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空き家再生を通じて、田舎暮らしの魅力を発信 築100年超の古民家で「ふくとみ・秋の収穫祭」を開催

2017.11.07

リノベーションした古民家と学生ら

近畿大学工学部(広島県東広島市)建築学科准教授の谷川大輔と同学科の学生は、平成29年(2017年)11月18日(土)・19日(日)、空き家のリノベーションを手掛けている東広島市福富町の築100年超の古民家にて「ふくとみ・秋の収穫祭」を行います。

【本件のポイント】
●クラウドファンディングで調達した研究資金で古民家を再建
●成果報告、古民家見学を兼ねた「ふくとみ・秋の収穫祭」を開催し、地方創生に貢献
●学生は地域住民と共同で行うまちづくり活動、古民家改修を通して実践的な建築を学ぶ

【本件の概要】
工学部建築学科准教授の谷川大輔は、平成27年(2015年)に東広島市福富町の築100年を超える古民家を私財で購入後、自らが住民となることで、主体的に地域住民とまちづくりの在り方や古民家の活用方法を検討し、学生とともに古民家再生に取り組みました。
リノベーション後の母屋は、福富町への移住促進や情報発信の拠点とするとともに、日本文化や田舎暮らしを体験できる場所として活用するため、株式会社CAMPFIREのクラウドファンディングを使って、土間・かまど・囲炉裏・五右衛門風呂の再建のための資金調達をし、66人の支援を受けて、678,000円の活動資金を集め、かまどと囲炉裏を制作しました。
このたび、クラウドファンディングの成果報告、一般向けの古民家の見学も兼ねて、制作したかまどや囲炉裏を使い、学生らが福富町で採れた米や野菜を調理して振る舞う「ふくとみ・秋の収穫祭」を行います。なお、当プロジェクトは広島県で開催されている「ひろしま さとやま未来博2017」の「ココロザシ応援プロジェクト」の採択を受けています。

■日  時:平成29年(2017年)11月18日(土)・19日(日) 10:00~15:00
■場  所:広島県東広島市福富町下竹仁1240 ※敷地内に駐車スペース有
■対  象:一般の方(申込不要、参加無料、入退場自由)
■お問合せ:近畿大学工学部 担当:谷川 TEL(090)9326-2842

【近畿大学×広島県福富町 古民家"星降るテラス"プロジェクト】
近畿大学広島キャンパスから程近い東広島市福富町は、中山間地域に位置し、人口の少ない地域であり、最近ではより過疎化が進み、空き家が多くなっています。本学工学部建築学科 准教授の谷川大輔は、移住定住促進、中山間地域における人口減少の歯止め、空き家問題の方策を考えることを目的に、平成27年(2015年)に福富町にある築100年を超える古民家を私財で購入し、地域ぐるみのプロジェクトを開始しました。
空家古民家のリノベーションの過程では、建築学科の学生と共に建物の調査、改築の提案、内部の解体を進め、地域住民の方々と連携して建物の利用イメージなどを検討するワークショップを重ねました。福富町ではきれいな星空が見えるため、この活動を「近畿大学×広島県福富町 古民家『星降るテラス』プロジェクト」と名付け、日本文化や田舎暮らしを体験できる場所としても活用できるよう、クラウドファンディングで集めた資金を使い、段階的に土間・かまど・囲炉裏・五右衛門風呂の再建を行っています。
住民の方々とのワークショップ、及び古民家の改修作業は学生にとって最良な学修環境になっています。

【ひろしま さとやま未来博2017について】
「ひろしま さとやま未来博2017」は、広島の中山間地域に広がる里山の豊かな自然で過ごすとともに、さとやまの取り組みに積極的に関わってもらい、住民との温かなコミュニケーションや里山ならではの醍醐味を体験し、魅力を発見してもらうことを目的としたイベントです。
平成29年(2017年)3月25日(土)~11月26日(日)の長期間にわたって、都市生活と中山間地域の生活の橋渡しとなるさまざまなプロジェクトが行われます。主なプロジェクトとしては、3つの廃校を地域の拠点として再生する「廃校リノベーション」、さとやまのスポットを専用アプリでガイドしながらめぐる新感覚サイクリング「さとやまソーシャルライド」、さとやまの魅力を活かした地域活動や、意欲的な取り組みを応援する「ココロザシ応援プロジェクト」などがあります。

【関連リンク】
工学部建築学科 准教授 谷川 大輔(タニカワ ダイスケ)
http://www.kindai.ac.jp/meikan/1146-tanikawa-daisuke.html

関連URL:http://www.hiro.kindai.ac.jp/