農学部学生が栽培した完熟ミニトマトのシャーベットを提供! 近畿大学医学部附属病院初めての試み!患者の方々に野菜をおいしく
2017.08.28
- 近大病院
- 農
農学部学生が栽培・収穫した完熟ミニトマトの「シャーベット」
【本件のポイント】
●奈良病院と農学部が連携して取り組む「食事満足度向上プログラム」の一環として医学部附属病院で初実施
●農学部農業生産科学科の学生が栽培・収穫した完熟ミニトマトを農学部の圃場で収穫した完熟ミニトマトを株式会社テンダーボックスの協力のもとトマトシャーベットに加工
●入院患者の方々に楽しい食事環境を演出する方法を農学部の学生が実践的に学ぶ
【本件の概要】
近畿大学農学部食品栄養学科では、平成28年(2016年)4月から、病院食の質の向上を目的に「食事満足度向上プログラム」を実施しています。今回は、近畿大学農学部の実験圃場(ほじょう)で農業生産科学科植物感染制御工学研究室の学生が栽培・収穫した完熟ミニトマトを株式会社テンダーボックス(奈良県生駒郡)に依頼し、トマト本来の風味をもち、栄養を手軽に摂取できるようにシャーベットに加工して入院中の患者の方々に約400食を提供します。
■日時:平成29年(2017年)9月4日(月)12:00~
■場所:近畿大学医学部附属病院
(〒589-8511 大阪府狭山市大野東377-2 南海高野線「金剛駅」、
泉北高速鉄道「泉ヶ丘駅」より南海コミュニティバス「近畿大学病院前」下車)
■対象:入院患者様(一部、特別な食事制限が必要な患者の方を除く)
【食事満足度向上プログラムについて】
本学農学部食品栄養学科と医学部奈良病院栄養部は、「食事満足度向上プログラム」として主に次の4点について病院食の満足度向上に向けた企画を実施しています。
1.食事に関する嗜好調査実施
従来は、栄養部で年2~4回実施していた嗜好調査を学生と共同で実施。調査結果で得られた問題点を学生が分析します。
2.病棟内デイルーム掲示用に季節を感じられる献立表の作成
栄養部からの季節感やアピールポイントに関する情報をもとに、学生がイラスト入りで入院患者様の献立表を作成します。
3.奈良県産の農作物や近畿大学産の果物などの提供及びアピールメッセージ作成
近畿大学農学部や附属農場などで栽培された安全・安心な農産物をはじめ奈良県産の農作物などを積極的に病院食献立に取り入れ、そのメッセージカードを献立に添えて情報を提供します。
4.小児病棟入院患者様対象イベント
本プログラムで連携する当院職員と農学部の学生が、小児病棟入院患者とそのご家族を対象としたイベントを定期的に開催しています。平成28年(2016年)8月に夏祭り、10月にハロウィンイベント、12月にクリスマスイベントを開催しました。栄養学を学ぶ学生の実践的な学習を支援するほか、ハロウィン仕様の手作りクッキーといったイベントに合わせた特別な病院食の提供による食事満足度の向上に役立てました。
【提供される完熟ミニトマトシャーベットについて】
農学部農業生産科学科 植物感染制御工学研究室の学生が、実験・実習の一環として、野々村照雄教授の指導のもと温室内で減農薬栽培・収穫した糖度(7~8度)が高く、リコピン、β(ベータ)-カロテン、ポリフェノールなど機能性を有する成分が豊富に含まれている完熟ミニトマト(品種:プレミアムルビー)を株式会社テンダーボックスがシャーベットに加工しました。1カップ(100ml)のシャーベットには完熟ミニトマト3個分が使用され、グラニュ糖、レモン果汁、安定剤(増粘多糖類)が含まれており、添加物や着色料は一切使用しないで作られています。
【株式会社テンダーボックスについて】
株式会社テンダーボックスは、奈良県生駒郡平群町に本社を置く企業で手作りイタリアンジェラートの販売・企画OEMやイタリアンレストラン「mamma」の経営等を手がけています。ジェラートについては、定番商品から季節商品、各地の特産物を用いた「ご当地ジェラート」まで、これまでに編み出したレシピは実に300以上を誇ります。また、平成27年(2015年)1月にジェラートの本場・イタリアで開催された「第36回SIGAイタリア国際ジェラートコンテスト」自由部門にて、工房長の今坂賢二氏が日本人最高位となる世界6位入賞を果たしています。
■設 立 :平成9年(1997年)3月25日
■代表取締役 :華田 宗孝
■所 在 地 :奈良県生駒郡平群町菊美台1丁目7-33
■資 本 金 :1,000万円
■ホームページ:http://www.tender-box.com/
【関連リンク】
農学部農業生産科学科 教授 野々村 照雄(ノノムラ テルオ)
http://www.kindai.ac.jp/meikan/162-nonomura-teruo.html