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学生が小論文コンクールで会長賞受賞 「第2回立石信雄懸賞小論文コンクール」

2017.11.30

  • 大学院

授賞式での劉玥さん

近畿大学(大阪府東大阪市)大学院商学研究科博士前期課程1年の中国からの留学生 劉玥(りゅうゆえ)さんは、SAM※日本チャプターが主催した「第2回立石信雄懸賞小論文コンクール」で「会長賞」を受賞し、平成29年(2017年)11月29日に授賞式が行われました。
※SAM=Society for Advancement of Management(経営近代化協会)

【本件のポイント】
●日本企業の経営の在り方をテーマに、103点の応募の中から選考
●劉さんのB to C運用方式を利用した病院運営のコンセプトが、社会問題解決のヒントとなるユニークな発想として評価される
●本コンクールでの西日本の学生の受賞は今回が初めて

【本件の概要】
SAMは、技術者・テイラーの独創的原理を普及するために大正元年(1912年)に設立されたマネジメント研究団体で、日本チャプターは昭和37年(1962年)に設立されました。
平成28年(2016年)に創立90周年を記念し、元オムロン代表取締役会長 立石信雄名誉会長の私財を元に「第1回立石信雄懸賞小論文コンクール」を開催し、今年で2回目となります。応募資格は30歳未満の大学生・大学院生と社会人で、変化の激しいグローバル時代で少子高齢化に直面している日本企業の経営の在り方について、「私が経営者だったら、こんな企業や組織をつくる」というテーマで今年は103点の応募がありました。
劉さんは、厚生労働省が提唱する「利用者の視点に立った、効率的で安心かつ質の高い医療の提供」に基づき、過剰診療や長期入院の弊害を下げるために、B to C運用方式を利用して診療のプラットフォームとしてネット病院のコンセプトを構想しました。この構想は、現実の社会問題の解決につながるユニークな発想として、小論文選考委員会に高く評価されました。本コンクールの西日本の大学生の受賞は劉さんが初めてです。
劉さんの授賞式でのコメントは下記のとおりです。
「インターネット時代において、より便利で医療資源を活用できるネットプラットフォームを作ろうと考えております。それにより、慢性病患者の方及び保健医療サービスを受けている人々が、より低いコストでより速く受診できます。また、過剰診療や長期入院の弊害を下げ、国の財政の圧力を緩和し、急性病患者に医療資源を集中することができると思っています。(中略)立石信雄名誉会長のご好意に応えるよう頑張ります。」

【SAM=Society for Advancement of Management(経営近代化協会)】
SAMは稀有の先人の知的遺産に情報技術とナレッジマネジメントの視点から新たな研究と考察を加え、情報社会における知識労働生産性の向上(生命論パラダイム)を21世紀の課題としてグローバルな叡智の結集を目指しています。
現在はアメリカ中西部のテキサスA&M大学に置かれ、世界に200近い支部組織を有しています。6つの国際賞を贈り、マネジメントの発展に貢献された方々に対する表彰を行っています。日本チャプターは昭和37年(1962年)に設立されました。

明治44年(1911年):Society to Promote the Science of Management
          (マネジメントの科学推進協議会)発足
大正 4 年(1915年):Taylor Society:A Society to Promote the Science of Management
          (テイラー協会)に改称
昭和11年(1936年):SAM(Society for Advancement of Management=経営近代化協会)に改称
昭和37年(1962年):「SAM日本チャプター」設立

【立石信雄懸賞小論文コンクール】
SAM日本チャプターは平成28年(2016年)に創立90周年を記念し、元オムロン代表取締役会長 立石信雄名誉会長の私財を元に「第1回立石信雄懸賞小論文コンクール」を開催しました。第2回目となる今回は、「変化の激しいグローバル時代の中で、少子高齢化に直面している日本企業の経営の在り方について『私が経営者だったら、こんな企業や組織をつくる』」をテーマに、昨年を上回る103点の応募作品の中から、立石信雄賞1席、SAM日本チャプター会長賞1席、優秀学生・院生奨励賞3席が選ばれました。優秀社会人奨励賞は、該当する作品が2作品となり1作品が欠員となりましたが、選考委員の推薦により、審査員特別賞が2席選ばれました。入賞者には立石信雄氏より奨学金が贈呈されます。

関連URL:http://www.kindai.ac.jp/graduate/