増やし効率的に運航を管理できる「セミデマンド交通システム」を運用しています。

※交通モード・・・航空、鉄道、バスなどの移動手段、交通システム
※乗り込みOD調査・・・交通機関へ乗り込み、人や車あるいは物資の移動の起点 originと終点 destinationを、移動の目的や交通手段などとともに把握するために実施する調査

【関連リンク】
経済学部総合経済政策学科 准教授 新井 圭太(アライ ケイタ)
http://www.kindai.ac.jp/meikan/193-arai-keita.html

関連URL:http://www.kindai.ac.jp/keizai/