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建築学部の学生団体「あきばこ家」が地域資源を利活用 4軒長屋改修プロジェクト竣工内覧会

2018.01.29

  • 建築

改修前の4軒長屋の様子

近畿大学(大阪府東大阪市)の建築会学生部会 建築研究会あきばこ家(担当教員:建築学部准教授 寺川政司)は、平成30年(2018年)2月4日(日)、改修を手がけた長屋(東大阪市小若江)にて、本物件とあきばこ家の活動を紹介する内覧会を開催します。

【本件のポイント】
●建築学部の学生が設計・提案・工事監理をした、長屋改修プロジェクト第二弾
●まちに多く残る長屋の利活用モデルを、地域と連携して創出
●地域の方々に学生の活動を知っていただき、今後の取り組みに繋げる実学の取り組み

【本件の概要】
建築学部の学生団体であるあきばこ家は、平成26年(2014年)に近鉄長瀬駅前の築86年の長屋を改修したことをきっかけに、東大阪市をはじめとするさまざまな団体と協働して活動しており、今回の築50年の4軒長屋の改修は、地域の課題解決を目指して地元の方々の協力を得ながら取り組んでいる「長瀬近大通り長屋改修プロジェクト」の一環として実施しました。
現地は古くからの長屋が軒を連ねる通りにあり、若い方が入居して地域が活性化することを目指しました。天井高をあげて玄関間口を広げるなど、ファミリー層を意識しつつ、建築的にも予算的にも限られた中で長屋のイメージを変えるようなデザインを検討し、約3か月間の改修工事を経て、竣工内覧会を開催することになりました。

■日時:平成30年(2018年)2月4日(日)13:00~16:00
■場所:東大阪市小若江2-14-25
    (近鉄大阪線「長瀬駅」から徒歩約10分)
■内容:工事内容の説明、写真・パネル展示
    ・あきばこ家の学生と施主による説明
    ・あきばこ家の活動紹介
■対象:一般の方(申込不要、入退場自由)

【近畿大学建築会学生部会建築研究会 あきばこ家について】
創設日 :平成26年(2014年)5月
構  成:近畿大学建築学部の1〜4年生の有志の学生
所属人数:48名
あきばこ家は、「空き家をつかう」「場をつくる」「人をつなげる」を軸にまちにある空き家、場、人が今までの枠を越えてつながり、活動のできるまちを目指して活動を行なっています。現在は空き家のリノベーション、リフォームだけでなく、建築の枠を越えてサロンの運営やイベントの企画、地域の問題に関する研究を行っています。

【長瀬近大通り長屋再生プロジェクトについて】
平成26年(2014年)に建築研究会の有志の学生(後のあきばこ家メンバー)が中心となって、近鉄長瀬駅前の築86年の長屋を改修するために、東大阪市主催の「まちづくり意見交換会」に参加し、住民の意見や行政の意見を聞き取りました。その結果から分かったことや、改修前のプレイベントで地域住民へ行ったヒアリング内容を計画に反映させ、市の助成金を得て、平成28年(2016年)6月に近鉄長瀬駅前の長屋を改修。「ながせのながや」としました。この「ながせのながや」には地域サロンと学生用住宅の機能が入っており、現在、あきばこ家のメンバーによって運営されています。
現在、地域サロンは毎週固定での利用者が4団体あり、週5日以上貸し出されています。貸出だけではなく、あきばこ家主催イベントを季節ごとに行うなど"地域住民の居場所"となれるように日々運営をしています。

【関連リンク】
建築学部建築学科 准教授 寺川 政司(テラカワ セイジ)
http://www.kindai.ac.jp/meikan/1140-terakawa-seiji.html

関連URL:http://www.kindai.ac.jp/architecture/